rt-PA

By , 2005年11月17日 6:47 AM

昨日の午後から訪問診療に行ってきました。毎月2、3回行っているのですが、山の方のお宅を訪ねると、すでに雪が舞っていて、びっくりしました。

患者さんから聞いた話ですが、以前家の軒先に燕が巣を作っていたそうです。しかし、ある日あまりに鳴き声がうるさいので行ってみると、蛇が巣に進入して雛を食べていて、親鳥が周りを飛び回って鳴いているようなのです。訪問診療を受けるような、あまり元気でないおじいさんですが、棒を使ってなんとか蛇を追い払ったそうです。以後、時々親燕が家の中に挨拶しにくるとおっしゃっていました。なかなかの美談ですね。

昨日の夜は、福島県立医科大学に新薬の講習を聞きに行ってきました。脳梗塞超急性期(発症3時間以内)に使用できる新薬(rt-PA;商品名アルテプラーゼ、グルトパ)の講習です。使用するための条件が厳しく、適応が限られる薬剤ですが、臨床試験では使用した37%の人がほとんど後遺症なく回復しています。しかし、致死性の出血性梗塞に移行する可能性も2.9%(使用しない場合0.3%)存在します。いずれにしても、治療の選択肢が広がっていくことは確かです。

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