古楽器で聴くモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ②

By , 2009年3月14日 10:50 AM

前回、「古楽器で聴くモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ①」で述べたように古楽器ブームが起こりましたが、ブームを支えた演奏家として、クイケン3兄弟は多大な功績を果たしました。3兄弟とは則ち「ヴィーラント・クイケン (チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者)」、「シギスヴァルト・クイケン (ヴァイオリン、ヴィオラ奏者、指揮者)」、「バルトルト・クイケン (リコーダー、フルート奏者)」です。このうち、シギスヴァルト・クイケンは、世界的なバロック・ヴァイオリンの名手ヒロ・クロサキ寺門戸亮などを育てました。

さて、シギスヴァルト・クイケンはリュック・ドゥヴォスと組んで、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ全集を録音しました。「The Sonatas for Fortepiano and Violin Sigiswald Kuijken / Luc Devos (ACCENT ACC20041)」です。使用された楽器は、ヴァイオリンが1700年製の「Giovanni Grancino」、フォルテ・ピアノが「Claude Kelecom, Brussels 1978 after J.A.Stein, Augsburg 1788」とライナー・ノートに書かれています。

演奏は古典派というより、ややバロック風な印象を受けます。音が颯爽と流れていくシンプルな心地よさが魅力です。一方で、伸びやかさに多少欠く感があります。フォルテ・ピアノの方はチェンバロに近い音で演奏されています。一概にフォルテ・ピアノといっても時代によって様々ですから、どのようなフォルテ・ピアノを用いるかは演奏者の意図と考えることができます。
(気が向いたら)つづく

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