アンドレアス・シュタイアー

By , 2013年12月24日 6:19 AM

2013年12月11日にアンドレアス・シュタイアーと佐藤俊介のコンサートに行って来ました。

アンドレアス・シュタイアー プロジェクト8

12月11日 (水) 19:00 トッパンホール

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

フォルテピアノとヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 K303 (293c)

フォルテピアノ・ソナタ第8番 イ短調 K310 (300d)

フォルテピアノとヴァイオリンのためのソナタ ホ短調 K304 (300c)

「ああ、私は恋人を失った」の主題による6つの変奏曲 ト短調 K360 (374b)

フォルテピアノとヴァイオリンのためのソナタ ニ長調 K306 (300l)

使用楽器:アントン・ワルター (1800年頃・ウィーン) の複製

アンドレアス・シュタイアー:フォルテピアノ、佐藤俊介:ヴァイオリン

佐藤俊介氏は、過去にブログでも紹介したことのある演奏家です。2009年からメアリー・ウティガーのもとでピリオド奏法を勉強しているということで期待して聴きに行きました。

ところが、前半は期待はずれ。演奏者が硬くなっていたためか、音に伸びやかさがなく、ピリオド奏法の良さが発揮されていませんでした。シュタイアーが演奏するフォルテピアノ・ソナタも、綺麗ではありましたが、均一に演奏されるべきパッセージで変なアクセントがついてしまっているところが気になりました。

ところが、後半に入ってから一変。「これぞピリオド奏法」という演奏で、聴いていて脳内に快楽物質がたくさん出てくるのを実感しました。特に、「『ああ、私は恋人を失った』の主題による6つの変奏曲」は初めてじっくりと聴きましたが、素晴らしい曲ですね。K306の装飾の入れ方もとても綺麗でした。後半だけで、行ったことに満足できる演奏会でした。

(参考)

アンドレアス・シュタイアー&佐藤俊介 (朝日新聞による批評)

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