ゴルフコースとパーキンソニズム

By , 2013年2月1日 7:53 AM

Annals of Neurology誌に興味深い Letterが寄せられていました。

Is living downwind of a golf course a risk factor for parkinsonism?

Ann Neurol. 2012 Dec;72(6):984. doi: 10.1002/ana.23782.

Parrish MLGardner RENorth Carolina Department of Health and Human Services, Raleigh, NC.

著者らの元に集まったパーキンソニズムのある患者 26例のうち 19例が、あるゴルフ場の 2マイル (1.6 km) 以内に住んでいました。そして、そのうち 16例は風下 160度方向に住んでいました。著者らは、ゴルフ場近くに住むことと、パーキンソニズム発症の関連を疑っています。

論文では触れられていませんが、真っ先に思い浮かぶ原因が農薬です。パラコートやロテノンといった農薬はパーキンソン病リスクを高めるといわれていて、また培養細胞によるパーキンソン病研究でも、パラコートやロテノンはしばしば使用されます。このゴルフ場で使われていた農薬が何なのか明らかになれば、パーキンソン病発症のメカニズム研究に、新たな知見をもたらすことになるかもしれません。

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