家族へのインフルエンザ感染率

By , 2009年12月31日 10:56 AM

親友のはりやこしかわ先生が、Pandemic Influenza A (H1N1) Virus、いわゆる新型インフルエンザに感染してしまったらしいと連絡がありました。

彼の家族には、(私が婚約した?) 生後 11ヶ月くらいの赤ちゃんと、妻がいるので、うつらないか心配です。

何というタイミングか、家族への感染力がどのくらいなのか調べた論文が、昨日付の New england Journal of Medicineに掲載されていたのを見つけました。

 Household Transmission of 2009 Pandemic
Influenza A (H1N1) Virus in the United States

Background
As of June 11, 2009, a total of 17,855 probable or confirmed cases of 2009 pandemic influenza A (H1N1) had been reported in the United States. Risk factors for transmission remain largely uncharacterized. We characterize the risk factors and describe the transmission of the virus within households.

Methods
Probable and confirmed cases of infection with the 2009 H1N1 virus in the United States were reported to the Centers for Disease Control and Prevention with the use of a standardized case form. We investigated transmission of infection in 216 households — including 216 index patients and their 600 household contacts — in which the index patient was the first case patient and complete information on symptoms and age was available for all household members.

Results
An acute respiratory illness developed in 78 of 600 household contacts (13%). In 156 households (72% of the 216 households), an acute respiratory illness developed in none of the household contacts; in 46 households (21%), illness developed in one contact; and in 14 households (6%), illness developed in more than one contact. The proportion of household contacts in whom acute respiratory illness developed decreased with the size of the household, from 28% in two-member households to 9% in six-member households. Household contacts 18 years of age or younger were twice as susceptible as those 19 to 50 years of age (relative susceptibility, 1.96; Bayesian 95% credible interval, 1.05 to 3.78; P = 0.005), and household contacts older than 50 years of age were less susceptible than those who were 19 to 50 years of age (relative susceptibility, 0.17; 95% credible interval, 0.02 to 0.92; P = 0.03). Infectivity did not vary with age. The mean time between the onset of symptoms in a case patient and the onset of symptoms in the household contacts infected by that patient was 2.6 days (95% credible interval, 2.2 to 3.5).

Conclusions
The transmissibility of the 2009 H1N1 influenza virus in households is lower than that seen in past pandemics. Most transmissions occur soon before or after the onset of symptoms in a case patient.

まだ論文を全部読んでいませんが、斜め読みで概要を簡単に。

インフルエンザ感染者の家族が急性の呼吸器症状 (≒インフルエンザ) を発症する確率は、13%くらいです。18歳以下は 19~50歳の約 2倍のリスクでした。家族への感染率は過去の pandemicよりも低いようです。

論文中の表 (Table. 2) をみると、はりやこいしかわ先生の 0歳の娘が感染する確率は 約 25%, 30歳代の妻が感染する確率は約 10%となります。もちろん、どの程度の接触があったかとか、部屋の密閉性とかなどは影響するように思えますが。

また、接触してから発症までの平均中央期間は 2.6日 (95%信頼区間 2.2-3.5日) と言われてますので、接触してだいたい 4日くらいして発症してなければ安心して良いようです。

お大事にどうぞ。


シリコンバレーから将棋を観る

By , 2009年12月31日 9:58 AM

「シリコンバレーから将棋を観る 羽生善治と現代将棋 (梅田望夫著、中央公論新社)」を読み終えました。

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Twitter

By , 2009年12月31日 8:28 AM

Twitter始めました。

Twitter

上記サイトでアカウントを作ればすぐに使用可能。「フォローする」という形で登録した人の「つぶやき」をリアルタイムで見ることができます。もちろん自分が「フォローされる」こともあります。

パソコンがなくても、携帯や iPhoneからも使えます。

携帯電話からTwitter
もとまかのiPhone・iPod touch戯れ日記-長期間使用されているiPhoneアプリまとめ2009年末版・「Twitter・情報収集」編-

2日前から実際にやってみたのですが、あっという間にフォローする人が集まってびっくり。しかも、ほとんどんが私の知らない方です。特に宣伝してなかったのですけどねぇ・・・。

それなりに楽しんでいたのですが、自分をフォローしてくれた方をフォローしようとすると、膨大なコメントを読まないといけないことに気づき、知人以外をフォローするのをやめました。フォローしてくださっている方、すみません。

私はどうせ対したことつぶやかないんですが、ブログでは書かれない「ど~でもいいこと」がそれなりに楽しいです。

私のユーザー名は、もちろん「migunosuke」です。


楽聖ベートーヴェンの遺体鑑定

By , 2009年12月29日 7:39 AM

昔、「ベートーヴェンの遺髪 (ラッセル・マーティン著/高儀 進 訳, 白水社)」を興味深く読みました。その後、遺髪の遺伝子解析がされていると聞いてはいましたが、結果を followしていませんでした。

関西医科大学の法医学教室の「法医学鑑定の話題」というサイトに、遺伝子解析が行われた有名人について特集されています。その中で、ベートーヴェンについて詳細に述べられていました。

楽聖ベートーヴェンの遺体鑑定

ベートーヴェンの毛髪と、彼の墓から発掘された頭蓋骨の DNA鑑定が行われ、両者が一致しました。そして、彼の毛髪からも、頭蓋骨からも高濃度の鉛が検出されたのでした。

鉛中毒の原因は、当時ワインに含まれていた甘味料が鉛を含んでいたという説が有力なようですが、納得できる話です。

DNA鑑定の話は面白いので、是非上記サイトを見てみてください。


化膿性関節炎

By , 2009年12月26日 4:39 PM

私が一口馬主となったワイルドフラワー08がピンチです。

なんと、化膿性関節炎になってしまいました。起炎菌は何だったのでしょうか?

 ワイルドフラワー08

09.12.17
(ノーザンファーム空港)
本日、左膝関節内の洗浄を目的として、関節内に関節鏡を挿入し、モニターにて洗浄を行いました。細菌性の感染性関節炎と思われるので、今後も定期的な観察にて様子を見ていきます。

無事を祈りたいです。きっと優秀な獣医さんが治療してくださるでしょう。

でも、心配なので、治療について Idatenにコンサルトしてみようかなぁ。セカンドオピニオン・・・(嘘)。

ちょっとこの病気について勉強しようと思って、青木先生の教科書で「化膿性関節炎」の項目を調べたら、結構なボリュームにビックリでした。

それにしても、私が購入したワイルドフラワー 08といい、アーティストチョイス 08といい、人気ないですね。他の馬が結構満口になっているのに売れ残っています。

こんなに可愛い馬なのに。


結婚

By , 2009年12月26日 4:38 PM

スポーツ紙を見ていると、「34歳」、「都内大学病院勤務医」・・・らしい。

中野美奈子アナ結婚へ お相手は34歳の医師 「とくダネ!」は継続

12月26日14時50分配信 産経新聞

フジテレビの中野美奈子アナウンサー(30)が交際中の医師(34)と来年3月に結婚することが26日、分かった。結婚後も仕事は続けるという。

中野アナは平成14年にフジテレビに入社。現在「情報プレゼンター とくダネ!」のキャスターなどとして、活躍している。

医師とは昨秋、共通の友人を通じて知り合い、今年秋に結婚を決意したという。

中野美奈子アナウンサーのコメント「年末で多忙のため、関係各所へのごあいさつができずにおりましたが、ようやく結婚のご報告をさせていただく運びとなりました。お相手の方は、とても優しく、一緒にいると素の自分らしくいられます。彼の誠実さと家族を大切にする温かい気持ちに触れ、この人と生涯を添い遂げたいと思いました。笑顔の絶えない明るい穏やかな家庭を築いていきたいと思います。今後ですが、現在出演中の『とくダネ!』、また、その他番組に関しては、引き続き出演者、スタッフのみなさんの助けを借りながら、精いっぱい務めさせていただきますので、これからもご支援、どうぞよろしくお願いいたします」

残念、オイラは 33歳ですし違いますね。マンダリンで結婚式出来る程金持ちでもないし。

そういえば、以前、飲み友達の医師が中野美奈子の姉と付き合っていたらしいです。妹 (中野美奈子) を見て、「妹の方と付き合いたい」と思って、姉と別れたら、妹と付き合えないまま、姉とも疎遠になってしまったのだとか・・・。

どうでもいいっすね。


ドレスラーの行進曲による9つの変奏曲

By , 2009年12月25日 7:59 AM

ベートーヴェンの処女作は何でしょう?

正解は、「ドレスラーの行進曲による 9つの変奏曲」です。12歳の時の作品です!

モーツァルトの初期の作品は、技巧的に稚拙ながらもきらりと光るものがあり、モーツァルトの作品としての刻印を随所に見ますが、ベートーヴェンも同じ。天才作曲家の証です。

この曲自体は、単純な装飾変奏としての性格が強いですが、旋律の扱いが美しく、調性が「交響曲第 5番<運命>」と同じハ短調というのが興味深いです。最後の変奏は、バッハの鍵盤曲に時にみられるような音階を駆使した早いパッセージが印象的でした。

クリスマスに相応しい美しい曲だと思いますので、Youtubeの動画を紹介しておきます。

・Ludwig van Beethoven-9 Variations in Cm on a march by Ernst Dressler,WoO 63

 


有馬記念

By , 2009年12月25日 7:17 AM

大学 5年生のときに、小・中学校時代の同級生の馬券オヤジ氏に競馬場に連れて行かれ、競馬に出会ってから 10年くらいになります。

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新型インフルエンザの疫学

By , 2009年12月24日 7:09 AM

感染症診療の原則-死亡率が低いのは-で紹介されていた論文です。

Epidemiological characteristics and low case fatality rate of pandemic (H1N1) 2009 in Japan

以前、私が新型インフルエンザ年齢別死亡率で紹介したようなことを更に詳細に行った研究です。インフルエンザに関する疫学的研究で、年齢別患者数、年齢別入院患者数、年齢別死亡率などのデータが示されています。また、海外との比較、季節性インフルエンザとの比較なども検討されています。

日本の治療成績が何故良いのか?抗ウイルス薬が寄与しているのかもしれないけれど、本当のところはわかっていません。抗ウイルス薬を初期から投与しても重症化が防げないケースがあることがわかっています。抗ウイルス薬が季節性インフルエンザの合併症を減らすかどうかは疑問視されていますし、新型インフルエンザの重症化を防ぐかどうかの根拠もそれほど強いわけではないのですね。

こうしたことを考えると、我々は「○○かもしれない」「○○の方が良いのではないかなぁ・・・」という判断を通じて、インフルエンザと戦っているのだと実感します。まさに試行錯誤ですね。


Shogi Bar体験記

By , 2009年12月24日 6:36 AM

12月23日、将棋 Barに行ってきました。

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