沖縄

By , 2014年7月8日 6:14 AM

2014年6月28日(土) 夕方、仕事を終えて沖縄に飛びました。妹夫婦に焼肉をごちそうになり、そのまま泊めて頂きました。

6月29日(日) は朝から、海中道路を通って美ら海ファーム馬ぐぁ広場に出かけ、与那国馬に乗りました。

清ら海ファーム 馬ぐゎ広場/うるま市

与那国馬に乗るのは、2013年10月以来でした。

牧場に到着して、まずは馬を湿原に迎えに行きました。草が茂ったかなり深い水溜りを越えたところに馬がいて、迎えに行くには長靴が役に立ちました。牧場の入り口近くまで連れ戻って、吸血蝿がたかるのを叩きながらブラッシング。終わると、広場を散歩。ちょっと特殊な手綱の使い方を習いました。

続いて、湿原を抜けて山中へ。駈歩で駆け上がって行ったのですが、先導するトレーナーの馬より私の馬の方が元気があり、ぶつかりそうになってしまいます。一本道の途中からは追い抜かせて頂きました。山腹に車が捨てられている箇所で折り返し。木々の合間から海が見えました。この山コースで閉口したのは蜘蛛の巣でした。見たこともない黄色い糸で、かなり粘性が強く、絡みつくとなかなか取れないんですね。頭や顔面をもう少しガードするような格好をすればよかったかなと思いました。

一旦牧場に戻ってからは、海に出かけました。砂浜は人の手が入っていなくてとても綺麗でした。落馬しても安全そうな場所だったので、トレーナーから「好きに乗って良いよ」と言われ、ひたすら砂浜を走り回って遊びました。次は、鞍を外して、手綱も一本にしてから裸馬に挑戦。そのまま遠浅の海に入りました。好き放題馬をあやつり歩きまわりましたが、馬は早く帰りたがり、少し沖に出そうとすると私の脚を噛もうとしてきて、結構緊迫感がありました。最後は、トレーナーの先生が馬に乗り、私が馬の尻尾に掴まって泳ぎました。与那国馬名物の尻尾つかまりです。

全コース終わって、海から見える公衆トイレ脇のシャワー (3分 100円) を浴びて、帰りました。

(この乗馬クラブに行かれる方のために注意事項がいくつかあります。まずは長袖長ズボンは日焼け防止のため有った方が良いです。また、長靴もあった方が良いです。山コースは、途中の湿地帯で転倒すると悲惨な目にあいますので、ある程度バランスを崩しても落馬しないくらいの経験はあった方が良いです。多分 20~30鞍くらいの経験があれば問題無いと思います。まぁ、いくつかコースはあるようなので、経験に応じて選べるとは思いますが。海コースで遊ぶ場合は着替え必要です)

続いて、泊魚市場で夕食を購入し、漫湖公園の脇を抜けて、玉泉洞に行きました。そして夜は、妹夫婦の家で美味しい刺身と日本酒をごちそうになりました。その際、私が持参した日本酒も空けました。山中教授のノーベル賞授賞式で、アフターパーティーに用意された日本酒「加賀の月 満月」です。とても美味しい日本酒でした。飲んでいる途中にドーンと音がして、外を見ると嘉手納基地でのアメリカフェスト 2014の花火でした。

6月30日(月) は、朝 8時30分頃に沖縄県立中部病院に行きました。病院長が玄関前に立って、患者さん一人ひとりに挨拶している光景をみて驚きました。午前中は某内科 (※神経内科ではない) の回診に御一緒しました。ある医師から、「沖縄では、進行性核上性麻痺 (PSP) を見かけることが多い印象がする」と聞いたのですが、確かに言われてみれば・・・という感じでした。家族歴はないようなので、DCTN1変異による PSP-like syndromeなどは考えにくいですね。本当に沖縄で多いのかどうか、各県での統計データを見てみたいところです。沖縄型 Charcot-Marie-Tooth病にお目にかかることがあるかなと思って少し予習していきましたが、こちらは見ることはありませんでした。

12時30分から、コアレクチャーとして「頭痛の診療」の講演をさせて頂きました。私にとって初めての講演で不安もありましたが、何とか無難に終わらせることができました。45分の持ち時間で 40分喋って 5分間の質疑応答。さすが一流研修病院というだけあって、積極的に質問してくださる方が多くいました。後になって、「アレも喋っておけば良かったな」とか「質問ではこう答えた方がわかりやすかったかな」とか反省することはありましたが、次に活かしたいです。

講演では、最後のスライドにメアドを載せて、「わからない点や相談したいことがあればこちらまで」と伝えたのですが、本当は「結婚相手募集中です。連絡はこちらまで」と冗談っぽく話す予定だったのです。あまりにも真剣な空気だったので、言い出せませんでした。ただ、講演途中で「片頭痛の有病率はこのくらいです。だいたい女性との飲み会すると患者さんが一人はいる計算になります。そこで飲み会中に頭痛ネタの相談に乗ると盛り上がるし、おいしい思いをしたりしなかったり・・・ (※ネタです)」と話すと、結構女医さんから笑いがとれていたので、少し攻めても良かったかも・・・。これは割りとどうでもよい反省。

講演を終えて、ハワイ大学事務局に併設された図書館でくつろいでいると、熱心な医師からいくつか質問を頂きました。質問されることで、こちらの勉強になることもありました。帰る前に聴衆のアンケート結果をもらいましたが、温かいコメントが多く、胸がいっぱいになりました。

その日の夕方の飛行機で帰りましたが、翌日から大変な出来事が私を待っていました。(「お尻受難」のエントリーに続く)

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