馬の遺伝子

By , 2009年11月6日 11:00 PM

 ウマのゲノム概要を解読=健康管理に貢献期待-JRAなど国際チーム

11月6日5時3分配信 時事通信
ウマの全遺伝情報(ゲノム)の概要を解読した成果の論文を、米マサチューセッツ工科大とハーバード大のブロード研究所や日本中央競馬会(JRA)競走馬総合研究所(宇都宮市)などの国際研究チームが6日付の米科学誌サイエンスに発表した。
解読データは2007年2月に公表され、ウマ遺伝子の個体差や働き具合を調べられるようになった。競走馬総合研究所の長谷川晃久生命科学研究室長は「解読成果をウマの健康管理や生理学の理解に活用したい」と話している。
解読対象は「トワイライト」と名付けられた雌のサラブレッド。ゲノムのサイズは約27億塩基対と、イヌより大きく、ヒトやウシより小さかった。遺伝子数は約2万個と推定された。
ウマは6000~4000年前に野生種が家畜化されたと考えられるが、アラブなど他品種についても遺伝子の個体差を解析した結果、家畜化がユーラシア大陸の広い範囲で同時進行したとの見方が裏付けられた。
ウマの遺伝子のうち、約1万5000個はヒトとほぼ共通であり、染色体上の遺伝子の構成も半分が同じだった。ウマにはヒトに似た遺伝性疾患が多数あり、研究成果はヒトの医療にも役立つという。

馬の塩基配列がすべて明らかになって、多くの馬での情報が集まった後、速く走るための遺伝子、スタミナ遺伝子とかが明らかになったらどうでしょう?

出生馬の毛とか血液から遺伝子を同定して、どの程度走るか予測。セレクトセールでの失敗は減るでしょうね。遺伝子次第では、走る前に能力なしと見なされて処分される馬が出るかもしれません。

もっと進むと、遺伝子操作で競走馬を作る時代がくるかもしれません。法で禁止しても、こっそり行うことは技術的に可能と思います。

プラスの面では、遺伝子により病気の発症を予測して、過度のトレーニングを控えることが出来るかもしれません。

ひょっとすると、あと10~20年すると、こうした技術のせいで競馬界はかなり変わってくるかもしれませんね。

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