政治家殺すに拳銃は不要、博士論文あればいい

By , 2013年3月31日 6:53 PM

JB Pressでびっくりするような記事を読みました。

政治家殺すに拳銃は不要、博士論文あればいい

ドイツで変なことが起こっている。2月9日、連邦教育大臣のシャヴァーン氏が辞任した。彼女が1980年に書いた博士論文が盗作であると指摘され、去年、母校のデュッセルドルフ大学が調査に入っていた。

そして、大学は2月5日にその結果を発表し、博士号を剥奪したのである。多くの引用を使いながら、参考文献を明示しなかったというのが剥奪の理由である。

この出来事だけで驚きなのですが、もっと凄かったのがこの部分。

グッテンベルク辞任を仕留めた1カ月後、この博士号狩りのグループは、ヴロニプラグという会社を設立した。顧客の依頼により博士論文を調べる会社だ。

要するに、盗作だと証明するのが仕事だが、これが途方もなくお金になることが分かったのだろう。今回のシャヴァーン大臣の博士論文を調べて、盗作だと言い出したのも、もちろんこの組織だ。

(略)

調べる方法は、同社のホームページに書いてあるところによれば、論文をあるソフトに掛けるらしい。すると、75%の盗作が認められる部分、50%の盗作が認められる部分などと、自動的にカラーの見取図となって出てくる。以下はインタビュー記事からの抜粋。

ハンブルガー・モルゲンポスト(以下、H・M):「あなたは、博士論文の盗作を探す仕事で生活しているのか?」

M・ハイディンクスフェルダー(以下、H):「2011年11月からはそうだ。まだオンライン研究者という職もあるが、それは目下のところ休業中」

H・M:「他人の論文を調べさせたければ、あなたに依頼することができるが、その条件は?」

H:「2つの方法がある。金を払って依頼する。あるいは、興味深い物件であること。値段は数百ユーロから始まり、ちゃんと調べる場合は数千ユーロとなる」

H・M:「メルケル首相の博士論文に欠陥を見つけたら、報奨金を出すという申し出を受けているという話は本当か?」

H:「本当だ。しかし、それについては話したくない」

盗作を見抜くためのソフトというのがあるんですね。論文の査読のときに使えたら、論文不正を未然に見つけることが出来るのではないかと思いますが、政争に使われているなんて、使用用途が怖すぎです。そしてそれを商売にしている人達がいるというのも凄い話です。

本文中より「政敵を追い落とすには、ハニートラップ以外に、博士論文攻撃という方法があるということに、皆が気付いたのである」ということですが、私の論文で特にやましいところはないので、私に仕掛けるならハニートラップの方が良いです。というか、むしろハニートラップを仕掛けてくださる女性の方々、情事常時募集中ですm(_ _)m

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