プリオン病

By , 2006年2月20日 9:41 PM

最近、4点セットだか5点セットだかが世間を賑わせています。しかし、我々神経内科医にとっては、断然狂牛病問題に興味があります。狂牛病で問題となるのはプリオンと呼ばれる異常蛋白です。プリオン病はクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)と呼ばれます。

私もプリオン病に関しては、ここ1年で2例の臨床経験がありますが、治療法がなく、本当にミゼラブルな疾患です。私が経験したのは、硬膜移植に伴うCJDと、古典的CJDですが、狂牛病はまだ治療経験がありません。古典的CJDについては、来院後1~2時間で診断がつきましたが、治療法無く、対症療法のみとなっています。

報道で見ていて気になるのは、政治的な駆け引きだけが問題となっていて、疾患の本質が全く報道されていないことです。

(参考)http://www.nanbyou.or.jp/pdf/cjd_manual.pdf

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