交流分析

By , 2009年3月6日 7:24 AM

今週の「東洋経済」を読んでいて、「営業に役立つ心理学」という項で、懐かしい記述がありました。

交流分析という心理分析の手法で、大学 2年生の頃、心理学の授業で習ったのを思い出しました。心理学の授業とはいっても、週一時間、一年間だけの講義でしたので、初歩くらいしか勉強していないので、難しいことはわからないのですが。

交流分析では、親の自我 Parent, 大人の自我 (Adult)、子供の自我 (Child) の自我のどれが強いかで特性を判断します。それぞれの自我はさらに細分化されます。

親の自我は Critical Parent (CP) と Nurturing Parent (NP) に分けられます。Critical Parentは批判的な自我で、父性を意味します。これが高いと、物事や他者を批判的に捉えます。Nurturing Parentは優しさや愛情を表し、母性を意味します。これが高いと過保護になったりします。

大人の自我は Adultのみです。親の自我と子供の自我のバランスをとります。どのようなときにどのような行動が適切なのか、冷静に考えます。仕事には必要な自我なのですが、あまりに高いと「冷たい人」という印象を与えます。

子供の自我は Free Child (FC) と Adapted Child (AC) に分けられます。Free Childは奔放で自由な子供で、悪く言えばわがままです。一方で創造的でもあり、芸術家などに向いているかもしれません。Adapted Childは従順な子供で、良い子で適応的なのですが、反抗的側面も持ちます。一見、従順である分には良いように思うのですが、適応しようとしすぎてストレスをため込みやすくなります。

自分がどの要素が強いかは、心理検査で調べることが出来ます。下記のサイトに心理検査が載っていますので、やってみると面白いです。

交流分析 エゴグラム

私は、Free Childの要素が強いようで、20点満点でした。良く言えば芸術に向いているのかもしれませんが、わがままで子供っぽい面があるとも言えるのでしょうね。こうした心理検査では、どういう自我を持っているかと言うより、それを知って活かすことが大切です。自分がどういう傾向を持っているかわかれば、自分を客観的に見て、物事に上手く対処できるようになります。

交流分析では、更にこれを進め、自分のどの部分の自我が相手のどの部分の自我にアプローチしているのか考えます。例えば Adultから Adultになされた交流は Adultに返されれば補完的ですが、相手が Childから Parentに返してくれば交錯した交流と考えます。今日書いたのはさわりだけですが、エゴグラムや交流分析のサイトはたくさんありますので、いくつか眺めてみると面白いかもしれません。

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