昇級

By , 2011年3月5日 11:00 AM

3月4日、将棋Barで B級 2組最終局の中継を見ていましたが、橋本七段が、ついに B級2組から B級1組に昇級しました。

プロ棋士の順位戦は、上から A級, B級1組, B級2組, C級1組, C級2組, フリークラスとあります。4段でプロになった棋士は全員 (フリークラスから参戦の例外を除く) C級2組から参加し、規定に従って昇級、降級します。A級及び B級1組は、人数が少ないので総当たり戦です。

A級棋士は 10名おり、その中で最も成績の良かった棋士が名人に挑戦できます。成績の下位 2名は B級 1組に降級します。B級 1組の上位 2名は A級に昇級し、下位2名は B級2組に降級します。

B級1組の定員は 13名ですが、強豪揃いで、さらに成績下位 2名は自動的に降級なので、熾烈な戦いが繰り広げられます。「鬼のすみか」とも言われるゆえんです。

B級 2組以下はややこしくて、上位 2名が昇級するのですが、降級は「降級点」を 2回取った棋士となります。そのため、B級 2組は B級 1組より人数が多く、総当たりではないのですね。フリークラスは連盟から固定給が出ず、10年間 C級2組に戻れなければ、プロ棋士を辞めなければいけません。年老いて棋力が落ちてきた棋士の多くは、フリークラスまで落ちてそこでの規定により引退となるか、フリークラスに落ちた段階に引退します (この辺りのシステムは、上記リンクがわかりやすいです)。

さて、橋本七段は来期、強豪揃いの B級 1組の棋士となりました。Shogi Barで御世話になっていますし、常連さんと数人で飲みに行ったり身近な棋士ですので、応援を続けたいと思います。

昨日は店員や常連さんたちとリアルタイムで局面を検討しながらマッカランを飲み、本当に楽しいひとときでした。

Post to Twitter


Leave a Reply

Panorama Theme by Themocracy