神経内科懇話会

By , 2006年8月6日 6:58 PM

昨日、東京の経団連ホールで「神経内科懇話会」という勉強会に参加して来ました。病棟業務を終えてから参加したので、全部参加というわけにはいきませんでしたが、第2部、第3部は参加することが出来ました。

第2部はt-PAという薬剤で、以前この日記でも紹介したことのある薬剤です。脳の血管に詰まった血栓を溶かしてしまおうという薬剤です。出血性梗塞のリスクがあるので、制約の多い薬剤ですが、出血性梗塞を減らすのには「早期に投与する」ことが極めて重要です(発症3時間以内のみ投与が許されています)。そのため、「Heart attack」に対抗して「Brain attack」という言葉も提唱されるようになりました。脳梗塞を発症したら、一刻も早く病院受診することが必要です。しかし、一般人に脳梗塞の症状を聞いたところ、正答できた人がほとんどいなかったというのは問題です。脳卒中協会は今後CM等通じて訴えかけていくようです。ただし、この薬剤が発売されてから、投与された患者数は現在までに2000人程度。使える施設も一握りです。非常に人手がかかる治療のため、適応がある症例であっても、出来る施設が限られるのです。今後はもう少し体制が整っていくものと期待しています(とはいえ、医師にとっての負担が非常に大きい治療です)。

第3部は、ALSに対してモルヒネを使用することで患者の苦痛を和らげることが出来ないかという話でした。ALSでは、人工呼吸器を選択しない患者が70%ということもあり、苦痛を如何に取り除くかは、大切な問題ですが、遅れているのが現状です。


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