旅行前夜

By , 2006年8月28日 12:28 AM

いよいよドイツに向かいます。

8月24日は郡山の病院で最後の外来を行いました。研修医時代の指導医が理想としていた、「患者さんが『今日来て良かったな』と思えるような外来」を目指してきましたが、2年間やってみて、なかなか難しいものでした。「医者が目を見て話してくれない」、という苦情が多いことを学生時代授業で習っていたので、出来るだけ、相手と目を合わせるようにというのは意識していましたが・・・。最後の外来に対する患者の反応で最も多かったのが、「せっかく何でも話せるようになったのに、もう変わってしまうの?」というもので、半数以上の人がそう答えていました。残念ですが、システムの問題であり、一介の医師にはどうしようもありません。

8月25日は診療を終えて、猪苗代湖を見に行ってから、19時に郡山を出発しました。夜通し高速を走ったのですが、北陸道から名神に入ろうとして、米原手前で力尽き1時間仮眠をとりました。後はそのまま名神→中国自動車道と抜けて、朝6時に実家に着きました。実家では、2時間くらい寝てから友人と米子に馬券を買いに行きました。その夜は親と飲んで、それから友人と2時半まで麻雀。27日朝は7時前に起きて、免許の更新を行ってから東京に戻りました。

ハードスケジュールでしたが、普段なかなか会えない人たちと会えて懐かしかったです。

最近で一番驚いたこと。ボスから「君のホームページ見ているよ」と言われたこと。エロ本が親に見つかったときのような衝撃でした。


搬入

By , 2006年8月23日 11:09 PM

今日の午後から、荷物の搬入を行いました。1時間半くらいで終了しましたが、その後段ボールから中のものを出すのに一苦労です。筋肉痛になってしまい、また埃が多いためクシャミが止まりません。

そんなこんなでしたが、今夜は久々の東京の夜。祝杯をと思いましたが、明日午前中外来なので始発で帰ります。そのため、もう寝ます。

明日は郡山最後の夜です。温泉のある旅館に泊まる予定です。


搬出

By , 2006年8月23日 6:26 AM

一昨日、研究室から教科書、論文を自宅に持って帰りました。段ボール10箱程もあり、同僚の先生に手伝って貰いましたが・・・。その先生は、我が家からシャンデリア、カセットコンロを戦利品として持って帰ったようです。

昨日午後に荷物を「鳩のマークの引越センター」が取りに来て、全て搬出しました。段ボール50箱分の荷物と家具。作業は2時間弱で終了しました。手際よく、対応も良く、スムーズに終えることが出来ました。

引っ越しの後、病院に戻って研修医達に脳梗塞の講義をして、その後友人宅で食事をごちそうになりました。本格的なカレーをはじめとした料理、焼酎「魔王」や貴腐ワインを頂き、堪能しました。ラブラブな夫婦を見ていて、羨ましく思いました。二人の馴れ初めを聞こうとしたのですが、友人の機嫌が悪くなりかかってやめました。今度は是非二人を東京で接待したいと思います。

家に戻ってからは、空っぽの部屋に一人。エアコンを運び出してしまったので、暑いかと思いきや、布団がないため、逆に寒くて目が覚めました。4時半に目が覚めてから一睡も出来ず。ゴロゴロ転がっていって、気がつくと押入の中にいました。例のエアコンは、1月に故障したことがあり、私を凍えさせた曰く付きのエアコンですが、「シャンデリアの君」に差し上げることになりました。東京のマンションはエアコン備え付けですが、福島は自分で購入し、処分しないといけないのですね。

今日の午後、東京で荷物を受け取ります。今日を最後に、この部屋を引き払います。


夜逃げの準備?

By , 2006年8月20日 11:50 AM

朝六時半から梱包を始め、やっとCDと本の大部分を段ボールに詰めました。CDは3000枚くらいあり一苦労でした。でも、残る荷物もまだまだあります。業者が来るまであと1日あるのでゆっくりと作業を進めていきます。部屋の中は段ボールが山積みされ、えらく殺風景です。

これらの荷物は引っ越し後、また段ボールから出さなければなりません。その過程を考えると憂鬱にもなりますが、新しい生活の中で、徐々に環境を整えていきたいと思います。


死に方 目下研究中。

By , 2006年8月19日 8:11 PM

今日「死に方 目下研究中。-医学者と文学者の彼岸探し対談-(田辺保/岩田誠、恒星出版)」という本を読み終えました。死生観についての本です。この本を読んでから、死に直面している患者への接し方も少し変わるような気がします。

「死」を意識すると、その分「生」を意識することにもなると思います。中でも面白かったのは、健康が幻想であるということです。障害と病気は同一ではなく、障害があっても健康ということもある。「健康というものは身体的な状態を表現する言葉ではなく自分の心の状態を表現するのによりふさわしい言葉であることを知った」とあります。また、安楽死、尊厳死に関しても目の覚めるような記述がありました。医師向けに書かれた本ではなく、文学者との対談という形式からもわかるとおり、誰にでも楽しめる内容となっています。皆様、是非一読されることを勧めます。死は誰にでも平等に訪れるものですから。


最近の若者

By , 2006年8月18日 10:51 PM

最近、産科医・小児科医の不足に伴って、「産科、小児科は激務だから、最近の若者は敬遠する」との分析を良く耳にします。若者気質というのが問題とされているようです。

私が産科、小児科に行かないのは、診療内容に対する興味が希薄であること、子供嫌いなことが関係しています。そういう医師が、産科、小児科に進むべきではないでしょう。私は「脳と音楽(岩田誠著)」という本を読み、脳に興味が湧き、その脳が傷害された神経疾患を勉強したいと思うようになりました。決して、産科、小児科に行かない医師のモチベーションが低い訳ではありません。そして、決して産科、小児科でないから暇という訳でもないのです。

「産科・小児科が不足しているから医師は産科・小児科に進むべきだ」と考える人は、「少子化が進んでいるから子供をたくさん作るべきだ」と言われて子供をたくさん作るか考えて欲しいと思います。個々の人間にはそれぞれの現実、状況があり、その中で自分が妥当と考える選択をしているのです。医師が安心して産科、小児科に進めるように環境を整えることが大切なのではないでしょうか?若者気質というのがどこまで影響しているかわかりませんが、産科、小児科不足の答えではないと思います。

私が地方の病院の関係者と話をしていて良く聞くのは、「何科でもいいからとにかく医師が欲しい!」という痛切な声です。医師不足は産科、小児科に限らないようです。なぜこのような状況になってしまったかについては諸説ありますが、ネット上での議論も盛んであり、今後マスコミも取り上げるようになっていくでしょう。少なくとも、ここ数年で医療のあり方はぐんと変動すると思われます。

司法との関係について元外務大臣の町村氏が興味深いことをHPで書いていました

(参考)
消える産婦人科


送別会

By , 2006年8月18日 9:08 PM

昨日、郡山で仲良くなった、救命センターと眼科の先生が私の送別会を開いてくれました。1次会で潰れるまで飲んで、4次会まで遊びました。当直明けだったし、酔いが回るのも早かったですけど、良い思い出になりました。

結局引っ越しは、くろねこヤマトではない方の業者になりました。少し残念ですが、料金が2割くらい違ったので、致し方ないところです。22日に荷物を梱包して、23日に受け取る予定です。まだ全く引っ越しの準備をしていないので、明日から頑張らないといけません。

NTTは既に解約し、現在はAIR H”でネットにつないでいます。


人の魂は皮膚にあるのか

By , 2006年8月13日 10:52 PM

「人の魂は皮膚にあるのか(小野友道著,主婦の友社)」という本を読み終えました。著者は熊本大学医学部皮膚科教授です。とても文学に造詣が深く、様々な小説に出てくる表現を題材に、皮膚疾患を解説していきます。医師向けに書かれた本ではないので、一般人でも読みやすいと思います。外傷や皮膚疾患などで、外見を苦に自殺したり、思い悩む人が多いのをみて、著者はこのタイトルを付けたようです。我々が普段意識することの少ない皮膚も、何か起こると気になってしかたないものとなります。一度このような本を読んでおくのも良いかなと思います。それにしても著者は博学です。


引っ越し準備

By , 2006年8月12日 11:56 PM

昨日と今日、それぞれ違う業者が引っ越しの見積もりに来ました。雰囲気的に、昨日の下見した業者に決めかけていたのですが、一応相見積もりということなので、今日はくろねこヤマトの引越センターでした。

「ピンポーン」とチャイムが鳴ると、そこには若い女性が・・・。見積もりが若い女性の方とは知らず、部屋は散らかしっぱなし、床には下着が散乱してました。思わず赤面してしまい、敷きっぱなしの布団のそばを通るときは、つい意識してしまいました。表情には出さないようにしていた筈なのに、「当日は、女性スタッフが全て荷造り致します」と言われ、頭の中では、黒猫の格好をした女性店員がグルグル・・・。

8月下旬にドイツに行こうかと思い、ボン音楽祭と、ホルシュタイン音楽祭のチケットはネットで予約しました。後は飛行機のチケットだけですが、ヒースロー空港でテロ未遂があり、何とも微妙な情勢です。明日、H.I.S.に行こうかと思っています。

今週は、病棟が荒れていて、楽器に触ったのは水曜日の30分くらいのみですが、明日の本番はなんとかなると良いなと思います。


神経内科懇話会

By , 2006年8月6日 6:58 PM

昨日、東京の経団連ホールで「神経内科懇話会」という勉強会に参加して来ました。病棟業務を終えてから参加したので、全部参加というわけにはいきませんでしたが、第2部、第3部は参加することが出来ました。

第2部はt-PAという薬剤で、以前この日記でも紹介したことのある薬剤です。脳の血管に詰まった血栓を溶かしてしまおうという薬剤です。出血性梗塞のリスクがあるので、制約の多い薬剤ですが、出血性梗塞を減らすのには「早期に投与する」ことが極めて重要です(発症3時間以内のみ投与が許されています)。そのため、「Heart attack」に対抗して「Brain attack」という言葉も提唱されるようになりました。脳梗塞を発症したら、一刻も早く病院受診することが必要です。しかし、一般人に脳梗塞の症状を聞いたところ、正答できた人がほとんどいなかったというのは問題です。脳卒中協会は今後CM等通じて訴えかけていくようです。ただし、この薬剤が発売されてから、投与された患者数は現在までに2000人程度。使える施設も一握りです。非常に人手がかかる治療のため、適応がある症例であっても、出来る施設が限られるのです。今後はもう少し体制が整っていくものと期待しています(とはいえ、医師にとっての負担が非常に大きい治療です)。

第3部は、ALSに対してモルヒネを使用することで患者の苦痛を和らげることが出来ないかという話でした。ALSでは、人工呼吸器を選択しない患者が70%ということもあり、苦痛を如何に取り除くかは、大切な問題ですが、遅れているのが現状です。


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