医者やめたい病

By , 2009年12月8日 7:03 AM

研修医の頃に「医者やめたい病」に罹患してしまったようで、「早く引退したいなぁ・・・。音大とか他の学部にも通ってみたいなぁ・・・。こんな雑用だらけの毎日から解放されたいなぁ・・・」と思いつつ働いていました。働かないで食べられる程金も貯まらないし、医者という職業の中に楽しいこと(学問的な興味、気の合う患者さんとのコミュニケーションなど)がいくつか見つかり、まだ辞めずにいます。この病気は慢性疾患のようで、治癒した訳ではありません。でも、なんとなく実際に私が医者を辞めるシチュエーションは訪れなさそうな気がします。

こんなこと考えるの私だけだと思ったら、同じ病気の患者が非常にたくさんいるのですね。聞けば親友の医師もそうだし、知り合いの医師で「医者やめて小説家になる」宣言をされている方もいます。

実は有病率が高い病気なのではないかと思っていたら、まっしー池田先生のサイトにこの病気のことが扱われていました。

医者を辞めずに済む方法 医者やめたい病のあなたのための認知行動療法

このサイトの「私の病歴・経過のスライド」というファイルみると、約 60%の勤務医がこの病気に罹患していることがわかります。凄い有病率です。なんだ、みんなそんなこと考えながら仕事してたんだ・・・と。

ハリソンにも書いていない病気ですが、ハリソンに載っている病気と同じくらい、医師たちは知っていないといけない病気だと思います。まっしー池田先生の上記のサイトは治療法も書いてあって面白いので、是非見てみてください。

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