Category: 旅行

夏休み

By , 2012年8月19日 5:58 PM

8月13~19日の 1週間、夏休みをいただきました。例によって、備忘録的な日記など。

8月13日 (月)

将棋の橋本八段(ハッシー)らと熱海の温泉「大観荘」へ。入り口には、横山大観や谷崎潤一郎の写真が飾ってありました。素晴らしい旅館で、部屋、及び温泉からは熱海の海が一望出来ました。宴会時の日本酒は「磯自慢」が用意してあり、みんなグビグビと飲んでいました。料理は、味は良かったですが、一般的な男性だと量的に物足りなさが残る感じでした。

部屋に戻ってから、持ち込んだ酒「日南娘」「日南娘黒麹」「佐藤(黒)」「北洋 雫の潤い 大吟醸」「残波」などを飲みながら、将棋を指しました (※持ち込みは別途 3000円かかります)。部屋に備え付けてあるマッサージ機が大人気で、将棋を指さずにマッサージばかり受けている人もいました。将棋に飽きて、みんながカードゲームを始めたところで、2日前の当直疲れが出て眠くなった私は、別室に移動して寝ました。

8月14日 (火)

一部の方たちは、早朝 5時の日の出の時刻に温泉に入ったらしいですが、私は朝食を摂ってから、温泉へ。温泉から出て支度を終えると、送迎バスで熱海駅に向かいました。

ところが、駅につくと、大雨の影響で新幹線が運休。ハッシーは「せっかく発売日の朝 5時に並んで乗車券を取ったのに・・・」と落ち込んでいました。駅前の喫茶店でコーヒーを飲んでいるうちに、新幹線が動き始めたとの報を入手し、「こだま」で大阪に向かいました。

大阪には夕方到着し、リーガロイヤルに荷物を預けて関西将棋会館へ。その後、「銀のて」に焼肉を食べに行きました。「銀のて」はハッシー推奨の焼肉屋で、大塚愛の歌「和牛塩タン680円」の舞台になったらしいです。塩焼きも、タレ焼きも、滅茶苦茶旨かったです。「指し過ぎ」との声をチラホラ聞きながら、キタにある饂飩屋「香川」に行きました。ハッシーおすすめのカレーうどんは、別腹にしっかりと収まりました。飲み会の後の締めには最高ですね。

8月15日 (水)

新幹線で帰京。みんな爆睡するかと思いきや、ビールを飲んだり、割と元気でした。

8月16日 (木)

午前中はさいたまで外来をしました。午後は往診のクリニックが休みだったので、ラボにふらりと顔を出して、細胞培養などをしていました。

8月17日 (金)

暇だったので、久々に大学の医局に顔を出しました。午後は上野の東京都美術館を訪れ、絵を鑑賞する綺麗な女性たちマウリッツハイス美術館展で来日したフェルメールの絵「真珠の耳飾りの少女」などを鑑賞しました。ものすごく混んでいたので、機会があればオランダを訪れた時にゆっくりと鑑賞したいと思いました。

絵を見てから、新幹線に乗って郡山へ。福島県で働く医師たちの近況を聞きながら飲みました。福島県立医大はだいぶ平静を取り戻しているみたいでした。雅山流、裏雅山流、愛宕の松、伯楽星といった日本酒がいつの間にか空き、”シャンデリアの君”の家に御邪魔して、さらに「獺祭」「人気一」を飲みました。私が持参した「千両男山 復興弐号 フェニックス」も少し口をつけました。震災復興支援のためファンドに出資した菱屋酒造の酒ということで、感慨ひとしおでした。

8月18日 (土)

午前 7時過ぎに家を出て、秋田の当直に向かいました。あまりに時間があったので、山形経由を選択。山形新幹線で新庄まで行って、奥羽本線で一路北へ。横手駅で途中下車して、食い道楽ゆうとハシゴして横手やきそばを食べました。駅前に温泉「ゆうゆうプラザ」があったので、そこでのんびり。疲れを癒してから当直に入りました。

8月19日 (日)

当直を終えて東京へ。そのままラボに直行し、翌日以降の実験の仕込みなどをしました。長かった夏休みが終わりました。

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ゴールデンウィーク

By , 2012年5月7日 8:55 AM

ゴールデンウィークは、長々と休みを取らせて頂き、非常に充実した日を過ごすことが出来ました。

 

4月30日 (月)

妹の夫 methyl先生とボーイング 787で岡山空港~私の実家へ。手巻き寿司をして、methyl先生が送ってくれた地酒を堪能しました。食卓を飾った酒は、愛宕の松メモリアル、日高見純米大吟醸、写楽 (備前雄町)、飛露喜特製純吟、伯楽星、弥右衛門酒星眼回・・・。贅沢でした。

5月1日 (火)

妹、methyl先生と 3人で大山乗馬センターに行き、妹夫婦がトレッキング、私は駈歩の練習をしました。それから境港で食事、蟹を購入しました。時間が余ったので、島根原子力館へ。1年ぶりでした。夜は鍋をつつきながら、日本酒の続きを飲みました。

5月2日 (水)

小学生時代からの親友、馬券オヤジ氏と四国旅行に出かけました。瀬戸大橋を渡って、うどん県でうどんを食べようとしたのですが、目的のうどん屋に渋滞が出来ていたので、郊外へしばらく走り、手打ちうどん渡辺に行きました。コシがあって美味しかったです。

そこから高速道路に乗って、みかん県坊ちゃん市へ。道後温泉につかり、隣にある道後麦酒館で地ビール全種類制覇しました。つまみの多くは四国の素材でした。温泉→ビールは鉄板ですね。このコースは楽しかったので、また来ようと思います。

5月3日 (木)

みかん県からうどん県を経由し、かつお県に行きました。かつお県のはりまや市では、とさ市場でかつおを楽しみました。そこから桂浜に行った後、噂の高知医療センターを経由して、一般道で北に向かいました。途中の大歩危 (おおぼけ) で乗った観光船は、船頭の解説が詳しく、なかなか楽しいものでした。

5月4日 (金)

帰京。ボーイング 787の予定が、機体トラブルでボーイング 737になったのは、残念でした。夜は将棋 Barへ。

5月5日 (土)

秋田で乗馬をしてから当直へ。乗馬は鞍を付けたり、蹄鉄の裏を掃除するところから始め、駈歩を楽しみました。終了後は林檎をあげると、凄い喜んでいました。馬とのコミュニケーションがとれるようになると、乗馬の楽しみが倍増します。

 

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夏休み後半

By , 2011年8月15日 7:56 AM

8月 12日
13時 15分に上野駅に集合した橋本七段 (ハッシー) 一行 9名 (全員♂) は 13時 34分発の新幹線に乗車。ビールで乾杯するやいなや、日本酒、ワインが次々と空いていきました (^^; あっという間に仙台到着。

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ゴールデンウィーク

By , 2011年5月14日 4:35 PM

ゴールデンウィークが終わりました。といっても、終わってから結構時間経ってますけれど (^^;

今年はなかなか充実したゴールデンウィークでした。

5月2日
昼頃から郡山のビッグパレットふくしまに行きました。ビッグパレットふくしまには、原発周囲(主として富岡町、川内村)からたくさんの方が避難していました。同地区で働いていた医師の方が、避難所でも医師をしており、他にも、多くの方が、もとの職業を生かしてコミュニティーを作っている光景を見ました。

頼まれていた患者さんを診察してから、郡山時代の同僚達と郡山駅前の「寧々屋」に飲みに行きました。福島県立医大の某科の先生から、色々と興味深い話を聞くことが出来ました。

・震災後、放射能の専門機関から原爆事故が起こると聞かされた。教授が「常勤以外は避難しなさい」と言ったが、全員「残る」と答えた。
・最初のうちは気が張っていて、みんな気分が高揚していたが、交通網が復旧して避難できる環境になってくると、脱落者が出てきた。
・電気の復旧した地区、水の復旧した地区などがばらばらに存在していたので、みんな自分の提供できるものを提供していた。
・○○総合病院はほぼ崩壊してしまい、残った部屋で診療を続けた。比較的マシな部屋でさえ壁にはひびが入っていた。余震の中、恐怖があった。
・東京から戻ってきた教授が、医局員全員に買ってきてくれたカツサンドの味が忘れられない。

他に聞いた話もあったけれど、ここには書けません (^^;

寧々屋で東北の美味しい日本酒を頂いた後は、しゃんでりあの君の新居へ。向かう途中、駅前ローソンのドラえもんの人形に書かれた文章に感動しました。しゃんでりあの君は、地震で部屋が水浸しになり、今の家に引っ越したそうです。そして更に、現在は郡山の放射線量が高すぎるので妻子を大阪に避難させ、単身郡山で診療を続けています。

午前2時頃まで日本酒を飲んで、4人で色々語り合いました。最後は私が持ちネタ「シャラポワ風喘ぎ声」を披露し、みんなを寝かせませんでした v(^^)

5月3日
郡山から直接羽田空港へ行き、実家に帰りました。実家では鍋をつつきながら、親と酒を飲み、将棋を指しました。

5月4日
馬券オヤジ氏と鳥取県大山に出掛け乗馬。ゴールデンウィーク中は混むため乗馬レッスンはやっておらず、40分程トレッキングをしました。久々の乗馬だったので、最初は手綱の持ち方も忘れていたのですが、徐々に思い出しました。大山乗馬センターは親子連れの観光客で賑わっていました。

乗馬を終えた後は、島根原発に向かいました。島根原発の近くには、島根原子力館が建てられていて、原発のしくみの展示などをみることができました。実物大の燃料棒は、原子炉のイメージを持つ上でとても参考になりました。

シアタールームでは、島根原発の建設風景や内部の構造などを映画で見ることができました。短時間の映画が終わった後、館員が福島原発の問題についてパワーポイントで 1時間近く講義をしてくださいました。原発の構造、福島原発の現在の状況、島根原発の新たな対策など、とても勉強になりました。10人くらいしかいなかったのが残念でしたが、私ともう一人の客が、結構つっこんで質問しました。館員は「私の立場からは何も言えないんだけど・・・」と言いながら、「政府が情報開示をしないのはけしからん。県庁とか大きな部屋でマスコミ関係、医療関係ほか様々な業種を集めて会見して情報を全部出すべき」「東電のやり方も、もっと色々あると思うんだけど、手際が悪いなぁ・・・」とか、ちくちく本音が出ていました。館員によると、もっと色々な方に原子力館に聞きに来て頂いて、説明したいそうです。

島根原子力館の見学を終えてから、松江に行きました。駅前のホテルに宿泊手続きして、飲みに出掛けました。ホテル近くの 「Dinningなごみ」には、李白、七冠馬、死神、豊ノ秋、やまたのおろち、開春、高正宗、黒牛、月山、扶桑鶴、玉櫻・・・といった島根の地酒があり、いくつか飲みました。

5月5日
日本海に向かい、潜戸で遊覧船に乗りました。ちゃんとした船かと思いきや、小さな漁船のような船。日本海の荒波で凄く揺れました。天然に出来た穴を船で抜ける所があり、その日は高波で中止するとアナウンスがあったのですが、一転トライすることになり、熟練の船長の技術ですれすれで通過しました。通ったあとは拍手喝采でした。途中で船を止めて、有名な賽の河原に案内されました。

遊覧船を下りてから、境港に行き、昼食を食べて、蟹などを購入して帰宅しました。

自宅に戻ると、methyl先生から東北の日本酒が届いていて、日高見を美味しく頂きました。日本酒のラベルには「絶対負けない石巻」と書かれ、裏には下記の文章が書かれていました。

 日高見 震災復興酒 希望の光

このお酒は、平成23年3月11日(金)の東日本大震災によって被災したお酒です。純米酒を中心に大吟醸や純米吟醸など、発酵中のお酒が被害に遭いました。震災直後、仕込み蔵は地震の揺れの激しさから、発酵中の醪(お酒)がタンクから流れ、床一面、白い絨毯を敷き詰めたのかと、錯覚するような情景でした。溢れ出た醪は震災になり辺り一面に立ち込め、蔵の奥が良く見通せない状況で、目の前の光景を疑いました。そして、溢れ出た醪が発生している音なのか、今までに聞いた事の無いような音が蔵内にこだまし、まるで醪の悲鳴のようにも聞こえ、何とも言えない恐怖感を覚えました。建物のいたるところが壊れ、立ち入る事が困難になり、同時にライフラインが寸断し、発酵中のお酒の管理が出来なくなってしまいました。何の手立ても出来ず、ただ、呆然と指をくわえて見守る日々が続きました。一週間が過ぎても復旧の目処が立たず、発酵中の醪の全廃を覚悟しました。しかし、震災から二週間目、電気など一部ライフラインの復旧などが重なり、詰め掛けていた醪を、遂にお酒として甦えさせる日がやって参りました。ただ、放置している時間が余りにも長く、垂れ口から搾り出されるお酒の品質がとても心配でした。しかし、我々の心配をよそに、そのお酒はとても力強く生命力に溢れ、我々に勇気と希望を与えてくれました。

本来の酒造りでは、如何に良い酒を造ろうかと凌ぎを削りますが、このお酒からは普段の酒造りでは味わえない感動を貰いました。蔵の有る宮城県石巻市はこの度の震災で、壊滅的な被害を受けました。勿論、弊社も甚大な被害を受けました。しかし、被災した石巻市の惨状を見た時に、弊社は本当に生かされたのだと、強く感じるほか有りませんでした。

普段の生活では感じ得ない、感謝の気持ちを強く痛感させられ、造り酒屋として何か地域に貢献することは出来ないか、自然と、その様な気持ちが芽生えて参りました。そして、この気持ちを大事にしたいと考えるようになり、この被災したお酒を震災復興酒として販売し、少ない金額になりますが、売上金の一部を義援金として、私達の住む石巻市に献金したいと考えております。また、我々が励まされた、このお酒を通じて、御愛飲頂く全ての方々に希望の光をお送りする事が出来れば幸いに思います。

            (株)平孝酒造 亭主謹白

さっぱりとした飲みやすい出来映えでした。少し飲んで酔っぱらってから、日本酒片手に将棋。オヤジ相手に7連勝しました。「駒落ちはしない」「手は抜くな」と言われていたので、わからないように弛めようと思ったのですが、無理でした。さりげなく弛めるのにはテクニックが必要なんですね。

結局、親とその日のうちに 1升空けてしまいました (^^;

5月6日
昼前の飛行機で羽田空港に戻り、自宅に寄ってから、新幹線で仙台に向かいました。国分町で被災地で金を使うプロジェクト的な・・・一人飲みでした。東北の日本酒と海の幸を堪能しました。

5月7日
秋田で当直でした。時間があったので、朝から東北本線に乗って、鈍行で盛岡に向かいました。東北本線は、ボタンを押して電車のドアを開けるようになっていて、ヨーロッパの鉄道を思い出しました。ちなみに、私の地元岡山の電車は、手で開けるドアです (^^;

盛岡に着いてぴょんぴょん舎で焼肉や冷麺を食べて、秋田の当直先に向かいました。

当直では、「頭に虫がいる」という主訴の方がいらして、診察時は刺し口しか確認できなかったのですが、虫の写メを見せて貰うとツツガムシ!ミノサイクリンを処方して帰宅としましたが、貴重な経験をさせて頂きました。

5月8日
朝4時半くらいから CPAの対応。30分以上の Asystoleから何とか ROSC得られたのですが、遅れて駆けつけた遠い親戚から延命の希望がないと知らされ、治療を中断。8時頃にお看取りとなりました。

当直の帰りに、盛岡で下車して、「わんこ蕎麦」の店に入りました。2時間前に病院で検食していたことや、日本酒を頼んで出来上がっていたことなどが災いして、 102杯しか食べられませんでした。本当は「101匹わんちゃん」ならぬ「101杯わんこ」を狙っていたのですが、蓋を閉めるタイミングを逸しました。

ちなみに、15杯がそば1人前に相当し、店の記録は女性で 570杯くらいらしいです。後日、私のラボの痩せた女性は 120杯だったと教えてくれました。今度は空腹でリベンジしに行こうと思います。

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当直小旅行-風にも負けず

By , 2010年12月5日 2:50 PM

先月11月20日は秋田での当直でしたが、新幹線が盛岡~秋田間で人身事故のため止まってしまい、盛岡駅からタクシーで向かいました。貴重な経験をしたと思っていたら、昨日12月5日にはそれを上回るトラブル発生。なんと新幹線が東京~盛岡間で強風のため止まってしまったのです。

最初の情報は chunchukurin先生からTwitterでの「新幹線止まってますよ!高速バスで郡山または会津若松まで来てください。そこから、秋田までお送りしましょうか?」という連絡でした。

私は17時20からの当直に備え、12時過ぎの練馬駅のホームにいましたが、どうして良いかわからなかったので、「○×大学入試問題:新幹線が強風のため東京~盛岡間で止まっています。12時半に池袋を出て17時20分までに秋田に着くにはどうしたら良いでしょうか?」と Twitterで呟いたところ、様々な情報と意見が寄せられました。

最初に methyl07先生から「どこでもドア!」という手段が提案されましたが、これは無理でした (^^; それにどこでもドアがあったらしずかちゃんの家の風呂場に着いてしまうかもしれません。

chunchukurin先生からは「レンタカーでぶっとばす。ANA 877便で秋田空港、そこからレンタカーで秋田道。18:00には着ける」という提案があり、続いて methyl07先生が、ANAに空席があること、ANA 877便が 15:50羽田空港発、16:55秋田空港着であること、飛行機が通常運行であること、秋田空港にはレンタカーが5社あることを教えてくれました。

さらに少し間を開けて methyl07先生から ANA877便に 30席以上の空席があること、駅のみどりの窓口で航空券が買えるとの情報が届きました。gamitake先生からは「ラジオ聞いていると、新幹線の不通の範囲が拡大しているよ」との情報。

これらの情報を元に、赤羽駅のみどりの窓口で航空券を購入し、羽田空港に向かいました。その途中で電話連絡していた病院から折り返しの返事があり、秋田空港からはタクシーを使うべきで、私が到着するまでは日勤の先生が残ってくれるとのことでした。

飛行機は多少揺れましたが、落ちることなく、17時45分頃には到着することができました。

結果的に東北新幹線の復旧には2時間くらいかかり、秋田新幹線も一部運休になりましたので、正しい選択だったのではないかと思います。下手に一人で考えるより、色々な人からの知恵や情報が集まった方が良い判断ができますね。Twitterの威力を思い知った出来事でした。

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北海道旅行 with 馬券オヤジ

By , 2010年10月3日 2:02 PM

馬券オヤジ氏と北海道旅行してきました。

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べるげんにて

By , 2010年9月20日 1:30 PM

楽しかった旅行もあと数時間で帰国となりました。

昨日の話。オスロからベルゲンへのベルゲン急行は、右手に高い山、左手に海を見ながら、フィヨルドの中を走ります。森の木の種類が徐々に変わり、途中から紅葉が見られるようになり、標高 1222メートルのフィンセ駅では近くに雪もありました。この付近にはあまり高い木はなく、岩山に囲まれている感じでした。フィンセ駅からベルゲンの方へ下っていくと、周囲の山からの水を集めた川が併走していました。山の中の川なので、ヨーロッパによくみられる水量豊かな川というより、日本の急流に近い感じで、滝もいくつか見られました。山の斜面を縫うように牧場があり、羊たちが飼われていました。

ベルゲン駅を降りると、街の中心部に池があり、その対角線上に目的のホテルがありました。15時くらいにチェックインしようとすると、30分待つように言われ、ロビーでネットしていたのですが、まだ部屋の準備は出来ないとのことでした。仕方ないので、街を散策し、湖を一周しましたが、尚部屋は用意されず。16時頃になったので、先にグリーグ記念館に行くことにしました。

グリーグ記念館はベルゲンの南8 kmくらいのトロルハウゲンというところにあります。「地球の歩き方」に載っているバスは、停留所の案内図を見る限り、トロルハウゲンには停車しない様子でした。時間もなかったので、街中を走るタクシーをつかまえました。タクシーで丁度200クローナ(約3500円)と結構なお値段でした。

グリーグ記念館に入ると、オーディオルームで彼のドキュメンタリーが上映されており、その音楽が館内に響き渡っていました。グリーグ夫妻の着ていた服(体型ばれる?)とか、自筆譜のコピーとか、指揮棒とか色々ありました。記念館で冊子を買うと、付近の案内が書いてありました。記念館を出て左手に行くと、グリーグが住んでいた家があり、そこからの眺めは絶景でした。海(湖?)の中に浮かぶ島々・・・。視界を遮るものはありません。家の中にはグリーグ縁のものがたくさんあり、弦楽四重奏曲の自筆譜もありました。置いてあるピアノはスタンウェイでした。家から下った海辺に彼の小さな仕事場がありました。また、逆方向に下ると、彼が眠る墓がありました。

グリーグの家の余韻を楽しみながら、森の中を来た方向に戻りました。途中、馬場があり、その周囲の柵沿いに乗馬の練習をしている方がいました。

タクシーで来たので、どこにバス停があるかわからず、山の中を歩くうちに迷ってしまいました。色々道を聞くと、どうやら鉄道がある様子。10分くらい歩いて Hopという駅に着きました。ここから Byparten行きの電車が 15分置きくらいに出ており、Bayparten駅は Bergenの中心に位置します。Bergen市街では路面電車ですが、それが近隣まで張り出した格好で、教えてくれた人は「small train」と呼んでいました(今回の体験でわかったことですが、ベルゲンからグリーグ記念館に行くには、Baypartenから Hopまで電車で行き、駅から右手に道路沿いを歩き、左手国道に沿って登っていったところがトロルハウゲンの入り口の筈です)。

駅に戻って、屋根裏の部屋にチェックインしてから食事へ。ホテルにパンフレットが置いてあった Holbergstuenにしました。パンフレットに日本語のメニューが載っていたからです。前菜は「ベルゲン風お魚のスープ」、メインは「クリップフィスク(ノルウェー伝統の干し鱈料理)」にしました。今回の旅行で一番おいしかったですが、若干塩味がきつかったです。日本の東北地方もそうですが、寒い地域では塩味が強くなるのでしょうか?

21時半頃、食事が終わってから、ガイドブックに23時までやっていると書いてあったフロイエン山のロープウェーに行きましたが、閉まっていました。仕方ないので途中まで徒歩で登って夜景を楽しみ、港に戻るとテントで小さな店を出してあるのを見つけました。揚げたてのイカリングと「ハンザ」というビールを注文したところ、量の多いこと・・・。半分くらい残して「Finished.」と立ち去ろうとしたら、「Not finished.」と言われて詰め込む羽目に。それでも少し残して店を出ました。

結局、22時頃床に就き、今朝3時くらいに起きました。現在は6時30分ですが、7時30分のバスで空港に向かう予定です。では、また。

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べるげんへ

By , 2010年9月19日 12:36 PM

おはようございます。こちらは午前 5時半頃です。3時頃から起きています。ほとんど日本の時間に合わせて行動していますね。ドイツだと深夜にダイアル Q2のエロチックな CMがたくさん流れているのですが、北欧に来てからは全く見かけません。

一昨日、9月 17日にオスロに着いて、その日は夕食を食べに行くだけでのんびりしていました。夕食はエンゲブレト・カフェという店で、前菜の鮭料理が美味しかったです。前菜の数品の中には、刺身もあり、ワサビが添えてありました(少し味付けしてあり、醤油は不要でした)。日本と比べて遜色ない味でした。メインはトナカイ肉のステーキ。メニューがノルウェー語と英語しかないので、どれがトナカイかわかりにくいのですが、「reindeer」と書いてあるものを選べば大丈夫です。トナカイは、脂身のない牛肉を食べているような味がしました。

9月18日は、早く起きたものの、ネットをしたり遅くまでホテルでゴロゴロしてました。朝食を摂って、まずオスロ美術館に行きました。美術館は何と入場無料で、荷物を入れるロッカーも無料。売りは二つあって、一つはムンクの作品達。有名な「叫び」や、「スペイン風邪」なんてのもありました。もう一つは、ピカソ、モネ、セザンヌなどの名画が一つの部屋に纏められているものです。美術館はそれほど大きくなく、少数精鋭の絵があるという感じでした(大きすぎる美術館って歩くだけで疲れますね)。

ところが、ビックリしたことが起こりました。鑑賞中、私の前を歩いていた中国人女性4人組が、あろうことか素手で目の前の名画の表面を触っていたのです。アラームが鳴って警備員が駆けつけてきました。ところがその4人組は悪びれた様子もありませんでした。最低限のマナーを守れない人間は来ないで欲しいものです。更に腹が立ったのは、その部屋に居たのが私とその4人だけで、警備員は彼女たちが触った現場を見ていないので、私までうさんくさい眼でみられたことです。この後のコンサートに備えて、正装している礼儀正しい男性が、そんなことするように見えるでしょうか?それに、私はいつも手を後ろに組んで鑑賞してますし。

美術館を出てから、コンサートに向かいました。「Ridehuset」という小さなホールで行われた室内楽の演奏会でした。建物は音響が悪く、コンサート向けではないのが残念でした。曲は、ノルウェーの作曲家 Trygve Madsenの弦楽四重奏第5番と、ロベルト・シューマンのピアノ五重奏曲でした。Madsenの弦楽四重奏曲はフーガ風に始まり、聴き応えのある曲でした。惜しむらくは、相互の音程が悪かったことですね。第一ヴァイオリンが高く音程を取る方で、チェロが低く取る方でした。チューニングが元々合っていなかったのに加えて、こうした癖があるため、随所で音程が気になりました(音程は高めに取る方が栄えるので、ヴァイオリニストは高く取りがちです。ただ、そうするとチェロとの音程の幅が広がって聴きにくくなります。カルテットでは、チェロは高めに、ヴァイオリンは低めに意識する方が良いとされます)。それ以外は、素晴らしかったように思います。シューマンも凄く盛り上がって、私は演奏したくなってしまい仕方がありませんでした。

コンサートが終わってから、オペラハウスに行くと、コンサートはありませんでしたが、本のイベントをやっていました。屋上まで斜面になっていて上れるので、歩いて上がって景色を楽しみました。

それからノーベル平和センターに行き、コンサートホール、国立劇場の脇を通ってドヴレハーレンで食事。前菜のサラダは美味しかったですが、メインの肉料理は塩辛い固い肉で、あまり美味しくありませんでした。ワインもいまいちでしたし。

今日はこれからベルゲン急行でフィヨルドの中を通って、ベルゲンに向かいます。午前 8時 11分発、14時 52分着ですから、ずっと列車の中です。とはいえ、座って酒飲みながら景色が楽しめるので、乙なものですね。車内で食べられるように昨日セブンイレブンでスナック菓子を購入してきました。ストックホルムのセブンイレブンはビールを売っていたのに、オスロは数件巡ってもアルコール売っていませんでした。ホテルのミニバーの酒を持参することにします。

ベルゲンについてたら、そのままグリーグ記念館に向かう予定です。明日の飛行機で帰国します。では。

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あっとよーてぼり

By , 2010年9月17日 3:56 PM

お久しぶりです。ヨーテボリのホテルから書き込みです。今回の旅行について簡単に雰囲気をお伝えします。

初日はストックホルムを訪れました。医学史博物館は期待はずれだった(壁に10枚くらい写真が貼ってあるだけ!)ものの、美術館、音楽博物館はそこそこ楽しめました。ノーベル博物館は、展示物が凄く少ないのが残念でしたが、湯川秀樹の映像が流れていて見入ってしまいました。それとグッズショップで「ノーベル賞の100年」みたいな本があって、歴代の受賞者の業績が書いてあるのを買うことが出来たのが収穫でした。荷物は非常に重くなりましたけれども。

ストックホルムの市庁舎の地下のレストランは、前日までに予約してあればノーベル賞授賞式と同じメニューが食べられるのですが、予約してなかったのが残念。デザートだけは予約なしでも食べられますが、丁度売り切れだったも残念。でも食事は美味しかったです。今度は誰かと予約して行きたいものですね。

昨日、ストックホルムからヨーテボリに移動しました。医学史博物館の展示物はかなり充実していて、長居してしまいました。展示物の写真集があれば良かったのですが、それはありませんでした。写真は一杯撮りましたけれどね。あと、美術館も良かったですね。ピカソ、ゴッホ、シャガール、モネ、ルーベンスなどたくさんの絵がありました。スウェーデンで第二の規模の美術館なのだとか。

それと、美術館の近くのコンサートハウスにふらっと入って、チケットを購入してピアノコンサートも聴けました。アンコールのショパンのノクターンに感動でした。

食事は、これまで巡ったドイツ周辺諸国と比べて、美味しいです。魚料理がそれらの国と比べて全然違いますね。噂のシュールストレミングを食べましたが、臭くありませんでした。発酵食品なので食べる時期によるのでしょう。オオカミ魚という魚も食べましたが、美味しかったです。後で写真をネットで見るとグロテスクなのにビックリ。先に写真見てたら先入観で食べられないところでした。ビールはカールスバーグ一辺倒です。入った限り、スウェーデン産のワインを置いているレストランはありません。寒い国なのでワインを作っていないのでしょうか?

そろそろ、朝食を摂ってオスロに向かいます。また時間が出来れば書き込みます。それでは、また。

P.S.) ストックホルムのホテルにはロビーにネット環境があったのですが、共有かつ英語オンリーだったので、さすがにブログは書けずでした (ニュースはチェックしていました)。このヨーテボリのホテルは無線 LANがつながりますので、自分のパソコンで書いています。でも、バッテリーが結構やばいです。充電器もあるのですが、持参した変圧器がすぐ熱をもって使えなくなるのです。ということで、パソコンもあまり長くは使えません。ちなみに現地時間は午前8時56分です。

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北欧旅行

By , 2010年9月14日 5:01 AM

北欧に旅行してきます。ホテルと航空券だけ取って、気ままな一人旅です。旅程は下記ですが、あくまで目安。

9月14日 (火) 成田発ストックホルム着

9月15日 (水) ストックホルム
ノーベル博物館, 国立美術館, 医学史博物館, 音楽博物館, 市庁舎など

9月16日 (木) ストックホルム→ヨーテボリ (X2000:8:10→11:17)
ヨーテボリ医学史博物館 (月曜日休館), ヨーテボリ美術館, ヨーテボリ海洋博物館, ヨーテボリ海洋センター
オペラ・ハウスなど

9月17日 ヨーテボリ→オスロ (InterCity:12:45→16:45)
ノルウェー海洋博物館, ノーベル平和センター, 国立美術館, ムンク美術館など
ホテル:スカンディック・バイポルテン

9月18日 オスロ
コンサート
ホテル:スカンディック・バイポルテン

9月19日 オスロ→ベルゲン (ベルゲン急行:8:11→14:52)
グリーグ博物館
ホテル:ベルゲン・トラベル

9月20日 ベルゲン発 成田着 (21日)

 旅のお供にする本は、「街を歩く神経心理学 (高橋伸佳著、医学書院)」「トーク 認知症 (小坂憲司、田邉敬貴著、医学書院)」「医学の小景 (小川鼎三、勝木保次、本川弘一著、学生社版)」「終盤の寄せ 200題 (森雞二著、日東書院)」と数本の論文です。移動時間が長いので、たくさん読めると思いますが、酒に溺れているかも・・・。

それでは、みなさんお元気で。

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