Category: ネタ系
医者やめたい病
研修医の頃に「医者やめたい病」に罹患してしまったようで、「早く引退したいなぁ・・・。音大とか他の学部にも通ってみたいなぁ・・・。こんな雑用だらけの毎日から解放されたいなぁ・・・」と思いつつ働いていました。働かないで食べられる程金も貯まらないし、医者という職業の中に楽しいこと(学問的な興味、気の合う患者さんとのコミュニケーションなど)がいくつか見つかり、まだ辞めずにいます。この病気は慢性疾患のようで、治癒した訳ではありません。でも、なんとなく実際に私が医者を辞めるシチュエーションは訪れなさそうな気がします。
こんなこと考えるの私だけだと思ったら、同じ病気の患者が非常にたくさんいるのですね。聞けば親友の医師もそうだし、知り合いの医師で「医者やめて小説家になる」宣言をされている方もいます。
実は有病率が高い病気なのではないかと思っていたら、まっしー池田先生のサイトにこの病気のことが扱われていました。
医者を辞めずに済む方法 医者やめたい病のあなたのための認知行動療法
このサイトの「私の病歴・経過のスライド」というファイルみると、約 60%の勤務医がこの病気に罹患していることがわかります。凄い有病率です。なんだ、みんなそんなこと考えながら仕事してたんだ・・・と。
ハリソンにも書いていない病気ですが、ハリソンに載っている病気と同じくらい、医師たちは知っていないといけない病気だと思います。まっしー池田先生の上記のサイトは治療法も書いてあって面白いので、是非見てみてください。
びよらジョーク
音楽の世界には、「びよらジョーク」と呼ばれる小話集があります。オーケストラで目立たないヴィオラをからかったジョークを集めたものです。
ヴィオラ弾きの音程が悪いことや、多くの人がヴィオラに興味を持っていないことを自虐的に扱っています。これが派生してヴァイオリンジョークなども生まれました。他の楽器のものもあります。
びよらジョークに触れた日本語のブログを紹介。
そのほか、日本語で最も多くのびよらジョークをあつかったサイトが下記です。ただ、ブラウザによっては文字化けすることがあるかもしれません。その際は、ブラウザの「エンコード」を「日本語 (EUC-JP)」を選択してご覧くださいい。
不謹慎
笑ってはいけないのですが、思わず笑ってしまった話です。
新型インフル院内感染対策でサーモグラフィー設置 飯田病院
(2009年10月1日)
飯田市大通の栗山会飯田病院(千葉恭院長)は1日、新型インフルエンザ対策の一環として正面玄関にサーモグラフィーを設置し、発熱している来院者を見分けて個別対応することで院内感染を防ぐ取り組みを始める。県健康づくり支援課は「県内の病院で同様の事例は聞いたことはない」としている。
同病院によると、サーモグラフィーは体の表面の温度が37度を超えるとアラームが鳴るように設定。発熱者はほかの来院者から分かれて待機してもらい、問診や検診によって必要があればインフルエンザの簡易検査を実施する。
同病院は、10月に流行がピークになるとの予測を受けて、熱があることに気付かないで来院する人をチェックするためにサーモグラフィーの導入を決めた。費用は約200万円。院内の感染対策委員会チームリーダーの秋城京子さん(55)は「いち早くキャッチして院内感染を防いでいきたい」と話している。
(提供:信濃毎日新聞)
「感染症診療の原則-37度以上の人をサーモグラフィで識別(長野県)-」というブログのコメント欄にかかれていた一言が、私のツボを刺激しました。以下、コメントを引用します。
>説明書を読むと、『温風や冷風の当たる場所では±3℃変わります』、『暑いまたは冷たい場所から来た場合は20~30分室温に均してから測定下さい』…。
これを玄関に置くんですってね (^^;
ツベルクリン反応
感染症診療の原則-動物のツベルクリン反応検査-で知った記事。
結核感染シカ5頭処分 五月山動物園21日から再開 大阪
2009.10.20 02:20
池田市は19日、飼育中に死んだホンシュウジカ(メス、2歳)に結核感染の疑いがあるとして10日から臨時休園していた市立五月山動物園を21日から開園すると発表した。残りのシカ24頭を検査した結果、5頭が感染していることが分かり、殺処分した。
市によると、ツベルクリン反応検査で5頭が陽性となったが、いずれも発症はしていなかった。感染経路は不明。飼育員を対象にした喀痰検査の結果はまだ出ていないが、体調に異常はないといい、市では飼育舎の消毒などを行い、21日からの開園を決めた。
シカの結核菌が人に感染しにくいウシ型かどうか判明するにはさらに1~2カ月かかる見込み。シカには今後、定期的にツベルクリン反応検査を行う。
鹿でもツベルクリン反応を行うことがあるのですね。確かに、鹿の検疫について調べてみると、いくつかの検査の中にツベルクリン反応も義務づけられているようです。
ニュージーランドから日本向けに輸出される 鹿の家畜衛生条件(仮訳)
(出国検疫)
6 輸出鹿は,輸出前45日以内(結核病については7の輸出検査開始前30日以内)の期間に ニュージーランド政府関係機関により各個体ごとに次の検査及び処理を受け,検査の結果,陰性であること。(1) 結核病 ツベルクリン皮内反応
(2) ブルセラ病 試験管凝集反応 (50 IU/ml 未満)
(3) ヨーネ病 CF試験
(4) タイレリア病 血液塗抹の顕微鏡検査
(5) レプトスピラ病 10~14 日の間隔で2回 dihydrostreptomycin 25mg/kg の投与
鹿は毛が生えているし、どこに打ってどうやって判定するのか疑問に思って画像を検索してみると、どうも、尾の付け根の内側に打つようです。痛そうですね (^^;
百い巨塔
Bermuda先生のブログ「毒舌ドクターBermudaの三角形な気持ち-最近最も感動した出来事-」で知ったサイトの話です。
このサイトの「ライブラリ 2006-07」のフラッシュ・ムービーはなかなか面白いです。
産科医療の悲惨な状況こうした替え歌で表現するセンスには脱帽です。
裁判
2007年 3月に、日大医学部の学生がガス爆発を起こした事件について紹介しました。
その裁判が、阿蘇山大噴火氏の裁判傍聴記で記されていました。動機が非常に立派だったのだけど、後の考えの短落さとのギャップが凄いです。動機は下記。
日大医学部5年、爆弾に走った理由は…
弁護人 「犯行の2週間前、医学部の教授と会食があったんですよね? それは全員が行うんですか?」
被告人 「3人ずつ。全員行います」
弁護人 「そこで、教授に何て言われたんですか?」
被告人 「“基礎医学をやるなら、ある程度の頭のレベルが必要だ。そのレベルに達してるのか?”と。そして、自分が基礎医学を極めたいという主旨を伝えると“そういうことをこの大学でやられても困ってしまう”と」
弁護人 「そう言われてどう思いました?」
被告人 「自分が今までやってきたことが否定されたような…悲しい気持ちになりました」
弁護人 「学生の7割以上は臨床医学の方をやるそうだけど…」
被告人 「臨床医学は大事ですが、それを支えるのは基礎医学なんだ、と問題意識を持ってました…」
緊急避妊とコーラ
感染症診療で有名な青木先生のブログで、最近いくつか避妊に関するエントリーがありました。読んで面白かったですし、人気しているみたいなので、紹介しておきます。
感染症診療の原則-緊急避妊にアクセスするまでの時間 in Japan-
コーラ避妊ネタには笑いました。
コンビニ
コンビニ店員のつぶやき日記!!というサイトがあって、その中の右京の勤務日誌!!というコーナーは凄く面白いです。
伝説のファーストフード販売術というシュールな記事から戦慄の千円札といった意味不明の記事、ある寒い夜の出来事といった心温まる記事もあります。
なかなか文章力のある方だなと思います。お時間のあるときに是非読んでみてください。更新が止まってしまったことを残念に思います。