被災地へ

By , 2011年3月26日 3:11 PM

地震が来てから、被災地に医療ボランティアに行こうと、ずっと思っていました。しかし、地震直後はそうした支援を求める情報は一切なく、1週間くらいしてやっと具体的な話が出始めました。私はネットで情報を集め、様々な団体と接触してきましたが、多くの団体は「自己完結型」つまり食料や寝床を自分で確保してくれる人材を求めていたため、個人では参加しにくい状況にありました。

地震から 2週間くらいすると、今度は現地で医師がややだぶつき始めました。拠点には物資や医師が豊富に届いているのに、そこから先への配分が問題になっているようです。現地に行ってきた複数の人からそういう話を聞きました。

不足した地域になんとか行けないかと悶々としていた中、3月27日~30日にジャパンハートのメンバーと共に、宮城県に行くことになりました。こちらの団体は小回りが利きそうな感じです。おそらく陸前戸倉という場所から活動を開始することになるでしょう。

Wikipedia陸前戸倉

さて、こうした震災後の医療提供について、いくつか感じたことがあるので列挙します。多分この問題については後で報告書や論文が山のように出るのでしょうが、現時点での個人的感想です。

・地震直後に D-MATが出動しましたが、現地での患者さんは緑と黒タグ、つまり医療の必要性が薄い人と、医療行為を行っても望みがない人ばかりだったようです。救急のニーズが低かったのが今回の地震の特徴かもしれません。
・東京の複数の大学病院から救急を中心とした医師が派遣されましたが、現地からスタッフを求める声が大学病院にはなかなか届いていないようでした。原則、要請がないと医局は派遣ができませんので、こうしたコーディネートをする組織が必要であると感じました。
・どの地域にどのくらいの物資、あるいは医療スタッフが必要なのかの情報が乏しいため、配分がうまくいっていませんでした。政府の地震対策本部の直下に、こうしたコーディネートをする組織を作り、現地入りした自衛隊や D-MATから情報を集めて配分すればスムーズだったのではないかと思いました。
・個人でボランティアをしようと思っても、なかなか窓口がありませんでした。こうした窓口が速やかに作られていれば、迅速に医療スタッフを送り込むことが出来たでしょう。
・これから慢性期に入り、内科疾患が増えます。また精神科的なメンタルケアも必要です。ボランティアなどの活動が一過性のものではなく、継続して成り立つ仕組み作りが必要です。確かに内科学会などは持続して人を送るようなシステムを作り始めていますが、所属する大学が「人手不足なので出せません」と言ってしまえばそれまでなので、医学界全体として「慢性期も大事」という意識を持っていないといけませんね。

出発に際してのコメントは、明日書かせて頂きます。では。

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