プレゼン

By , 2012年10月25日 8:05 AM

現在のラボが今月いっぱいなので、追い込みの時期で、ブログ更新の時間がほとんど取れていません。更新がないと、死んだんじゃないかと心配してくれる人がいるかもしれませんが、無事生きていますのでご心配なく。

これまで、学会で散々発表してきましたが、Power Pointを使ったプレゼンテーションをするときに大学でよく言われたのが、「1枚のスライドに 10行まで」の制約でした。学会発表を見ていて、確かに busyなスライドは見にくいですね。

最近、プレゼンテーションについて、面白いサイトを見つけたので紹介します。

しょぼいプレゼンをパワポのせいにするな!

プレゼンテーションのやり方を解説するプレゼンテーションが素晴らしいです。

そういえば、先日ノーベル賞を受賞した山中教授は、プレゼンテーションが上手なことで有名です。

ノーベル賞・山中教授から学ぶプレゼンテーションの秘訣

その能力は、研究費を取るにも役立ったようです。「下手なイラスト」と言いながら、私より全然上手 (^^;

教授の「下手な」イラスト、研究進める決め手に

山中教授が自作したイラスト。ES細胞が直面している課題を「涙を流す胚」(上)、「腫瘍ができて涙を流すマウス」(下)で表現した(山中教授提供)

ノーベル生理学・医学賞の受賞決定から一夜明けた9日朝、山中伸弥・京都大教授(50)はいつも通り研究室に顔を出した後、夫妻で記者会見に臨んだ。

研究者として最高の栄誉に浴する喜びを語りつつ、世界の期待に応える重責への決意もにじませた。授賞理由となったiPS細胞(新型万能細胞)の研究を飛躍させた原動力は、研究の重要性を粘り強くアピールする山中教授自身の「プレゼンテーションの力」。自分で作成した個性的なイラストが、約3億円(5年分)という巨額の研究費を獲得するきっかけとなった。

山中教授は2003年8月、iPS細胞の基礎研究に手応えを感じ、国の大型研究費を申請した。しかし、当時は本人の強い自負とは裏腹に、iPS細胞研究はまだ模索の段階だった。そこで、研究費配分の審査では、世界的に研究が先行していたES細胞(胚性幹細胞)の問題点をイラストにまとめ、「ES細胞に代わる新たな細胞を作る必要がある」と訴えた。

イラストの図柄は、人の胚(受精卵が成長したもの)や腫瘍のできたマウスが涙を流す様子を描いていた。ES細胞の研究では、人間への応用を考えた場合、母胎で赤ちゃんに育つ胚を壊し、作らなければならないという倫理的な難問が立ちはだかっていた。移植した時に腫瘍ができやすい弱点もあり、それらが分かりやすく伝わった。

山中教授は「今考えたら、よくこんな下手なイラストをお見せしたものだと冷や汗が出ます」と苦笑するが、審査担当だった岸本忠三・元大阪大学長は「イラストを使った説明には(説得する)迫力があった。(iPS細胞は)できるわけがないとは思ったが、『百に一つも当たればいい。こういう人から何か出てくるかもしれん。よし、応援したれ』という気になった」と高く評価した。

(2012年10月9日14時42分  読売新聞)
 ※朝まで酒を飲んでその勢いのままプレゼンテーションしようとするとか、そうしようとして二日酔いでプレゼンテーションの 3分前までトイレに閉じこもって吐き続けているとかいうのは論外です。「こいつがトイレから出てこなかったらオレがやらなきゃ・・・」と焦らせた指導医の先生、すみませんでした。

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