電王戦

By , 2013年3月16日 11:34 AM

プロ棋士とコンピューターソフトが対戦する「電王戦」がいよいよ 1週間後に始まります。

電王戦 公式サイト

私はプロ棋士を応援したいですが、成績予想としては 1勝出来るかどうか微妙なところです。

先日、前哨戦としてアマチュアとコンピューター将棋の対戦イベントがありました。2月24日(日)から3月10日(日)までの毎週土日11時~18時にアマチュアとコンピューター将棋ソフト「GPS将棋」が対戦するというものです。勝てば 100万円もらえるということで、多くのアマチュアが集まりました。

GPS将棋最新バージョンは GPS fishですが、このイベント開始直前にバグが見つかりました。ある局面に誘導されると悪手を指してしまうのです。そのバグを回避するために運営側は数年前のバージョンの GPS将棋を用意しました。そうしたところ、いきなり二人のアマチュア強豪がコンピューターソフトを撃破し、100万円を獲得しました。

「人類vs最強将棋ソフト 勝てたら100万円」 2名のアマ強豪が100万円獲得! (棋譜あり)

古いバージョンのソフトでは勝つアマチュアが何人も出てくることに気づいた運営側は、GPS fishを投入することを決めました。

「人類vs最強将棋ソフト 勝てたら100万円」 頼みのGPSfishが撃破され運営青ざめる (棋譜あり)

しかし、それをも撃破するアマチュアが現れました。細川さんというアマ強豪で、本人は朝起きるの大変だから行きたくないと主張したようなのですが、知り合いが強引に連れて行きました。右玉という作戦で、右側の桂跳ねを保留する工夫に混乱したソフトが、22手目△6三銀というまさかの大悪手。的確に咎めた細川さんの金星となりました。彼を連れて行った知り合いは、当初の約束どおり 100万円の何割かを貰ったそうです。

こうした状況をみて、「ひょっとしたら勝てるかも」と思ったアマチュア強豪たちはこの企画に殺到しました。最終日は、始発で並んだ人達が挑戦することができなかったくらい混んでいたそうです。運営側は、コンピューターのスペックを上げることで、最終日の全勝を達成しました。

このようにコンピューターソフトに勝ったアマチュアが何人も出たのは事実ですが、通算成績的にはコンピューターソフト側の圧勝です。竜王戦予選のように、プロとトップ・アマが対局してトップ・アマが勝つことが珍しくないことを考えると、圧倒的にトップ・アマに勝ち越したコンピューター将棋の実力は、プロを凌駕しているのではないかと感じました。電王戦が楽しみです。

(追記)

訂正をくださった方がいるので、コメント欄も御覧ください

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