英文校正

By , 2007年12月2日 11:58 PM

皆様、書いた論文の英文校正どうされていますか?

結構お気に入りのサービスを見つけたので紹介します。

実は、最近、英文校正の証明書が必要な国内の雑誌に投稿したのです。英文校正といってもたいしたものではなく、せいぜい Abstractと legendくらい。全部で 150語前後の英文でした。

先輩の医師が教えてくれた F社にまずお願いしました。日本の会社です。ところが、この校正がかなりひどいものでした。普段読む英語の医学雑誌で見慣れない表現のオンパレードに訂正されていました。一流英文誌の構文を下敷きに、単語を変えて作った英文も変に直されていて、絶対私の英語の方が正しいと確信していました。

英文校正の証明書が必要なので、校正の疑問な点を含めて、F社に手紙を書きました。そうしたところ、「言われたとおりに全部直して欲しい。納得いかないところがあったら、校正者に英語で手紙を書いて欲しい。」と言われました。

実際に手紙にすると、おかしな点が多すぎて、手紙だけで短い論文一本分くらいになってしまいます。日本語で手紙書くのならともかく、英文で手紙を書くには手間が多すぎます。「日本の会社に交渉するのに、いちいち英文で手紙なんて書いてられるか」って。そこで F社をあきらめました。

それで見つけたのが、Editageという会社。この会社のサイトを見ると、NatureやScienceといった一流雑誌に投稿された論文の校正もしているようです。

見積もりは 1時間以内。午後 4時にお願いした論文は午後 11時に校正が終了してメールが届きました。どっちでも良いような表現は、「気にいらなかったら無視してくれ・・・」という注釈付き。

F社の校正に対して私がおかしいと指摘した部分は、もちろん私の文章がそのまま生かされていました。さらに、医学用語のスペルミスを F社は見落としていましたが、Editage社はきちんと指摘してくれました。これは、校正者が普段医学論文を読み、その用語に慣れている証だと思います。

ただ、2カ所表現に納得いかなかったので、校正者に手紙を書きました。ただし・・・英文で。でも、2カ所だけだったので、短い手紙ですみました。

数時間後にメールが来て、私の主張を認めて貰えて、英文校正証明書も PDFで手に入りました。見積もりをお願いしてから、英文校正証明書が手に入るまで1日半。早いでしょ?

料金は、F社が10000円ちょっとで、Editageが1000円弱 (6円/語)。料金のところに、「1語からでも受け付けます」とあって、安いだけでなく、お茶目です。

結局F社で満足したのは、電話対応してくれたお姉様の声が綺麗だったことだけでした。先輩も、「やっぱりだめだな」と、Editageに乗り換えると言っていました。

この会社は、今後も英文校正や英語でのポスター作成に重宝すると思います。


(注) 私はEditage社とは何の利害関係もありません。上記はあくまで個人的体験で、トラブルがあっても責任は負えませんのでご了承ください。

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