神経内科専門医試験

By , 2009年3月7日 9:53 AM

4月が近づくと神経内科専門医試験を思い出します。

3月1日から 3月 31日まで願書出願期間で、経験症例のサマリーをつけて申し込まないといけません。私の場合、3月31日ぎりぎりにサマリーが出来上がり、教授室を訪れたところ教授がパーティーに出掛けていました。パーティー会場までおしかけてサインを貰い、夜まで空いている郵便局を探して、3月 31日付で申し込むことが出来ました。あと数分遅れていたら大学が閉まっていて、教授の専門医番号が確認できなかったので、申し込めなかったかもしれません。何ごとも早めの行動をお勧めします。

勉強をいつから始めるかは難しい問題です。私は 1月から始めようかと思ったものの、問題先送り政策によって 3月を迎え、3月はサマリーの月と定義づけたため、4月から勉強を始めました。

まず、「改訂版・神経内科のスピード学習と専門医学習 (出版社:医薬出版; 第2版)」から手をつけました。この本は、神経内科各分野を系統立てて勉強できるように書かれています。各分野の解説があって、その後ろに問題がついています。私は一日一章ずつこなしました。解説を暗記しようとすると、一日一章のペースでは進みませんので、記憶しきれなさそうなところは、頁の端を折って進めることにしました。一日一章のペースだと、25日もかからずに一冊終わります。私は、漢方にかなり力をいれて勉強してしまったのですが、過去問を見てもわかるとおり一問も出ませんでした。パソコンで漢方マニュアルのようにまとめたのは後日臨床では薬に立ちましたが、過去問に出ていないことが判明したときは、へこみました。

4月下旬からは、過去問の勉強を始めました(過去問は、過去に受験した先輩方が思い出したものを教えてくださるもので、公式なものはありません。その通り出るわけではありませんが、勉強の手助けにはなります)。過去問には、一般問題と画像問題があります。一般問題に休日一日、画像問題に休日一日を当てました。ちょうど、土日が休みの病院だったので、土日だけを使って 1週間で 1年分をこなす事が出来ました。試験のための配慮が全然されず、臨床をフルにこなしながらだったので、土日休日は凄く助かりました。

過去問の解き方ですが、最初はほとんど解けない筈です。「スピード学習」「神経内科ハンドブック」を辞書にして、まずは解答を作ります。解答を作るときに勉強したことがあったら、余白に書き込みます。余白が足りなかったら、過去問用紙の裏に少し広げた内容まで書いて置きます。系統立てて纏めておくと後で役に立ちます。例えば、眼振の性状と部位別の対応表といった感じです。これを 2年分くらいやります。その後、解答/解説が書かれている年の過去問を 1-2年分眺めます。これで傾向が見えてくる筈です。

5月下旬からは、苦手な分野を克服します。私は筋疾患と病理が苦手でしたので、「臨床のための筋病理 第3版増補 (埜中征哉著、日本医事新報社)」を読みました。染色法を数種類空いている過去問の裏に写し、筋疾患各論の病理の簡単なスケッチ(4色ボールペンでシェーマだけ)と、疾患毎の特徴を纏めました。同様な要領で、プリオン病などいくつかを纏めました。末梢神経の病理は、量的に適切な本がなかったので、「臨床医のための末梢神経病理」というサイトを利用しました。

ところが 5月下旬に熱発してしまい、ここで大幅ペースダウン。ただ、ここまでやってあればそれほど心配はいりません。

6月に入ってからは、上記「スピード学習」で端を折ってある頁だけを読み返しました。結構頭に入っていることが実感できると思います。直前は、過去問とその周囲に纏めたことを見返しただけです。

その他に、先輩とか上司に講義をいくつかして頂きました。具体的には「電気生理学的検査」「中枢神経の病理」「末梢神経と筋病理」です。少し勉強してから聞くと、知識が整理されます。「中枢神経の病理」は勉強が間に合わなかったのですが、上司の講義の他に、当日朝「カラーアトラス 神経病理 (平野朝雄著、医学書院)」をランダムにパラパラと眺めていると、偶然その時見た脳腫瘍が出題されて、3問解くことができました (変性疾患の特徴的な病理は1時間くらいでおさらい出来るはずなので確実に押さえておきましょう)。流行の問題もいくつか聞かれ、「TDP-43」「neuro-Sweet」「NMO」「橋本脳症」「自己免疫介在性辺縁系脳炎」などは要注意です。時間が合ったら対策を立てましょう。

本番はかなり難しいので、取れる問題を確実にとりましょう。解けそうな問題だけマークしていくと、半分近くは埋まる筈です。5択ですので、残りの問題も選択肢を2つまで絞れば1/2~1/3解けるとして、全体の得票率は6-7割くらいいくのではないかと Let’s positive thinking です。

受験後、一緒に受験した人に「あの問題の答え何?」と聞くと、サクサク答えられ、数問連続で間違っていてブルーになったりするのですが、飲んで忘れましょう。

では、Good luck!


(追記)
・「フリーター医師兼落ちこぼれポスドクの徒然日記-日本神経学会専門医試験・・・受験を考えている方へ –
・「神経内科専門医試験のヤマ?(2007年改訂)
も参考にしてください。

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