症例から学ぶ 戦略的 認知症診断

By , 2009年9月26日 7:29 AM

「症例から学ぶ 戦略的 認知症診断 (福井俊哉著、南山堂)」を読み終えました。

普段、Dementia (いわゆる「認知症」) 診療のエキスパートが、どのようなプロセスで診断しているのか、詳細にわかって面白かったです。

例えば問診一つでどのようなことを意識するのか、問診の際の患者の態度がどのように診療に役立つか (家族の方を向いて助けを求める「Head turning sign」や「考え無精」、「going-my-way」など)、Clock drawing testをどのように用いるか、改定長谷川式簡易知能評価スケール (HDS-R) の各項目から何を読み取るか・・・。

我々は、日常的に Dementiaの診療をしていますが、他人の診察風景を見ることが殆どないので、福井先生の診察風景が浮かんでくるような文章は、本当に勉強になりました。

神経内科医、精神科医には必読の本だと思います。

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