教授解雇

By , 2014年5月6日 10:57 AM

2012年11月に、IgG4関連疾患についての講演を聴いたことを紹介しました。その際、演者の梅原教授から、コメントも頂きました。

その梅原教授が、科研費の不正使用などを理由に金沢医科大学を解雇されました。

金沢医科大 「不正行為」と教授を解雇

(2014年3月25日) 【北陸中日新聞】【朝刊】【その他】

教授は大学を提訴

金沢医科大(石川県内灘町)は24日、同大の梅原久範教授=血液免疫内科学=を31日付で解雇処分にすると発表した。

大学によると、内部通報を受け、梅原教授や関係者に対し約1年間調査。国の科学研究費(科研費)の使用に関する不正をはじめ、学内諸規則に反する多くの不正行為などが判明したという。

大学側は「処分は綿密な調査で認定された不正事実に基づき行われたもので、公正な判断だと考える」とするが、詳細について「担当者が不在なのでコメントできない」と話した。

梅原教授は本紙の取材に「二十数回にわたる調査の実態は、ほとんどが大学の顧問弁護士による聞き取りだった」と明かし、大学側から裏金の作成や電子カルテ使用に関するIDの不正利用などの疑いがあるとされ、調査を受けたと説明。「1年間説明したのに、最初の嫌疑と調査の結論が何一つ変わっていない」と反論し「不当な解雇。断固として戦う」と述べた。

一方、梅原教授は、国などへの科研費申請を妨害され研究ができなくなったとして、大学と学長を相手取り慰謝料など1100万円の損害賠償を求め金沢地裁に提訴。大学は教授に科研費の不正使用があったため、申請を承認していないと主張している。

納得出来ない梅原教授は逆に大学を訴えることになりました。教授を支援する会もできているようです。

梅原教授を支援する会

この問題の経緯がわからないのでどちらが正しいということはコメントできませんが、こういうゴタゴタで学問に専念すべき人たちが専念できなくなるのは悲しいことです。科研費の不正使用がリークされる時は裏に権力争いが存在する場合があり、単なる不正使用の問題なのか、それとも梅原先生を失脚させようとする人たちが仕組んだことなのか、気になります。不正使用以外に、「多くの不正行為」も同じタイミングで明らかにされているので、後者の可能性の方は無視出来ない気がします。今後の展開を見守りたいです。


9 Responses to “教授解雇”

  1. 梅原です より:

    migunosuke様
    以前にIgG4関連疾患を取り上げていただいた梅原です。そして、再び、私の不当解雇を取り上げて頂いたこのサイトを目にしました。本当に、とんでもない事件で、先月、理事長の私に対するパワハラ告訴は全て不起訴と決定されました。その経緯を、支援していただいています患者会のホームページに投稿いたしました(http://ume-shien-kanja.org)。出来ましたら、この内容につきまして、ご意見を述べていただければ嬉しく思います。
    (投稿内容)
    ご支援頂いています皆様へ
    これまで温かいご支援を頂き感謝申し上げます。

    石川県在住の方は地元新聞に報道されていましたのでご存知かもしれませんが、金沢医科大学竹越理事長が行った私に対する複数の詐欺告訴事件について、金沢地方検察庁は、7月17日、すべて不起訴処分と決定しましたのでご報告させていただきます。

    その経緯ですが、竹越理事長は、H25年2月に1度目、5月に2度目の告訴をし、6月10日に教授室と自宅などに警察による家宅捜索を受けました。竹越理事長は告訴した2つの件について全く罪になりそうにないとわかると、更には、8月に2度の計4回にも及ぶ告訴を繰り返しました。

    私は、H26年2月〜3月にかけて9日間の警察事情聴取を受け、刑事さんに全てをお話し供述調書に署名捺印致しました。事情聴取を受けて私の追い出しを狙った不当な告訴であると改めて確信しました。その後、案件は検察庁に送られて捜査されていました。

    一方、学内では、平成25年6月10日の家宅捜索直後に竹越理事長に呼び出され、副病院長、診療科長、薬事倫理委員長、地域連携部長などの要職解任を告知されました。そして、学長・病院長を加えた考査委員会なるものを組織し、2名の大学顧問弁護士による20数回の糾弾的聴取が始まりました。その間、北陸内科学会会長辞任を強要され、多くの共同研究者と進めていた厚労省・文部省への科学研究費申請書を今後一切受け付けないなどの妨害を受けていました。竹越理事長が「警察で潰せなければ学内で潰せ」と指示を出したと聞いています。

    私は、大学・理事長・学長に対して「科研費申請妨害事件裁判」、「不当解任事件裁判」、「解雇不当裁判」を提訴し戦って参りました。1日も早く潔白の証明が欲しかったのですが、2年という歳月がかかってしまいました。

    今の金沢医科大学は、理事会全員、大学評議員のほぼ全員が理事長の親派で固められ、理事長らの不正を指摘する人間は退職したか私のように排斥されたかで、数多くの不正を誰も指摘できない状況になっています。私は、勝算は少ないかもしれませんが、これまで同様に正悪を訴える裁判を続けて行く所存です。今回の不起訴処分が、理事長の不当不正の究明の糸口になることを願っています。

    話は少し変わりますが、近年、「IgG4関連疾患」という新しい病気が日本から発信され、世界的にも21世紀に発見された新しい疾患だと大きなインパクトを与えています。これまで全国の先生方と心血注いで確立してきましたIgG4研究班の業績に、地方大学の私的スキャンダルで傷がつく事がとても心配でした。今回の不起訴処分で、全国の先生方にも厚生労働省にもご迷惑をおかけする可能性が無くなったことが大きな喜びです。

    このような苦難には合いましたが、多くの患者さんや先生方、友人達から、厚い信頼と温かな励ましと大きな期待を頂けましたことは一生の宝物です。こんな目に合わなければ受け取ることが出来なかったものかもしれません。みなさまのお気持ちで本当に救われました。微力ながらリウマチ膠原病患者さんの診療とこれまでの研究の完成のために邁進いたします。どうぞ、これからもご支援とご指導をよろしくお願いいたします。

    平成27年7月28日 梅原 久範

    追伸:新聞記事の最後の大学コメント、「不起訴の決定(大学から詐欺犯が出なかったこと)は残念」というのは滑稽ですよね。

  2. rei より:

    こんばんは。昨夜に引き続いての書き込みですが、梅原先生の記事をここで初めて知りました。
    実際に権力の暴走で相手に対してパワハラ以上の仕打ちを仕向けるとは言語道断ですよね。
    専門用語が並ぶ文章で解らなくても梅原先生の屈強な姿勢が読み取れました。
    梅原先生を支援されているHPも拝見しました。
    私は10年前からリウマチで、右手首はほぼ固まってしまっていますが、生活に支障はありません。
    今年の1月に寝床に就くと左手の中指が異様に痛みが出て来て、指の中から針を刺されまくっている様な痛みで何度も目が覚める日々が続きましたが、春先になると落ち着きました。
    大学病院の担当医に話すとステロイドを勧められましたが、私は服用しませんでした。副作用が怖い為。とこれ以上薬の数を増やしたくない為。
    激しい痛みに襲われている時に思い付いたのが、ピアノをもう一度弾こうか。。。と考える様になり、昔取った杵柄で電子ピアノを5月に購入しました。
    しかし、20年以上振りでも昔から練習嫌いがあったためか、指のリハビリの為と思い買ったのに弾く気力が無いまま1ヶ月が経とうとした時に、久し振りにYoutubeでGlenn Gouldを観てから彼にハマってしまい、1小節でも弾ける様になりたい! と、弾きこなせないのに彼が弾いている曲のピアノスコアを購入し、今練習している次第です。
    やはり、気力ですね。(笑)
    両指の腫れも少しはマシになればと思って励んでおります。
    両膝も毎年、水が溜まっていたのですが、仕事中に軽くストレッチをする様になってからはもう水が溜まらなくなりました。
    これも「続ける事」ですね。実感しました。
    ピアノに関しては、練習とリハビリを兼ねてと思っていたのですが、両方共私には響かず、Glenn Gould の影響で私も弾きたい! と「欲」が出て来ました。
    リウマチに関しては今年に入り10年間、診て頂いていた担当医が替り、薬の薦め方も違うので多少は不安はありますが、きちんと病気と向かい合って過ごしたいと思っております。
    これからも、ブログを拝見させて頂きます。
    migunosukeさん、梅原先生の事を教えて下さり有難うございます。
    長文になり申し訳ございません。

    • migunosuke より:

      関節リウマチで、つらい思いをされているんですね。
      関節リウマチは、バイオ製剤の登場などにより、ここ数年で治療が進歩しています。
      ステロイドも、使い方次第です。
      主治医の先生と相談して、利益と不利益のバランスを良く考えて、治療を選択してください。

      病気と付き合う中で、音楽が救いになるとよいですね。

  3. 梅原久範 より:

    久しぶりにFBで自分の記事を読みました。リウマチ(RA)の方が頑張って回復のために努力しとおられる様子も投稿されていました。無理なリハビリはRAを悪化させるんだけど。。。と心配しました。自分は、もっと患者さんに寄り添って治療しようと思いながら読ませて頂きました。

  4. 中国留学生 より:

    我是金泽医科大学梅原久范教授的中国留学生。我们中国留学生知道梅原教授的事情后,大家都觉得梅原教授是被冤枉的,就我们所知,梅原教授在金泽医科大学的科研水平是数一数二的,长年坚持以病人和科研为中心工作,从来不为私利。这样一个优秀的医生和科研人员却被长期冤枉,时至今日仍然不能还给他清白,实在让人气愤。我们一向知道日本法律是严明和公正的,请依照法律尽快还给梅原久范教授清白。

    • 梅原久範 より:

      MIGUNOSUKE様
      金沢医科大学による私の不当解雇の件について投稿して頂いたようですが、中国語ですので内容が理解できません。どなたかが日本語に訳していただけたらとても嬉しいです。

      • 通りすがりの医大生 より:

        私は金沢医科大学の梅原教授の中国人留学生です。私達中国人留学生が梅原先生のことを知って、一同は冤罪であると気づいています。梅原先生は金沢医科大学での研究レベルは一二を争うもので、長年患者さんと研究とで働いてこられており、私欲からではありません。優秀な医師で研究者が長期にわたって冤罪にはまり、今日も潔白を示されてないのを憤っています。我々は日本の法律が公明正大なのを知っていますので、法に照らして先生の潔白が早く証明されるようにと思います。


        雑な訳で恐縮ですが。

  5. 新井輝男 より:

    沖中重雄ならば、地域のボスの理事長に激怒すると思います。日本がこんな国になったのが、情けない。

    • 梅原久範 より:

      荒井輝男様の投稿を拝見致しました。
      沖中重雄先生に直接にはご指導を頂いておりませんが、お名前は良く存じています。私欲に塗れた金沢医科大学理事長は問題外として、日本にも精錬な真の医学研究者が多くおられると信じています。IgG4関連疾患は、米国に主導権が移りつつありますが、京都大学の千葉勉教授をリーダーにオールジャパンIgG4チームとして一つにまとまり、これまでの日本の業績が正当に世界に認められるように奮闘しています。幸いにも、その一員として加えて頂き、来年ハワイでの国際IgG4シンポジウムに参加してきます。折角、日本が見出した新たな疾患ですので、世界に認められるよう微力ながら貢献したいと望んでいます。

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