東海道中膝栗毛

By , 2009年3月31日 6:59 AM

3月27~29日に京都に行ってきました。methyl先生が、2年間の出張から大学病院に戻ることになった記念に京都旅行に行こうとしていたので、便乗させてもらった形です。かくいう私も明日から大学病院に戻ることになりました。今の病院への出張を 1年間伸ばそうとも思ったのですが、大学も退局者激増で、戻らなくてはいけなくなったのです。

3月 27日 (金) は、仕事が終わってからベルギービールを大量に買い込んで、東京駅の地下で焼き鳥を買って新幹線に乗りました。新幹線の中で乾杯して、名古屋駅に着く頃にはビールを殆ど飲み尽くしてしまいました。ベルギービールは当然ビールなのですが、ヒューガルデン・ホワイトだけは、スパイスが入っているので発泡酒になると知ってビックリしました。

京都駅に着いてからは、タクシーで蹴上のウェスティン都ホテルに向かいました。タクシーの運転手に、「京都は空襲から免れたらしいですね」と話しかけると、「とんでもない。○○寺も空襲されたし、160人くらい死んでますよ。図書館で調べるとみんな書いてあります」と言われました。初めて知りましたね。ホテルに着くとすぐ、疲れていたのと酔っていたので爆睡しました。

3月 28日 (土) は、ホテルに荷物を預け、地下鉄で醍醐に出掛けました。醍醐駅から醍醐寺までは 1 kmくらい。シャトルバスは出ていたのですが、歩くことにしました。シャトルバス乗場のところで配っていたチラシは、「○○歯科」「○○眼科医院」「宝石・貴金属・時計○○」「カーテン○○」「ハンバーグえびフライセット」なんて広告で埋まっていたのですが、観光客がそのような店に行きますかね?配る対象を間違っているように思いました。

醍醐寺は 3つの区画に別れており、入場料が各 600円。3カ所共通券が 1500円。維持費がかかるとはいえ、他の寺と比べてかなり割高です。後日タクシーの運転手に聞いた話では、単一の宗派なので、自分で全部稼がないといけないという裏事情があるようです。中は桜が満開で、すごく綺麗でした。これもタクシーの運転手から聞いたのですが、醍醐寺は元々豊臣秀吉が桜を楽しむために利用していたので、花見の季節には常に桜が咲いていないといけなくて、咲く時期をずらして色々な種類の桜を植えているらしいです。最近ではかなり改装をしているものと推測され、苔があまり生えていないことからそう感じました。

醍醐寺をみた後、醍醐駅を経て蹴上駅に戻りました。そこから日本で最初に作られた水力発電所を横目に、南禅寺の方向へ歩きました。そして南禅寺近くで湯豆腐を食べて、さらに銀閣寺まで歩きました。これが大誤算で、方向を間違え、倍近く距離を歩くことになってしまいました。

銀閣寺近くには、私が浪人時代に住んでいた家があり、昭和 8年建設なのでもう潰れているかと思ったのですが、しっかり建っていました。ちょうど今出川通りと白川通りの交差点のところです。トイレは共同で風呂はなく、京間 6畳で家賃 25000円の部屋でした。当時と何も変わらず懐かしく思いました。近くにあった定食屋、古本屋、CD屋はみんな潰れていましたが、14年も経てば仕方ないでしょうか。

銀閣寺は修復工事中。1階は骨組みが剥き出しになり、柱を補強する建材が至る所に見られました。一方、2階は当時の面影が見られました。私は銀閣寺は以前にも来たことがあるので、両方の銀閣寺を見られて良かったです。

銀閣寺からウエスティン都ホテルに戻る途中、タクシーの運転手から面白い話を聞きました。銀閣寺にはもともと銀は使われていないとされていました。ところが修復の過程で、漆が検出されたらしいのです。私は詳しくないのですが、専門的には銀が使われていたことの証明となるらしく、銀箔を貼るかどうか議論があるらしいのです。あと 1年くらいで修復できる筈だったのが、その議論のため長引くだろうとの話でした。銀は劣化するので、もし貼るのだったら定期的に張り替えないといけないこともありますね。かといって金箔を貼る訳にもいきません(金閣寺になってしまいます)。

ウエスティン都ホテルで荷物を受け取り、ハイアットリージェンシー京都に移動しました。直前に宿を決めたので、高級ホテルを1泊ずつでしか取れなかったのです。タクシーで移動中、祇園を通ったのですが、JRAの場外馬券所があって、景観を損ねないように京都風の外装をしていたのを面白いと思いました。ハイアットリージェンシー京都は凄い綺麗なホテルだったのですが、ツインの部屋を見て驚きました。風呂場の一部が曇りガラスだったのです。男のふたり旅でそんな演出いらんて(涙)。女性と来たかったです。

ホテルに荷物を置くと清水寺まで歩きました。ホテルからは割と近かったものの、途中の坂から中まで非常に混んでいました。春休みですし花見のシーズンでもありますからね。中国人観光客が特に多かったのが印象的でした。

清水寺から八坂神社の方向に歩き、辻莉に行きました。丁度本店が改装中で仮店舗へ。行列があり 40分くらい並びましたが、店内に入ると空席が 10個以上もあり、あれ?と思いました。わざと行列を作らせているのか、人手が足りていないのか。

抹茶を飲んで店を出て、八坂神社に行きました。丁度花見のシーズンで、出店がたくさん出ていました。入り口付近には、「笑えるお化け屋敷」というのがあって、非常に興味があったので入ろうと思ったのですが、野郎 2人であったためやめました。女性と一緒だったら入っていたな。神社の奥に進むと、多くの桜があって、中心に一際大きな桜がありました。ライトアップされて非常に綺麗でした。近くでは大道芸をやっている人がいました。ここまで盛り上がっているとは知らなかったので、得した気分でした。

八坂神社で 19時くらいまで時間を潰して、妹とその友人と合流しました。祇園の裏通りにある料亭で、4人で会食です。料理も日本酒も非常においしい店でした。タケノコ料理なんかもおいしかったです。私は専ら妹の友人と話をしていて、彼女の「今日は外泊届け出してきたから大丈夫」という台詞を聞いて内心大いに盛り上がったものですが、彼女は友人宅へ帰っていきました (TOT)。その後、3人で近くの Barに行って、ホテルに戻りました。

(つづく)

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