ドラゴンクエストと将棋

By , 2013年5月5日 8:44 AM

友人の馬券オヤジ氏から面白い話を聞きました。なんと、あの有名なドラゴンクエストの音楽と、将棋につながりがあるというのです。すぎやまこういち氏が、ドラゴンクエストの有名な BGMを作曲するようになった最初のきっかけは、将棋ソフトに対してアンケートハガキを出したことだったそうです。

すぎやまこういち

1985年8月にエニックス(現スクウェア・エニックス)から発売されたパソコン版ソフト『森田和郎の将棋』の序盤の駒の組み方に疑問を持ったすぎやまは、同ソフトに添えられていたアンケートハガキを熱心に書いたが、投函せずほったらかしにしていた。家族がそれを見つけて投函したところ[4]、エニックスの担当者からゲーム音楽の依頼が入り、『ウイングマン2 -キータクラーの復活-』の作曲を担当することになり、エニックスとコネクションが出来た。

その直後、同じくエニックスがプロデュースしていた『ドラゴンクエスト』に、内部スタッフが作った音楽の出来が良くないという事態を受けて、エニックスから依頼を受けて制作に参加。当時の開発陣であるチュンソフトは学生のサークルの延長上にあり、初対面時は「異分子が入ってきたぞ」「よそ者だ」と警戒されたが、会話をするうちに無類のゲーム好きなことを分かってもらい、当時日本に二台しかなかったビンゴ・ピンボールにハマり仕事後数時間かけて横浜に行って遊んでいたことに話が及んだ際には尊敬のまなざしを受け、正式に作曲を依頼され、それを受諾。ゲームの世界観を「中世の騎士物語」と説明され、まずリヒャルト・ワーグナーの『ニーベルングの指環』が頭に浮かび、そこで「クラシック音楽をベースにしよう」と基本コンセプトが固める。マスターアップ直前のことであり、1週間で全ての楽曲を製作。すぎやまはCMなどの音楽で短時間での作業の経験(最も短いもので、12時間で仕上げる依頼もあった)が豊富であったため可能な作業でもあった。またすぎやまは「ちょうど作曲が好調な時期だったことも大きかった」としている[5][6]。「序曲」のメロディはすぐに出来、それを「54年と5分で出来た曲」(パブロ・ピカソの「1分プラス80年だ」という有名な発言に倣ったもの)と言い、それまでの54年の人生があって初めて「序曲」を生み出すことができたという言い方をしている。また、ゲームのフィールドや戦闘中の音楽に関しては、「何百回も聞くものであるから、聞き飽きないものを心がけている」という。以降、全シリーズの作曲のみならず開発の初期段階(企画立案の段階)からプロジェクトチームの一員として参加している。その為、テストプレイヤーとしてもエンディングのスタッフロールで名を連ねている。

森田将棋は私が昔遊んだソフトの一つですが、当時は定跡を全く知らなかったので、序盤の組み方はあまり気になりませんでした。それが気になるというのは、かなり強いのかもしれませんね。すぎやまこういち氏と機会があれば是非お手合わせ願いたいです。

余談ですが、彼がもう 82歳になったというのを知って、びっくりしました。ドラクエ I は私が小学生の時ですから、もう 30年近く経つんですね。

・すぎやまこういち 交響組曲ドラゴンクエスト「序曲」

・ドラクエ1~8 序曲メドレー ゲーム音源

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