MRI「超」講義

By , 2007年5月19日 7:53 AM

「MRI「超」講義 第2版(Allen D Elster, Jonathan H. Burdette著, 荒木力監訳, メディカル・サイエンス・インターナショナル)を読みました。

MRIについての専門的な本で、特に前半の数式は高校数学レベルでは理解不能でした。しかし、興味ある項目を読むだけで、すごく勉強になります。また、学術的なもの以外にも、いくつもの面白い記述がありました。

Q14.06 ペースメーカーを装着した患者にMRIを施行してはならない, というのは正しいのでしょうか.

いや・・・ほとんどめったに・・・ただただ気が進まずに行うことがある。我々の施設ではおよそ5年ごとに、ペースメーカー装着患者の差し迫った臨床上の問題で他の画像検査では十分でないために、MRIが必要とされる状況が生じる。このようなまれな状況では、我々は以下のプロとコールで安全に検査を施行してきた。①検査が医学的に必要なことを主治医が述べている声明書を取得する。(略)④うまくいくように祈る。

心臓ペースメーカーに MRI検査は禁忌とされており、国家試験でも禁忌肢 (選択すると国家試験に落ちる) として出題されていますが、利益とリスクの比較をして検討すべきということのようです。やらないに越したことはないのですが・・・。

最後の記述は欧米的な発想ですね。

本書には、北米ならではの質問も載っていて、驚きました。地域差というのはあるものですね。それにしても良く調べたものです。

Q14.20 市中病院では銃弾を撃ち込まれているという人が少なくありませんでしたが、銃弾の金属は撮像に問題ないのでしょうか。

北米で、狩猟や土曜の夜の余興に用いられている大小の弾丸の大部分は、強磁性体でないので撮像しても問題ない。しかしながら軍の銃弾は、警察や麻薬ディーラーの弾丸と同様、高度の強磁性体であるために、MR検査の際に患者の危険性が問題となる。BB弾や散弾銃の弾丸のなかにも同じ種類のものがある。
(略)さまざまな強磁性体の弾丸で実際の磁場による偏向力をin vitroで計測したところ、最大で(中国の軍事用弾丸)4.4×10^4dyneより大きな数値を計測した。



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