生命とは何か

By , 2007年9月12日 7:23 AM

「生命とは何か-物理的にみた生細胞 – (E. シュレディンガー著、岡小天、鎮目恭天訳、岩波新書)」を読み終えました。

シュレディンガーといえば、私には難解すぎて理解出来ませんが、量子力学における波動方程式が有名です。その他、シュレディンガーの猫という有名な思考実験があります。

本書では、物理学と統計学の関係がまず示され、次いで染色体など生物学的知見が紹介され、その後、物理学の立場から生物学へのアプローチが行われます。例えば、突然変異の起こるメカニズムを量子論から説明しています。議論が進むに連れて、内容はどんどん哲学的になっていきます。1943年に書かれた本ですが、放射線と突然変異など、後の核の時代を先取した議論もなされています。

エントロピー (無秩序さ) に関する議論では、生物体は環境から「秩序」を引き出すことにより維持されていることが示されました。私の部屋がどんどん散らかっていき足の踏み場もなくなっていくのは、私が部屋から秩序を引き出し、その分部屋が無秩序になっていっているだけで、自然の法則からすると、当然の帰結なのかもしれません。その分、私の秩序が増している筈です。

この本の感想を書いている方のサイトを見つけました。松岡正剛の千夜千冊というサイトです。本書の内容を知るのに、読んでみると良いかもしれません。

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