真相

By , 2007年11月24日 12:03 AM

「真相 ディープインパクト、デビューから引退まで今だから言えること (池江敏行著)」を買って読みました。

名馬ディープインパクトについての本です。著者の池江氏はディープインパクトの調教助手です。

私は、デビュー3戦目の弥生賞で、初めて生のディープインパクトを見ました。3月の中山競馬場で、寒かったのを覚えています。去年のクリスマス・イブでは引退レースの有馬記念のディープインパクトと共に迎えました。思い出のある馬です。

本書を読んで、何故あれほどスピードがあるディープインパクトが短距離を走らなかったのか、ああいう戦法 (追い込み) しか取れなかったかがわかりました。その答えは最後の第7章に書いてあります。

凱旋門賞では薬物騒動がありました。それについて、本書を読んで、池江氏らに罪がないことを確信しました。私にそう思わせた部分を引用します。

 だけどこれだけはわかってほしい。誰よりもやってはいけないことなのはスタッフが一番よくわかっているし、だいたいそんな恐ろしいことをあの最高の舞台で、スタッフがやるはずもできるはずもない。先生も言っていたが、ドーピング疑惑や不正使用はない。僕たちはディープとディープファンを悲しませるようなことは一切していない。これは今でも胸を張って言える。

もう一つ、彼らの無実を確信した箇所があります。。

 このジャパンカップと有馬記念を通じて、僕たちがこだわってきたことがある。それは、一切の治療行為をしないということだった。

フランスでの一件以来、僕たちは引退するまで獣医さんには一度も診せなかったし、注射一本打つことはなかったのだ。先生も少し頑固な気持ちになっていた部分があるのかもしれないが、「馬は自然な状態で走らせるのが一番や。医者には一切見せなくてもいい。それで勝負しよう」と言っていた。

一流のスポーツ選手はマッサージなどのケアを丁寧に行っていきながら強くなるものだと思うし、現代のサラブレッドは多くの人々が工夫をすることで作り上げている。それらをすべて断ち、自分たちだけでやっていこうと決めていた。

だから、調教のあと筋肉が疲労していると感じたら、ふだんなら電気針や疲労回復の注射を打つ場面でも、市川さんが自らの手によって昔ながらのマッサージを施した。もちろん、あまりにもひどい症状が出て治療が必要であれば獣医さんにも診せなければならなかったのだろうが、よほど市川さんのケアが良かったのだろう。ディープの見た目はいつもと少しも変わらなかったと思う。

僕も調教にはかなりの気を遣った。メニュー自体はそれまでとほとんど変わらなかったし、レースに出るからには攻めていかなければならなかったのだが、そのままでは疲労が出たり筋肉を痛めてしまう。だから、追ったあとには多少軽く乗ったりして、できるだけ筋肉に疲労が残らない調教を心がけた。

このことは、僕らの自己満足だったかもしれない。しかし、どうしても自分たちの手だけで、ほかに頼らなくてもディープが本当に強い馬であることを証明したかったのだ。

もう少ししたら、ディープインパクトの子供達がデビューするでしょう。また、楽しませてくれることを願っています

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