JAMAから寄せられた疑念

By , 2015年5月22日 12:12 PM

2005年、脳卒中後の患者にビタミンB12と葉酸を投与すると大腿骨頚部骨折が減少するという論文が JAMA誌に掲載されました。Abstractを見ると NNT 14 (14人に投与すると 1人骨折を防げる) と書いてありますから、相当強い治療効果といえます (余談ですが、アスピリンによる慢性期の脳梗塞二次予防効果ですら、NNT 111/年程度です。クロピドグレルはアスピリンに対して脳梗塞予防効果で NNT 167程度。こちらの総説参照)。

ところが、この研究が本当に正しかったのか、2015年5月19日にJAMA誌が疑念を表明しました。

Expression of Concern: Sato et al. Effect of folate and mecobalamin on hip fractures in patients with stroke: a randomized controlled trial. JAMA. 2005;293(9):1082-1088.

JAMA誌は著者らの所属機関に連絡を取り、調査を要求しています。そして、その結果次第で、追加措置を決定するとしています。調査の結果次第では、また日本の科学界に不祥事発生???

ちなみに、ビタミンB12絡みで昔ブログ記事書いたことがあったような・・・と思って過去ログを見直すと、この著者らの研究でした。うーん・・・。

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