重症例

By , 2009年8月25日 7:46 AM

先日の当直では、インフルエンザ A型患者が 5人くらい、その翌日の当直ではインフルエンザ A型患者が 10人で、うち看護師が 4人。本格的な流行に入ったといえるかしれません。病院での集団感染もニュースとして珍しくなくなると思います。

そんな中で、重症化する症例の報告が増えています。

 新型インフルで3人重症=生後10カ月の乳児も-沖縄

8月24日22時17分配信 時事通信

沖縄県は24日、新型インフルエンザに感染した県内在住の男性(47)と男児(8)、10カ月の乳児の計3人が重症になったと発表した。男児は回復の兆しを見せているが、男性は肺炎を併発し意識不明で、脳症の疑いもあるという。乳児は男の子で肺炎を起こし、症状は悪化しているという。
県によると、男性は重度の慢性腎不全で、男児は過去に軽い脳性まひを起こしたことがあったが、乳児には基礎疾患はなかった。
男性と乳児は家族や周囲にA型インフルエンザの患者がいたが、男児の感染源は不明。3人はいずれも渡航歴はない。

感染者数が多くなると、その分重症化する患者も増えますね。分母が増えるので分子が増えるとも言えます。

青木先生のブログで、新型インフルエンザに関して、いくつも興味深い記事がありました。

どんどんずれていく新型インフル議論
リレンザの注射剤で救命したswine flu症例(オーストラリア)
免疫抑制療法下でのタミフル耐性遺伝子H1N1感染(米国)
新ワクチンとGBS(ギランバレー症候群)

海外では、リレンザの注射薬があるのですね。神経内科医にとって注目しないといけないのは、新ワクチンと GBSについてです。

青木先生のブログは、生きた情報がたくさんあるので、勉強させて頂いています。みなさんも定期的に閲覧されると良いかもしれません。

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