ルーマニア国際音楽コンクール

By , 2012年6月17日 10:05 AM

古い話になってしまいましたが・・・。1月24日にルーマニア国際音楽コンクール入賞者披露演奏会を聴きに行って来ました。

2012年1月24日 会場18:00 開演 18:30

サントリーホールブルーローズ

1. ピアノ部門奨励賞:高橋健一郎

2. 管楽器部門第1位 (サックス):荒木絵美

3. 声楽部門第1位・ルーマニア大使館賞:善国亜由子

4. アンサンブル部門第1位・日本ルーマニア音楽協会理事会賞・オーディエンス賞 箏三重奏:内藤美和・本間貴志・マクイーン時田深山

5. 打楽器部門第1位(マリンバ):渡邉弥生

6. 管楽器部門第1位・本濱寿明

7. 弦楽器部門第一位(ヴァイオリン)・コンチェルトデビュー賞・最優秀賞:石神真由子

このコンクール、ルーマニアの方々の演奏を聴けるかと思ったら、過去の入賞者はほぼ全員日本人、日本で行われるという、正真正銘の日本のコンクールだったんですね。コンサートの終わりにルーマニア大使が挨拶したりという演出はありましたが・・・。

演奏はというと、普段聴けない楽器の演奏が非常に新鮮でした。特に、箏やマリンバが素晴らしかったですね。一方で、確かに上手いのだけどソリストとして食べていくにはちょっと難しいかなと思う方もいました。

最後にヴァイオリンということで、石上真由子さんの演奏 (無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番:イザイ) について。彼女は京都府立医大の学生で、私が注目していたヴァイオリニストの一人です。でも、今回の演奏は、メタメタでした。妹が聴いた最近の別の演奏会でも、出来が悪かったらしいです。上杉春雄先生のように、医業と音楽を両立させた稀有な例はありますが、彼女のような「未完の大器」的な荒削りなスタイルでは、難しいのではないかと感じました。

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ライプツィヒ弦楽四重奏団

By , 2012年6月17日 8:43 AM

6月2日にライプツィヒ弦楽四重奏団を聴きに行って来ました。

東京藝術大学 室内楽コンサート 2012

2nd Day 6.8 [金] 19:00開演

会場:東京藝術大学奏楽堂

ハイドン:<弦楽四重奏曲 第77番> ハ長調 作品 76-3 「皇帝」

モーツァルト:<弦楽四重奏曲 第19番> ハ長調 K.465 「不協和音」

メンデルスゾーン:<弦楽四重奏曲 第5番> 変ホ長調 作品 44-3

実験が長引いたので、会場に到着したのは 2曲目の第 3楽章でした。演奏中は中に入れないので、会場前でワインを頼み、モニターを見ながら、スピーカーから流れる音を聴いていたのですが、これが絶品でした。アンサンブルもさることながら、アルバン・ベルク弦楽四重奏団を彷彿とさせるような豊かな響き。洗練されていない音はありませんでした。

後半、メンデルスゾーンは中に入って聴くことができました。この室内楽は、ビオラが非常にしっかりしていたのが印象的でした。昔、ヴァイオリンの師に「弦楽四重奏は第一ヴァイオリンとチェロが上手いのは当たり前、第二ヴァイオリンとビオラが上手なのが一流のカルテット」と言われたことがあるのですが、まさにそれを実感しました。

さらに、パンフレットを見ていて、第二ヴァイオリンのティルマン・ビュニングと、ヴィオラのイーヴォ・バウアーが、ゲルハルト・ボッセさんの弟子であることを知り、びっくりしました。ボッセ先生は残念ながら亡くなってしまいましたが、弟子たちが素晴らしい演奏を続けているのを見えて、何かを受け継いでいくというのはこういうことなのだなぁと思いました。

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ライプツィヒ・ゲヴァントハウス弦楽四重奏団

ゲルハルト・ボッセ氏

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