抗体科学入門

By , 2006年12月4日 8:31 PM

「抗体科学入門(岡村和夫著、工学社)」を読み終えました。著者は生化学が専門のようですが、抗体に対して、物理学や化学からのアプローチがされていて新鮮でした。物理学や化学の基礎が出来ていない私にとってはかなり辛い内容でしたが・・・。

前半は「The cell」で説明されている内容と似通っていたのですが、より物理学的ないし化学的なアプローチがされており、分子間力や抗体の親和性に多くのページが割かれていました。数式にはついていけませんでしたが、何となく雰囲気はわかりました。

後半は最新の知見が紹介されていて楽しめました。例えば、抗腫瘍抗体で臓器内の腫瘍化した部位を特定するといった応用についても紹介されていました。臨床家が読んでも面白い内容と思います。

著者のWeb pageがあり、一部内容が掲載されています。

Post to Twitter


Panorama Theme by Themocracy