萩原麻未&ヴォーチェ弦楽四重奏団

By , 2014年12月15日 7:44 AM

ピアノ五重奏を聴いてきました。

ピアノ五重奏曲第2番 イ長調作品81 (ドヴォルザーク)

ピアノ五重奏曲 ヘ短調 (フランク)

萩原麻未 ピアノ

ヴォーチェ弦楽四重奏団 (ダラ・ダイヤン、セシル・ルーバン、ギヨーム・べケール、リディア・シェリー)

2014年12月5日(金) 19時開演、紀尾井ホール

ドヴォルザークは、弦楽器の音がチェコっぽい響きじゃなかったのが、少し不満でしたが、後は素晴らしい演奏でした。チェコっぽい響きというのは、スメタナ弦楽四重奏団やヤナーチェク弦楽四重奏団がドヴォルザークを演奏する時のような、すこし無骨な、でもノスタルジーを感じさせる音です。もちろん、ヴォーチェ弦楽四重奏団の出す音も美しかったし、自分たちが理想と思う音で弾くことは大事だと思いますので、好みの問題かもしれませんが。

・Antonin Dvorak (1841-1904): Piano Quintet in A Major, Op.81, B 155 (スメタナ弦楽四重奏団)

・Eva Bernathova plays Dvorák Piano Quintet in A op.81 (ヤナーチェク弦楽四重奏団)

フランクは 、スケールの大きい演奏でした。初めて聴いたのですが、良い曲ですね。

萩原麻未さんが、演奏後の挨拶で思い詰めたような口調で「皆さんに伝えたいことがあります」と言われたので、結婚発表かと思って凄いびっくりしました。実際には、広島県の土砂災害の募金の御願いでした。

アンコールは、ドヴォルザークのピアノ五重奏曲第2番より第3楽章と、赤とんぼでした。赤とんぼは、始まりのピアノパートで鳥肌が立ちました。

曲の感想ではありませんが、ヴォーチェ弦楽四重奏団の第二ヴァイオリンの方は、凄く楽しそうに笑顔で弾いていて、印象的でした。演奏中、眼くばせをして音の出し始めを合図する場面で、いつも幸せそうにニコッとしていて、見ているこちらが温かい気分になりました。彼女のような人がカルテットにいれば、雰囲気は良いでしょうね。

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