ペースメーカーと神経伝導検査

By , 2010年10月20日 7:08 AM

医局の抄読会があり、どの論文にするか結構考えたのですが、Muscle & nerve誌に面白い論文を見つけ、これにしました。Muscle & nerve誌は、タイトルだけは全部チェックするようにしてますが、面白い論文が時々あります。

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ドップラー

By , 2010年10月19日 6:55 AM

ある時、Wikipediaでドップラーについてちらりと調べていました。私がザルツブルグに行ったときに見た家は、ドップラー効果で有名なドップラーの家だったのかという調べ物。他にもドップラーという人はいる筈ですので。

調べた結論として、ドップラー効果のドップラーでした。そして、Wikipediaの記載で、こんなことが書いてありました。

 クリスチャン・ドップラー

観測者と震動源との相対運動によって振動数が変化することを詳しく調べ、1842年、それをもとに数学的な関係式をつくった。いわゆる「ドップラー効果」である。
オランダ人の化学者・気象学者であるクリストフ・ボイス・バロットが、1845年、オランダのユトレヒトで、列車に乗ったトランペット奏者がGの音を吹き続け、それを絶対音感を持った音楽家が聞いて音程が変化する事で証明した。

トランペット奏者の音程が悪かったら証明出来なかったかも。こんな風。それは冗談ですが、絶対音感がなくても音程の変化はわかりますよね。

さらに Wikipediaには、ドップラーがメンデルの師匠だということも書いてあったのでした。

さて、ザルツブルグでの思い出話をちらりとすると、新市街にモーツァルトの家があり、道路を挟んだ隣はドップラーの家で、さらにやや太い道路を挟んでカラヤンの生家があったのです。天才の発生率が凄い地域だと思いました (画像参照)。


テレビ

By , 2010年10月18日 7:19 AM

12月 1日からエコポイントの付与ポイントが半分になるらしいと、知り合いのブログで知りました。

馬券オヤジBlog -エコポイント-

普段テレビはほとんど見ないのでどこまで地デジ対応テレビが必要なのかは不明ですが、大画面のテレビでHなDVDクラシックのDVDや、研究会の講演を録音したDVDを見るのも乙なものだと思い、池袋のビックカメラに昨日行ってきました。

こういう買い物に疎くてどのテレビが良いかわからなかったので、他の候補は一切考えず、馬券オヤジ氏推奨の HITACHIの Woo XP-05にしました。店頭では液晶かプラズマか悩んだ挙げ句、プラズマテレビ42型 (HDD 320 GB) を購入しました。プラズマにした理由は、液晶は店頭のテレビで Ajinomotoのロゴがちらついてぼやけていたのと、明る過ぎて眼が疲れそうだったからです。価格は 134800円で、エコポイントで 23000円還元。店のポイントが 18%つきます (クレジットカードだと 16%)。

テレビは10月 23日に届く予定です。今度はデジタル放送が映りますので画像がぐっと良くなるはずです。毎週日曜日に見ている NHK将棋番組の将棋盤の木目も鮮明に見えるようになるに違いありません。


グリュミオー

By , 2010年10月16日 4:55 PM

本日 10月16日はグリュミオーの命日です。グリュミオーはフランコ・ベルギー派を代表するヴァイオリニストで美音に定評がありました。特にクララ・ハスキルと録音したモーツァルトのヴァイオリン・ソナタは名盤として愛好家に広く知られています。「アルテュール グリュミオー エディション」で彼の録音を纏めて購入することが出来ます。私も昔購入して聴きましたが、なかなかのお薦めです。

・Grumiaux and Haskill play Mozart Sonata K526 (1/3)

・Grumiaux and Haskill play Mozart Sonata K526 (2/3)

・Grumiaux and Haskill play Mozart Sonata K526 (3/3)


あから

By , 2010年10月13日 7:45 AM

コンピューター将棋あから対清水市代女流王将の対戦は、あからの勝ちで終わりました。

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街を歩く神経心理学

By , 2010年10月9日 8:35 AM

「街を歩く神経心理学 (高橋伸佳著、医学書院)」を読み終えました。神経心理学コレクションの中の一冊です。

本書では、地理的障害について詳細な検討を行っています。まず概論を述べた後に、脳血管障害などでの脳損傷症例、次いで functional MRIなど機能画像検査を通して、機能局在その他を明らかにします。高次脳機能の領域では、オーソドックスな検討の仕方ですが、その実際のプロセスを興味深く読ませて頂きました。

地理的失認の分類法はいくつかありますが、本書は「街並失認」「道順障害」に分けます。

①街並失認
街並失認は、熟知した街並 (建物・風景) の同定障害です。右紡錘状回前部~舌状回が責任病巣と考えられています。また、新規の街並の記憶には海馬傍回後部が関与しているようです。この部位が傷されると記銘の障害によって新規の場所での街並失認が起こるかも知れません。
街並の記憶は右側頭葉前下部に蓄えられ、視覚情報と記憶の照合は右側頭極で行われるのではないかと推測されています。
相貌失認の責任病巣は紡錘状回後部~舌状回にかけてで、街並失認の病巣のやや後方ですが隣接しているので、両者は合併することがあります。
街並失認の原因は、後大脳動脈領域の脳梗塞が多く、障害は半年~数年続くことが多いようです。

②道順障害
道順障害は熟知した地域内の2地点間の方角定位障害で、視空間失認の一型です。
責任病巣は主として右側の脳梁膨大後皮質 (Brodmann 29, 30野)、後帯状皮質 (Brodmann 23, 31野) 後部、楔前部下部にあり、新規の場所での道順障害の出現では帯状回峡部の役割が重要であるそうです。道順の記憶がどこに蓄えられるかは、コンセンサスが得られていません。著者らは、海馬を含む頭頂葉内側部は新たな記憶の形成には関与するが遠隔記憶の再生には重要ではなく、頭頂葉内側部が重要なのではないかと考えているようです。
線維連絡の考察からは、脳梁膨大後皮質は記憶そのものに関係し、後帯状皮質は認知された視空間情報を記憶に結びつける処理に関係しているのではないかと推測されています。
道順失認の原因は、脳梗塞、脳出血が多いようです。障害の持続期間は街並失認と比べて短く、数ヶ月~半年くらいが多く、病巣が両側性だと症状は持続性です。

脳梗塞などで地理的障害が生じるのは圧倒的に男性が多いのですが、男性では女性に比べてこの能力が発達しているため、脳のある部分に機能を集中して効率良く処理させている可能性があります。そのため、その部位の損傷で障害が生じるようになるのかもしれません。

本書には「アルツハイマー病患者はなぜ道に迷うのか 」(道順失認の要素が大きい) や「ロンドンのタクシードライバー」といった面白いコラムもあります。興味を持った方は是非読んでみて下さい。方向音痴への対策としては「交差点など方向を決めるポイントとなる場所にあるランドマークに注目し、それと進むべき方角と結びつけて記憶すること」が有効であるなど、実生活で役に立つ話も書いてあります。


英語の紹介状

By , 2010年10月6日 7:15 AM

海外から検査のため来日して、以後海外で再び治療を続けたい患者さんを担当していました。退院時に英語で紹介状を書いて欲しいと言われ、どうやって書こうか結構考えました。参考になるサイトがあったので紹介。

英語の紹介状(つよぽん医学講座その4)

英語の紹介状 Ver.2(つよぽん医学講座その4-2)

こうしたものを参考に、自分で書いたのがコレ。正しいかどうかわかりませんが、大体のニュアンスは通じる筈ですので、英語で紹介状を書く必要があるときは参考にして頂ければと思います。

 

英文紹介状の例August XX, 20XX

To whom it may concern,
Mr. Beethoven is a ○○-year-old male, who has complained amnesia and visual symptoms since 20XX. He was admitted to our department on August X, 20XX. His neurological examination was unremarkable. Brain MRI showed global brain atrophy, non-specific white matter lesions and sinusitis. There was no abnormal intensity on diffusion weighted image (DWI). Laboratory data were normal including vitamin B1, B12, folic acid, thyroid function, ammonia and treponema pallidum hemagglutination test. Brain cerebral blood flow SPECT showed hypoperfusion in bilateral parietal lobes, occipital lobes, medial aspect of frontal lobes and posterior cingulate gyrus.

Consequently, we examined his cognitive function. The result of mini-mental state (MMS) was ○ points and that of revised Hasegawa dementia scale was ○ points (full marks 30 points). His full scale intelligence quotient (IQ) was ○ (verbal IQ ○ and performance IQ ○). He showed mild impairment in color word conflict test (so called “stroop test”) and frontal assessment battery (FAB). By contrast, he showed significant impairment in Rey’s auditory verbal learning test (RABLT), Rey’s-Osterrieth complex figure test (ROCFT), Symbol digit modalities test (SMDST) and Wisconsin card sorting test (WCST). Visual perception test for agnosia (VPTA), created in Japan, showed remarkable impairment of his visual function.

Finally, he was diagnosed as posterior cortical atrophy (PCA) because his impairment was remarkable in visual function. As the cause of PCA, we suggested that he was visual variant of Alzheimer disease because of moderate global cognitive impairment and hypoperfusion of posterior cingulate gyrus in SPECT. Diffuse Lewy body disease was excluded because he had no parkinsonism and hallucination. Creutzfeldt–Jakob disease was also excluded because his course was mild and brain MRI showed no abnormal intensity on DWI.

We administered Donepezil hydrochloride (the trade name Aricept) since August XX, and will raise this from 3 mg to 5 mg on August XX. He should receive laboratory check for side effect after about two months.

I am confident that when Mr. Beethoven seeks medical attention at your clinic, he will receive appropriate care. If you have any questions concerning the detail of his therapy, please feel free to contact me at the e-mail address below.

Medication: Aspirin (Bayaspirin) 100 mg/day, Donepesil hydrochloride (Aricept) 5 mg, Magnesium oxide 1 g

Yours sincerely,

 

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Migunosuke, MD.
miguchi@miguchi.net
Yopparai university, School of medicine
Department of neurology
81-3-xxxx-xxxx (extended number xxxx)
x-x, Docokade-cho, Yopparai-ku, Tokyo, Japan
Post code xxx-xxxx
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コンピューター将棋の挑戦状カウントダウン

By , 2010年10月4日 7:14 AM

情報処理学会が日本将棋連盟に挑戦状を送り行われるコンピューター将棋対女流棋士の対局が、ついにあと 7日後、10月 11日 13時に迫りました。

公式サイト:駒桜

下馬評はコンピューター将棋が圧倒的に有利です。コンピューター側は、強いソフト達を合議させ、最善の指し手を選ぶプログラムで戦います。ハードウェア的にも、百数十台のパソコンを繋ぎますので、凄まじい処理能力がある筈です。さすがに女流プロでは厳しいと思います。男性プロでどうかといったところでしょう。とはいえ、将棋はやってみないとわかりません。

コンピューター将棋については、纏まったサイトがありますので紹介しておきます。

人間VSコンピューター この世紀の決戦を楽しむために
衰弱堂雑記-あなたが知らない(かもしれない)コンピュータ将棋の世界-

今から楽しみです。


続・将棋思考プロセス研究

By , 2010年10月3日 2:34 PM

以前、将棋思考プロセス研究について報告しましたが、続きの課題を受けるため、10月1日に理化学研究所に行ってきました。

検査は将棋の問題を解きながら fMRIを受けるというもの。MRIは 4Tであり、病院で一般的に使われる 1.5Tと比べてかなり磁場の強いものでしたが、検査を受けていて特に不具合は感じませんでした。

MRIの機械の中に 90分間入り、ひたすら問題を解き続けたのですが、詰め将棋を瞬時に解くのは非常に難しかったです。プロ棋士達が如何に優れているか痛感しました。

私が医師と言うこともあり、検査が終わった後、T1WIでの解剖画像を見せて貰いました。磁場が強いため、副鼻腔内の含気からのアーチファクトが非常に強かったのが印象的でした。

今回のスタディの狙いについて色々教えて頂きましたが、他のソースで公表されていないので、内容は書きません。もう少しオープンになったらお伝えしようと思います。尚、以前お伝えした課題については論文投稿中のようです。


北海道旅行 with 馬券オヤジ

By , 2010年10月3日 2:02 PM

馬券オヤジ氏と北海道旅行してきました。

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