死に方 目下研究中。

By , 2006年8月19日 8:11 PM

今日「死に方 目下研究中。-医学者と文学者の彼岸探し対談-(田辺保/岩田誠、恒星出版)」という本を読み終えました。死生観についての本です。この本を読んでから、死に直面している患者への接し方も少し変わるような気がします。

「死」を意識すると、その分「生」を意識することにもなると思います。中でも面白かったのは、健康が幻想であるということです。障害と病気は同一ではなく、障害があっても健康ということもある。「健康というものは身体的な状態を表現する言葉ではなく自分の心の状態を表現するのによりふさわしい言葉であることを知った」とあります。また、安楽死、尊厳死に関しても目の覚めるような記述がありました。医師向けに書かれた本ではなく、文学者との対談という形式からもわかるとおり、誰にでも楽しめる内容となっています。皆様、是非一読されることを勧めます。死は誰にでも平等に訪れるものですから。

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