BMB2010

By , 2010年12月11日 10:57 AM

Biochemistry and Molecular Biology (BMB) 2010に参加してきました。以前お伝えした旅程通りです。

12月 6日に実験を終えて、そのまま羽田空港を経て神戸空港へ。クアハウスというカプセルホテルに宿泊しました。温泉は素晴らしかったのですが、宿泊スペースにコンセントがなくてパソコンの電源が取れないとか、不便な面もありました。値段相応といった感じですね。

12月 7日朝一で学会に参加。国際会議場、国際展示場など、似た名前の会場がいくつかあって、ややこしかったですが、移動はそれほど大変ではありませんでした。

午前中参加したのは、「1W14 膜タンパク質の構造・機能から見るオルガネラの進化」です。特に、「寄生虫オルガネラの多様性と進化」「ミトコンドリアタンパク質の交通と進化」が面白かったです。これらの発表については詳細なメモを取ってきましたので、興味を持った友人と飲むときにまた議論したいと思っています。

11時 30分から 14時 30分までは昼食休憩だったので、兵庫県立美術館に行ってきました。美術館は灘中学校の隣で、ここが噂に名高い灘かと思いました。ヴィンタトゥール美術館からの出展で、ゴッホやピカソなど高名な画家の絵が色々ありました。日本初公開の絵画が確か 90点以上展示されていたのではないかと思いますが、私が一番関心を持ったのはアルベルト・アンカーが描いた「コーヒーとコニャック」の液体の質感でした。帰りに展示品が収録された写真集を購入したのですが、あの質感は実際に本物の絵を見ないと伝わってこないものですね。

美術館を出てから学会場に戻り、「1T4 疾患生物学」の発表を聴きました。

・1T4-1 ゲノムワイド関連解析は、4つのパーキンソン病感受性遺伝子座を同定した
・1T4-2 Mitochondrial membrane potential decrease caused by loss of PINK1 is not due to proton leak, but to respiratory chain defects.
・1T4-3 The Loss of PGAM5 Suppresses the Mitochondrial Degragation Caused by Inactivation of PINK1in Dorsophilia.
・1T4-4 βCTF is an inefficient substrate for proteolysis by γ-secretase.
・1T4-5 繊維状アミロイドβに特異的ヒト一本鎖抗体およびそのミモトープペプチドによる、アルツハイマー病モデル脳内Aβプラークの染め分け
・1T4-6 分子シャペロン Prefoldinは変異ハンチンチンのオリゴマーおよび凝集体形成を阻害して細胞死を減少させる
・1T4-7 脊髄小脳失調症14型 (SCA14) の原因となる変異γPKCは heat shock protein 70 (Hsc70) と結合し、そのリソソームへのトランスロケーションを抑制する
・1T4-8 CRAGによるポリグルタミン病遺伝子治療の分子メカニズム
・1T4-9 Intracellular localization and splicing regulation of FUS/TLS are variably affected by amyotrophic lateral sclerosis-like mutations.
・1T4-10 ALS2, the causative gene product of familial motor neuron disease, regulates autophagy-lysosomal protein degradation.
・1T4-11 Improved analysis for the oligomeric SOD1s of familial amyotrophic lateral sclerosis and their SOD activities by high-resolution clear native electrophoresis.
・1T4-12 シェディング活性化因子ナルディライジンの多発性硬化症における意義の解明

 個人的には、PGAM5, γPKC, FUS/TLS gene当たりがツボでした。一つ残念なことは、同じ時刻に行われていた「1W14-p-3 認知症診断マーカーの開発と事業仕分け (藤井清永 (積水メディカル・薬物動態研), 北大院・薬)」の演題が聴けなかったことです。タイトルを見て惹かれたのですが、予定が合いませんでした (どなたか聴いた方がいらっしゃったら、内容を教えてください)。

発表を全部聴いてから、三ノ宮駅ターミナルホテルにチェックインしました。駅の中からエレベーターに乗ればホテルなので、非常に交通の便が良かったです。チェックイン後は神戸牛を食べに出掛けたのですが、10000円もするのを見て、すごすごと引き下がりました。結局、Beer Cafe de Bruggeという店のカウンターでベルギービールを飲んで過ごしたのでした。その他、ルミナリエが開催されていましたが、男一人で見ても仕方がないと思ったので行きませんでした。

12月 9日は、「2W19 小型魚類メダカやゼブラフィッシュを用いた疾患研究」から「2W19-3 メダカのパーキンソン病モデル」を聴いて、ポスターを見に行きました。「Analysis of contribution of dopamine of oligomeric intermediate in initial stage of α-Synuclein amyloidogenesis and structural feature」「脳梗塞患者の血漿中に見いだされるアクロレイン抱合蛋白質の分析と同定」「Roles of protein phosphatase PGAM5 in heat shock stress response」などのポスターが面白かったです。

その後は、乗馬に向かいました。100年近くの歴史を持つ神戸乗馬クラブは「しあわせの村」の馬事公苑内にありました。乗ったのは「スペシャルハート」という馬。非常に動きが良くて、やる気も旺盛で、軽速歩もほとんど止まることがありませんでした。トレーナーの方が「走りやすいように乗れているから馬が動くんですよ」とおっしゃってくださって嬉しかったです。2鞍乗ったので、最後は疲れてグダグダになってしまいましたが、少し上達を実感しました。

乗馬を終えて、神戸の綺麗な夜景を見ながら、ポートライナーで神戸空港に向かいました。学問、美術、乗馬と充実した神戸旅行でした。

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