医療関係者の方はいませんか?

By , 2015年6月8日 5:26 AM

最近、通勤電車内で「医療関係者の方はいませんか?」という放送がありました。何事かと思って現場に駆けつけると、すでにナースが手当をしていました。診察してみるとそれほど重症ではなさそうで、大事に至ることなく、患者さんは救急車に乗って行きました。

電車を降りると同僚の姿。「何で行かなかったの?」と聞いたら、「だって、職業ばれるでしょ。先生、もう電車で酒飲めませんよ。電車で飲んでたら『あ、またあの医者酒飲んでる』って言われますよ」と言われました。確かに・・・。その矢先にこんなニュース。

「お客様の中でお医者様はいらっしゃいませんか」←なんと6割の医者が無視することが判明

医者の知り合いたちと Facebookで話題になったのですが、やはり電車の放送で出て行くのはリスクが高いですね。完全ボランティアだし、仮に出て行ってもできることは限られるし、訴訟で敗訴しても保険金が下りるかどうかよくわかりません。ヘタすると億単位の借金を背負うことになります。私も次からは出て行くかどうか微妙なところ・・・。

交通機関内ではある一定件数救急患者が発生するのだから、それを医師のボランティア精神にだけ委ねるというのは、どうかと思いますよ。医師は訴訟リスクを負っているわけですから。

そんな中、航空会社のルフトハンザは、このようなプログラムを用意しています。さすがと思います。ルフトハンザを使う機会があったら、これは契約しようかなと思いました。

「Doctor on board」プログラム

機内で医療援助が必要となった場合、「Doctor on board」プログラムにご登録の医師の方に援助をお願いいたします。ご登録いただいた皆様にはルフトハンザより謝礼を進呈いたします。

  • Miles & Moreの5,000アワードマイル
  • 「Handbook of Aviation Medicine: and In-Flight Medical Emergencies(航空医学・機内医療援助ハンドブック)」1冊
  • 今回より新しく追加: プログラム参加者用にデザインされた特製バッゲージタッグ「Doctor on Board」
  • 今回より新しく追加: 次回のフライト予約でご利用いただける50ユーロ分のプロモーションコードを1回分、および定期的なキャンペーン
  • 今回より新しく追加: ルフトハンザにてDeutsche Akademie für Flugmedizin(航空医学ドイツアカデミー)との提携による、ルフトハンザ医療サービスが提供するセミナー(有料)への参加。その際にはCME ポイントも取得できます。

賠償責任と保険

医療援助を行った医師の方は法的に保護されます。ルフトハンザ ドイツ航空がそのような事態に備え契約している責任保険の範囲で治療を受けた搭乗客からの賠償請求に対しては填補されますので、医師のお客様ご自身が責任を問われることはありません。ただし、故意による過失は除外されます。この免責は医師の方ならびに医療関係の援助者の方にも適用されます。

日本の交通機関も、こういう制度が出来ないものですかね。何かあっても、私はもう出て行きませんからね。(とかいって、また勢いで出て行ってしまうかもしれないなぁ・・・。)

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