2009年ドイツ旅行9

By , 2009年9月20日 1:34 PM

9月7日(月) ~その1~

ミュンヘン散策に与えられた一日。ただ、残念なことに、ドイツでは多くの博物館・美術館は月曜日が休日になっているので、訪れることが出来る施設が限られる。

現に、美術館「アルテ・ピナコテーク (Alte = old)」「ノイエ・ピナコテーク (Neue = new)」「モダン・ピナコテーク」はいずれも見学することは出来なかった。古い時代の作品から現代芸術まで楽しめる美術館だと思っていたのだが、残念。まぁ、今後また訪れる機会もあるだろう。

数口しか食べない朝食を終えると、カールス広場に出た。カールス広場から駅の方向を向いて、Sonnen通りを左手に少し歩くと、健康用品店がある。一階はスポーツも多いのだが、二階は女性ものの下着と介護用品で埋め尽くされている。階段付近は女性の下着コーナーなのでなるべく見ないように通り抜け、奥に行くと介護用品の数々。トイレの便座だとか、様々な種類の車椅子だとか、介護用の風呂だとか、本当に何でもだ。レジのところで「神経内科医なのですが、ハンマーください」と言ったら、「Reflex hammer, oh yes.」と数種類見せてくれた。私が全種類欲しいというと、俄には信じがたい様子で、目を見開いた。他にペンライトを買って、全部で 200 Euroくらい。各国の診察道具を比較するのも楽しいので、大きな出費だが仕方がない。

少し重くなった鞄を手に、フラウエン教会となりの公園へ。そこで読書を楽しむ。1時間くらい木陰で読書をしたが、吹く風はやや冷たく、肌寒かった。子供とサッカーする母親や、芝生で昼寝する人たちを眺めていると、時々教会の綺麗な鐘の音、遠くから縦笛を練習する音などが聞こえてきた。非日常的な時間を得られるのが旅の醍醐味だ。

寒くなってきたので、レジデンツ北の公園「ホーフガルテン」に場所を変えて再び読書。ホーフガルテンの中心にある建物 (天井はあるが壁はない) では、ヴァイオリンを弾いている若者がいて、バッハの無伴奏やモーツァルトのコンチェルトなど、なかなか上手だった。音程が良くて、音も綺麗だ。惜しむらくは拍感がないこと。そのため、まぁ、二流という評価だ。

ヴァイオリンを聴きながら読書をしていると、昼を過ぎてしまった。公園の隣に机と椅子がたくさんならんでいて食事が出来るようになっていたので、リゾットとワインを頂いた。

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押谷教授の講演

By , 2009年9月20日 12:45 PM

methyl先生が、東北大学の押谷教授の講演を聞いてきたらしいです。

 先日、東北大学の押谷教授の講演を聴く機会がありました。
汚い字でメモをとったのでふびがあるかもしれませんが、以下に記載します

現在、公衆衛生学的には新型インフルエンザによると思われる超過死亡は認められず、死亡率はあまり上昇していない。

罹患率は季節性インフルエンザと同等かやや高い (10~20%)

流行パターンは季節性インフルエンザと異なる部分があり、予測困難

Pandemicと呼ばれる状態は人口の 25-35%が罹患する事態 (日本では 3200万人程度)
大阪・神戸での流行は Pandemicの第一波としては規模が小さい
(ただし、沖縄での流行は第一波としても良い状態。)

成田で足止めされた高校生たちの一部で Oseltamivir (タミフル) 投与 5日後もウイルス排出が続いていたため、帰宅できなかった人達が居る。(oseltamivir耐性の可能性)

実は osetamivir,zanamivirを早期に投与しても viral loadは下げないらしい。
(早期投与でも重症化する症例がでそう)
ごく早期ならば重症化を防げるかもしれない。
→これが感染症学会の疑わしきはタミフルの根拠かと・・・。

日本では重症症例がすくないようだが・・・・
→積極的な隔離・学校閉鎖等を行い、地域への広がりが防がれたため
(と、いうことは・・・夏休み明けは・・・・)

死亡者では重症のウイルス性肺炎+ARDSが生じている。
(季節性インフルエンザよりも下気道で増える性質があるらしい。)
ウイルスの virlenceを高めるような変異は今のところ認められない。

日本の症例では発症 1-2日は迅速診断陰性がおおい ( 1日目では 40-60%が陽性)
インフルエンザ脳症の年齢層は季節性インフルエンザよりやや高い。(年は忘れました。)
心筋炎のような症状がでることがある。
発症 2日での死亡例もあり

European CDC による被害想定
罹患:30% 入院:2% 死亡:0.1~0.2%

死亡者・重症患者のリスクとなる疾患は
喘息・高度の肥満・妊娠
20%程度の重症患者では特にリスク無し
中国からの報告では若年患者の2%でレントゲン異常

国立国際医療センター 工藤先生
H5N1, swine-flu (S-O IV H1N1; Swine-Original Influenza Virus)

H5N1にしても swine fluにしても早期には激しいDAD (ARDS) を生じている。
晩期には耐性菌による肺炎で死亡
→スペイン風邪での記録 (JAMA) と同じ!!

今後、また新しい知見が積み重ねられていくことでしょうが、現時点では、こんな知見があるようです。参考までに。

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発熱

By , 2009年9月20日 12:38 PM

昨日は大学当直。

夕食を食べて、カビくさい当直室に行くとどうもムカムカして気分が悪い。

0時くらいにラウンドを済ませて、当直室に戻った後、急に吐気がこみ上げてトイレに駆け込みました。続いて腹痛、関節痛、悪寒で夜は全然眠れず。今日は多少下痢もあります。

一昨日、近くの居酒屋で生牡蠣を食べたし、小型球形ウイルス (ノロウイルス)辺りが怪しいですね。

8月 3日も当直中に発熱したばかり。当直は鬼門ですね。

本当は、今日帰省しようと思っていて、9月 22日には大山乗馬クラブにも予約をしておいたのですが、どうなるか、体調をみて決めたいと思います。今は 37.5℃くらいですが、吐き気はおさまっています。

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