iPhoneアプリ

By , 2010年1月26日 6:36 AM

2009年9月に iPhoneを購入してから、物珍しがって色々なアプリをダウンロードしてきたのですが、使うアプリと使わないアプリがはっきりと分かれてきました。良く使っているアプリを紹介しておきます。

NatsuLion
iPhone用 Twitterクライアントです。直感的に使いやすいです。

i英辞郎
英和/和英辞書です。英論文を読むときなど、ストレス無く使えます。

柿木将棋
初段近い力があるように思います。勝ったり負けたり楽しめます。唯一の欠点は、電池の減りが異常に早いこと。

MP2 plus Launcher
「イヤーノート」や「今日の治療薬」などが入ったパックを購入。「イヤーノート」は学生時代には使ったことがなかったのですが、検索もできますし、ちょとしたときに便利ですね。また、ジェネリック医薬品が増えてくると「今日の治療薬」は手放せません。

MedCalc
医療現場での計算に非常に便利なソフトです。例えば、Ca補正値などの計算式をふと忘れても、Ca値とAlb値を入力するだけで補正してくれます。また、神経内科領域でよく使う ABCD2 scoreや CHADS2 scoreなども、該当項目をクリックするだけで点数を教えてくれます。各科領域に跨って必須です。

momo
メモ帳です。パソコンと同期させて使います。パソコンでは、momo memo to selfの右上にある「start momo」をクリックしてログインします。私は、神経学の教科書などを入力していて、備忘録として使っています。また、メーリングリストや医療系ブログで勉強になったことも、コピー&ペーストしていつでも引き出せるようにしています。メモの内容をメールすることもワンタッチです (私が入力してある内容を欲しがる研修医は多いんじゃないかな・・・)。仕事には手放せないアプリです。

乗換案内
電車の乗換に。

Dream Cocktail
カクテルの情報がお手軽に。

・その他
最初から入っているアプリも使うものと使わないものが分かれました。使う物を挙げます。「カレンダー」は、googleカレンダーと同期させて使っています。「連絡先」は電話帳なので当然使いますね。「マップ」は現在地を教えてくれるので、道に迷った時とか、初めての土地とかで便利です。「You tube」はたまに見ますし、「iPod」もよく使います。メールや電話は、Docomoを使うことが多いので、iPhoneではあまり使わないかな・・・。

使うと思ったのにあまり使わなかったのは、「MedRef」。これは正常値表ですが、メジャーなものはだいたい覚えているので、使いませんでした。「Neurology Pre Test for iPhone」は USMLE Step2対策のソフトらしいのですが、iPhone開いてまで勉強しようという気が起きませんでした。他の医療系アプリも、使うと思ってダウンロードしたものの全然使いませんでしたね。

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医薬品クライシス

By , 2010年1月23日 8:43 AM

「医薬品クライシス 78兆円市場の激震 (佐藤健太郎, 新潮新書)」を読み終えました。

創薬の側から薬を語ったもので、新鮮でした。医師とは全然別の角度から薬を見ているのですが、薬に対する考え方は非常に似ていると思いました。

どこがかというと、「副作用のない薬は存在しない」ということで、どこまでリスクを背負って効果を追及するかというバランスの問題です。安全は求められるものですが、世の中に「絶対」はないのです。タミフルやイレッサの話も本書に登場しますが、私がこれまでブログで書いてきたのとかなり似た意見です。本書に登場する寺田寅彦の言葉、「ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしい」というのがありますが、まさにその通りと思います。

開発現場の話は初めて読む話が多かったです。創薬の困難さは有る程度知っていましたが、「現在、医薬を自前で新しく創り出せる能力のある国は、日米英仏独の他、スイス・デンマーク・ベルギーなど、世界でも十カ国に満たない」とか、「多くの場合ここ (※第III相試験後の審査) に至るまで、プロジェクトの開始から十五年ほどの期間を要するのが普通だ。」というのは、そこまでとは知りませんでした。最近は、研究費の高騰や審査の厳格化などにより、新薬の開発が頭打ちになっているようです。製薬会社の業績悪化は、優秀な人材の喪失につながっているようです。

また、一生に一つも薬を市場に登場させられずに現場をさる研究者が大部分らしいですが、開発した社員も十分評価されていないのが現状らしいです。年間 4000億円売り上げるクレストールを開発した社員が、報酬として当初受け取ったのはわずか 15000円だったそうです。その後会社側は 1450万円を提示したらしいですが、家一軒建たない値段。報われない話です。

さて、居酒屋で飲みながら本書を読んでいて、Twitterで以下のようにつぶやきました。

migunosuke「医薬品クライシス」という本を読みながら酒。面白い
6:51 PM Jan 21st from NatsuLiphone
migunosuke真っ当な内容だと感じましたが、どんな方なんですか?RT @az4u: 佐藤さんの本の読者発見! → RT @migunosuke: 「医薬品クライシス」という本を読みながら酒。面白い
7:27 PM Jan 21st from NatsuLiphone

そしてら、なんと著者からレス。

OrgChemMuse@migunosukeご購読ありがとうございます。以前は某製薬企業にいましたが、今は物書き兼大学の広報をやっている者です。現場の方からの「真っ当な内容」という評価は大変嬉しいです。
11:12 PM Jan 21st from HootSuite migunosuke宛

著者の方のブログも面白いのでお勧めしておきます。

有機化学美術館・分館

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盥回し

By , 2010年1月15日 8:02 AM

しゃんでりあの君からのネタ。アンサイクロペディアで「盥回し」を調べてみよう。

アンサイクロペディア-盥回し-

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引退

By , 2010年1月11日 10:53 AM

以前、二頭の牝馬の一口馬主になったことをお伝えしました。

そのうち一頭のワイルドフラワー08ですが、運動を控え、定期的な検診と関節洗浄が必要となってしまいました。そのため、引退させるとの通知が、2010年1月4日付けで Tokyo thoroughbred clubから届きました。規約では、1歳 11ヶ月以降の引退は、出資金の 50%返金となっていますが、その前から発症していた可能性が高いとの判断で、全額返金となりました。

もう一頭のアーティストチョイス08ですが、少し疲れが見え始めた由。心配です。

 アーティストチョイス08

09.12.28
(ノーザンファーム早来)
マシン運動60分、周回コースをダクで1周、軽めのキャンター3周、ハロン20秒のペースで屋内坂路1本。
担当スタッフ「ここまで順調に乗られてきましたが、ここにきて少し疲れが見られます。乗り運動を中心するほどではないので、調教のペースを落としながら体調管理をしています。年末年始はどの馬もマシン運動なので、ちょうどいいタイミングだと思います。年明けからまた徐々にペースを戻していけると思います」

結果的に、多くの牝馬の中から、か弱い女性ばかり選んでしまったようですね。そこがまた、可愛さ増すのかもしれませんが。

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脳神話

By , 2010年1月10日 5:09 PM

本当に「脳神話」ってありますよね。脳ビジネスに乗っかって金儲けをする人が多数います。

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針治療後の呼吸不全

By , 2010年1月10日 12:00 AM

まず、亡くなられた方のご冥福をお祈りします。

はり治療後に女性急死 大阪府警、鍼灸院を家宅捜索

1月9日12時41分配信 産経新聞

大阪府池田市内の鍼灸(しんきゅう)院で昨年12月、患者の女性=当時(54)=がはり治療を受けた直後に容体が急変し、翌日に死亡していたことが9日、池田署への取材で分かった。池田署は業務上過失致死容疑で鍼灸院を家宅捜索するとともに関係者から事情を聴き、死亡と治療との因果関係を調べている。

池田署によると、女性は肩こりのために定期的に鍼灸院に通院し、はり治療を受けていた。昨年12月15日午前、女性が鍼灸院ではり治療を受けた後、院内のトイレで倒れているのが見つかった。女性は病院に運ばれたが、翌日に死亡したという。

司法解剖の結果、女性の死因は呼吸不全などによる低酸素脳症の可能性が高いという。治療ではりが女性の体内に深く入り、肺周辺が傷付けられたことで呼吸不全につながった可能性もあるといい、池田署が詳しく調べている。

しかし、いくつか気にかかるニュースです。

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Antiflu Arsenal

By , 2010年1月9日 8:08 PM

抗ウイルス薬ついての論文に挑戦的なタイトル。「アーセナル」なんていう単語を使っています。アーセナルって調べてみると、貯蔵武器とか武器庫なんていう意味なのですが、英国プレミアリーグのサッカーチームの名前でもあります。サッカーチームの「アーセナル」は、王立兵器工場ロイヤル・アーセナルの労働者たちによって結成されたのが始まりだからですね。

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なぜ飼い犬に手をかまれるのか

By , 2010年1月8日 7:04 AM

「なぜ飼い犬に手をかまれるのか 動物たちの言い分 (日高敏隆著、PHPサイエンス・ワールド新書)」を読み終えました。

東京大学理学部動物学科を卒業し、京都大学教授、滋賀県立大学学長などを歴任した方のようですが、本書は平易な文章で書かれており、内容に引き込まれるように読みました。一つの項が 4ページ程度で書かれており、読みやすいので是非読んで頂きたいのですが、特に面白かった部分を抜粋、要約します (私の感想も一部加えます)。前半は動物の話が多いのですが、後半はふつうのエッセイと言うべき内容が多くなっています。

・親鳥はひなのくちばしを色で認識している。マッチ棒を黄色く塗って菱形の模型を作るとそこに餌をやる。ひなどりは空腹具合に応じて口の大きさを変えるので、最も大きく口を開けているひなどりに餌をやれば、餌を貰えないひなはできない。マッチ棒の模型のサイズを変えた実験で、そのことは証明されている。「小鳥の給餌」

・かいこの蛾は冬の寒さがないと孵化出来ない。暖かいと、貯蔵されているグリコーゲンはある種の糖アルコールとグリセリンに分解されてしまい、栄養源にならない。これを冷蔵庫に入れると、糖アルコールとグリセリンはグリコーゲンに戻り、孵化できるようになる。すなわち、冬が必要なのだ。「虫と寒い冬」

・カラスは視覚の認知が非常に発達している。例えば、学習させれば「機」と「能」という漢字も約 80%の正答率で識別できるようになる。「○」と24角形の印も区別でるようになり、記憶は少なくとも 40日間保持される。「カラスの賢さ」

・霊長類は、まず進化の始まりの頃に原猿類 (メガネザル、キツネザル、アイアイなど) が現れ、それらが進化して真猿類が現れた。真猿類はさらに二つのグループにわかれる。尾がある有尾類 (ニホンザル、オナガザル、オマキザル、ヒヒなど) と尾がない無尾類 (ゴリラ、チンパンジー、オランウータン、テナガザルなど) である。英語では、有尾猿を monkeys, 無尾類を apesといって区別する。・・・ということは、ドラゴンボールで考えると、サイヤ人は monkeyということになり、ブルマとベジータは結婚できないことになる?と私は感じたのですが、どうでしょうか。「来年のえと『サル』」

・「稲むらの火」という感動的な小説があり、教科書に復活させようとする運動がある。ネットでも読むことができる。「稲むらの火」

・伝統は絶えざる創造があってこそ維持され発展するものである。フランスでシャンソンを歌っているのは、ほとんど外国人であり、フランスのシャンソンはシャンソンの伝統を新しい形の中に生かしながら、シャンソンでありつづけている。「伝統と創造」

・蝶は花を色で認識している。長方形のカードに色をつけておけば、蜜を吸いに口吻を伸ばしてやってくる。ただし、赤色のカードには来ない。蝶は赤を暗黒として認識してしまうためである。「チョウはなぜ花がわかるか?」

・人間は後世に、遺伝子 (gene) の他に、技術、業績、作品、名声、つまりミーム (meme) を残すことができる。また、memeを残すことが、geneを残すことに優先する場合もある。「なぜ老いるのか?」

ちなみに、タイトルの答えは、本書の「まえがき」にあります。読んでみてください。

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帰省中の話と乗馬

By , 2010年1月5日 6:35 PM

1月3日 (日)
当直明けに家に帰り、シャワーを浴びて羽田空港へ。疲れていて、電車の中で寝てしまい、一駅乗り過ごしました。次の駅で逆方向の電車に乗り換え、大門で降りてモノレールに乗りました。搭乗口に着いたのはフライトの 5分前。まさに冷や汗ものでした。

実家には、妹も帰省していて、家族全員で鍋をつついて飲みました。

1月4日 (月)
去年の11月23日以来の乗馬へ。乗馬センターから見える、冬の大山がとても綺麗でした。

最初の一鞍は、馬がまったくやる気なし。確か馬はラルフ君だったと思います。歩くように合図しても全然歩かず、トレーナーの命令で嫌々歩いてもすぐショートカット。馬場を大きく歩くように指示すると、柵に体を押しつけるようにして私の足が鐙から外れてしまう始末。軽速歩もすぐやめてしまうし、合図しても始めてくれないし・・・。

私はというと、手綱がどんどん長くなるのと、つま先立ちになってしまうのを何度も直されました。また、鞍を膝で挟んでしまうので、膝の内側の皮が剥けてしまいました。

昼食に大山そばを頂いて、再度一鞍。今度の馬はモンド君。馬もやる気ばっちりで、良いレッスンになりました。

モンド君とのレッスンは趣向を変えて、姿勢の復習から入りました。鐙から足を外した状態で、馬に跨り、体を一本の線の様にする感覚をまず覚えました。その感覚で立ったり座ったり、あるいは軽速歩をすると、私の足の裏が地面に平行になるようになりました。上体を同じ位置にしているのに馬の背中が上下するので、それに合わせて足を曲げたり伸ばしているような感覚の時に、上手くいったような気がします。膝で鞍を挟む癖も解消されました。軽速歩をしながら止まらずに何周も出来たので、かなり上達したのでしょう。トレーナーからも褒めて頂きました。ただ油断するとつま先立ちになるし、手綱が弛みます。手綱の感覚はホント難しい。

レッスン後、色々と馬の話を聞いたのですが、この乗馬センターにはサカラートがいるらしいです。サカラートは乗ることが出来ませんが、ナムラサンクスは乗馬用で乗ることができるようです。

乗馬の帰りに境港に行き、直売店は閉まっていましたが、活ガニスーパーでズワイガニを買って帰りました。そして酒。

1月5日 (火)
津山に出かけました。まずは箕作阮甫の家へ。箕作阮甫は津山藩の藩医でしたが、多大な業績を残しています。代表的な業績として、ペリーやプチャーチンが来日した際に、外交文書の翻訳を行いました。次に、日本で最初の医学雑誌「泰西名医彙講」を著しました。また、東京大学の前身である蕃書調所の初代教授に就任しました。更に、神田お玉が池に種痘所を開き、ここは東京大学医学部の発祥地となりました。津山も凄い人を輩出していたのですね。

次いで、津山洋学資料館に行ったのですが、移転のため閉館されていました。「日本にコーヒーを紹介した」とか「音楽理論を研究していた」などの話が残る宇田川榕菴や、日本初の内科学書を著した宇田川玄随に関する展示物が見たかったのに残念。また 3月以降に行ってみようと思います。

時間があまったので、津山郷土博物館に入りました。入り口にパレオパラドキシアという恐竜の骨格復元模型があったのですが、人間との類似点 (椎弓の形、大腿骨頭の作り、骨盤の形状など) が多々あるのを発見し、ワクワクしました。そのほか、豊臣秀吉や徳川綱吉などからの書状も展示されていて、興味深く見ました。ただ、典型的な箱物で、私以外の客はいませんでした。

16時20分頃につやま自然のふしぎ館を訪れた所、閉館時間がまだ来ていないのに閉まっていて、「ふしぎ」な気分になりました。

今日は、これから馬券オヤジ氏と飲みに出かけます。そして、明日東京に戻ります。

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募集取り消し

By , 2010年1月3日 2:17 PM

一口馬主になったワイルドフラワー08の病気について以前お伝えしましたが、続報です。

 ワイルドフラワー08

09.12.28
(募集取り消し)
引き続き左後肢の確認を行ってきましたが、状態は平行線を辿ったままで、今後も定期的な観察が必要との診断。この時期の若駒が感染性関節炎自体を発症することも稀で、今後の見通しが立たないことから、残念ながら本馬の募集取り消しを決断致しました。本馬の出資会員様には追って書面にて詳細をご報告いたします。

病状が思わしくないようで、心配です。何とか治癒して欲しいです。競走馬が無理なら、せめて乗馬にでも・・・。

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