地震3

By , 2011年3月15日 7:25 PM

3月 14日、以前所属していた郡山の病院を手伝いに行こうと思って、ボスに電話しました。薬は 1週間分、食料は数日分の備蓄があるとのことで、必要な物品が出てきたら連絡するので、待機していて欲しいとのことでした。

同日、研究所を休み、所属する大学の医局に出掛けました。

医局はオンボロで、車が通っただけでも揺れるくらいなので、地震で崩壊していないか気になりましたが、被害は軽微でした。でも、医局の時計は地震の時刻を指して止まっていました。

医局長と少し話した後、被災地に連れて行って貰える便ががないか探すため、救命センターの医局に出掛けました。ところが、救命センターからは 14日朝スタッフが被災地に出発した直後で、これ以上のスタッフを派遣することは不可能なので、連れて行ってもらう目論見は崩れました。私が訪れる直前に、精神科医も一人訪れていたらしく、他にも似たようなことを考えている人はいるものだなと感じました。

東北大学医学部大学院生の方の Twitterでの呟きを見て診療の手伝いを申し出たのですが、福島より北ではガソリンがないので、片道切符になってしまうと聞きました。こういう場合は、個人よりも組織だって動いた方が良さそうでした。

3月 15日、研究所に出掛けました。当面実験出来ないかも知れないので、培養細胞を凍結保存する作業などをしていたら、実験中に上司が血相を変えて培養室に入ってきました。

 高濃度放射能、爆発で飛散=建屋の残骸、敷地内に―福島第1

時事通信 3月15日(火)16時31分配信

東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発3号機建屋付近で15日、検出された毎時400ミリシーベルト(40万マイクロシーベルト)の非常に高い放射線量について、東京電力は同日、水素爆発で飛び散った3号機原子炉建屋の残骸や、使用済み燃料プールの水など高濃度の放射性物質が原因となった可能性が高いと発表した。
同原発敷地周辺の放射線量は、15日午前9時に正門付近で毎時1万1930マイクロシーベルトを記録。その後、午後3時半時点では毎時596.4マイクロシーベルトまで低下した。
経済産業省原子力安全・保安院によると、福島第1原発は1~3号機とも、原子炉圧力容器への海水注入が続いている。15日午前に格納容器の圧力抑制室が破損したとみられる2号機の炉内水位は、同日午後1時時点で、核燃料棒の上端より1.7メートル低いところまで回復した。
また、15日午前に火災を起こした4号機原子炉建屋内の使用済み燃料プールの水の冷却機能が働いておらず、通常40度程度の水温が14日未明の段階で、84度まで上がっていたことも分かった。
深さ約8メートルの同プールには、783本の燃料が入っている。現在の水温や水位は不明だが、高温のままだとプールの水が蒸発して核燃料棒が露出、損傷に至る恐れもあるという。
このほか4号機と同様に運転停止中だった5、6号機でも、使用済み燃料プールの水温がわずかに上昇しているという。

日野市で個人のガイガーカウンターで測定している方のサイトを見ると、東京での放射線量の増加は、問題ない範囲であったようですが、とりあえず実験の終わったところで帰宅しました。

今後、私が取る道は下記としています。

・郡山の病院から要請があれば、東京から物資を持って郡山に行き、現地に留まる。
・普段当直に行っている秋田の病院が後方支援に当たるのであれば、行って手伝う。
・所属する大学の救命センターから、人員派遣の情報が入れば、それに乗って出掛ける。
・Twitterで連絡を取っている先生から情報があれば、その病院に行って手伝う。

しばらくは自宅で連絡を待つ日々が続きそうです。

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