ニセ医者

By , 2008年12月8日 10:12 PM

ニセ医者って、医者より収入が良いのですねぇ・・・。一晩で7~10万円なんて貰ったことないです。大学病院なんて 1万円もいかないし、研修医の頃は一晩3000円だった記憶も。

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風邪の予防

By , 2008年12月7日 12:14 PM

風邪はイソジンで予防できるのかという研究結果が、Yahoo!ニュースで紹介されました。あいにくそのニュースは削除されてしまっていますが、いくつか扱ったブログがあります。

内科開業医のお勉強日-うがいのエビデンス-
医者から詳しく聞かされない医療情報:セカンドオピニオン-風邪の予防には水でうがいを イソジンでは予防効果なし-

まだ、原著にあたっていないので何ともいえないのですが、上記ブログを見る限り、水うがいが良いようです。私も咽頭痛に対してや、解熱剤として良く処方しますが、ロキソニンは治癒を遅らせることがあるという結論ですね。こうした研究がなされることで、風邪の予防や治療は変わっていくことでしょう。

外来をしていると、無駄に風邪薬を飲んでいる人が多いのが目立ちます。風邪でもないのに「何となく体調が悪いから風邪薬が欲しい」という、風邪薬依存症の老人が多いことは肌で感じますし、風邪薬の種類の多さが処方した医者の優しさであるかのように、10種類くらいの薬を処方している医者もいます。たくさん飲んだから治るわけでもないし、風邪であることがわかっているのなら、辛い症状に最低限の薬だけ飲んで、家でゆっくり休むのが一番だと思いますけどね (風邪であることが確実ならムリに病院を受診する必要も無いわけですが、風邪以外の可能性も考えられる場合は、念のため受診しておいた方が良いように思います) 。

風邪はウイルス感染であり、(インフルエンザなどを除き) 原因ウイルスに効果のある薬がないため、どんなに薬を飲んだとしてもすぐ治ることはないことも知っておくことがあります。夜中、風邪の患者に叩き起こされて、「昼貰った薬を1回飲んだけど治らない」と言われることがあり、どっと疲れが出るのですが、こうしたある程度の知識は持っていてもいいのではないかと思います。国語の授業で「作者の気持ち」とかいう訳のわからないこと考えさせる暇があったら、義務教育で最低限の医学的知識を教育して損はないと思いますけどね。夜中に、「昼間に近くのクリニックで貰った薬をまだ飲んでいないけど、大きい病院から貰った薬を飲みたいから来ました」とか言われたことも1度や2度ではありません。

あと、当然風邪薬には副作用があります。アレルギーを起こすこともありますし、消炎鎮痛剤で胃潰瘍を起こすこともあります (私は昨日の当直でも、風邪薬として消炎鎮痛剤を貰って急性胃炎を起こした患者を診ましたが、別に珍しいことではありません)。こうしたことを考えて、薬をどうするかは総合的に考えるべきですね。ただし、医者の立場からすれば、せっかく来院した患者に、「風邪ですね。薬は出しませんのでゆっくり家で寝ていてください。」とは言いづらいので、やっぱり何かしら薬は出してしまうのですけれど。

風邪に対する研究は遅れているので、まだまだ研究の余地があるように思います。また、医療従事者、患者双方に啓発すべき点があるように思います。

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DHMO

By , 2008年12月6日 7:18 AM

DHMOという物質があり、非常に危険であるにも関わらず、何の規制もなく日本中で販売されています。

Wikipedia-DHMO-

水酸と呼ばれ、酸性雨の主成分である。
温室効果を引き起こす。
重篤なやけどの原因となりうる。
地形の侵食を引き起こす。
多くの材料の腐食を進行させ、さび付かせる。
電気事故の原因となり、自動車のブレーキの効果を低下させる。
末期がん患者の悪性腫瘍から検出される。

その危険性に反して、DHMOは頻繁に用いられている:

工業用の溶媒、冷却材として用いられる
原子力発電所で用いられる
発泡スチロールの製造に用いられる
防火剤として用いられる。
各種の残酷な動物実験に用いられる
防虫剤の散布に用いられる。洗浄した後もDHMOは残留し、産物に悪影響を与える。
各種のジャンク・フードや、その他の食品に添加されている。

この危険性な物質をどうにかしようと、反対運動も起きています。URLを見ると、サーバーは駒澤大学にあるようです。危機意識を持った方は、覗いてみて下さい(^^)

DHMOに反対しよう

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口移し

By , 2008年12月3日 10:28 PM

いやー、恋人がいないから言うわけなのですが、口移しという行為は、大変危険です。

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錯視

By , 2008年12月3日 6:34 AM

視覚はだまされる――毎年恒例「錯視の世界コンテスト」で紹介されていた、錯視世界コンテストのサイトを覗いてみました。

Welcome to the Best Visual Illusion of the Year Contest!

私のお気に入りは「ECVP wave」です。他の作品のように解説を読まなくてもわかりやすいですし、最初に見たときは目を疑いました。一つ一つの文字は動いていないのに、全体を見ると動いて見えるからです。日本人の作品なのですね。立命館大学の方らしく、ご本人のサイトも面白いです。

Akiyoshi’s illusion pages

こうしたアートを見て、那須の「トリックアートの館」に行った時のことを思い出しました。

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横田智之氏

By , 2008年12月2日 7:23 AM

あるウイルス研究者のサイトがあります。

横田智之氏のサイト

福島のウイルス研究者らしいのですが、「ナポレオン遠征とウイルス性結膜炎」について調べているときに、偶然見つけました。研究業績を見ると、英文 83本とありますから、相当な数です。御自分は「平凡な」とおっしゃっていますが、大変なことだと思います。

氏は全身に転移した前立腺癌を告知されて以降、自分を振り返り、感じたことをサイトに記載されています。社会に関することや、医学に関すること、アフリカでの思い出など、感嘆したり相づちを打たされることがたくさんです。

このサイトが、2006年を最後に更新されておりませんので、病気の進行が早かったのかもしれません。

ただ、サイトはずっと残っていますので、是非見てみてください。

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無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ

By , 2008年11月29日 12:17 PM

バッハの無伴奏ヴァイオリンのためソナタ・パルティータはヴァイオリン音楽の旧約聖書とも呼ばれます。ヴァイオリンで多声音楽を演奏するテクニック的な難しさもありながら、和声と対位法を突き詰めて作られた楽曲を読み解いて演奏しなければいけない音楽的な難しさを内包しています。無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ・パルティータはチェロ組曲と違って、自筆譜が見つかっていますので、原典を無視出来ない点で、演奏上の制約は逆に多くなります (自筆譜のファクシミリは、ガラミアン版の最後についていて、簡単に手に入ります)。

この曲はある一定水準以上のヴァイオリニストは必ず練習するものの、若いうちは録音を避けることが多いように思います。演奏家として成熟してから、つまり音楽を深く理解してから取り組むものと考えられているからです。

無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第 1番の第 1・2楽章の演奏を Youtubeからいくつか紹介します。

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乗馬2回目

By , 2008年11月25日 7:12 AM

11月22日~24日に実家に帰省しました。

22日に帰省した日は親と飲みました。親もだんだん歳をとっていくことを自覚しているのか、「健康の話」「墓の話」などが多かったです。結婚のことや、いつ頃実家に戻ってくるかなどの話は、毎回の事で無視しました。私ですらわからないですからね。

23日は、馬券オヤジ氏の車で大山に乗馬に行きました。早く着きすぎたので、大山の自然歴史館を訪れ、馬券オヤジ氏と「無駄な公共事業ちゃうか?」と毒舌をとばしながら一周しました。とはいえ、生息動物の剥製がたくさん展示してあったり、登山情報があったり、そこそこ見応えはありました。大山はもう雪が積もっていましたよ。

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サクシン

By , 2008年11月20日 6:43 AM

純粋な医療ミスのようです。

解熱剤と間違え筋弛緩剤を投与、70歳男性患者が死亡…徳島

11月19日22時57分配信 読売新聞

徳島県鳴門市の健康保険鳴門病院で、肺気腫の疑いで入院していた男性患者(70)に、抗炎症剤ではなく、誤って名前の似ている筋弛緩(しかん)剤を点滴し、急性薬物中毒で死亡させていたことが19日、わかった。

病院側はミスを認めており、県警は業務上過失致死容疑で調べている。

病院や遺族によると、男性は今月17日夜に容体が急変し、体温が40度近くになった。当直の30歳代の女性医師は、抗炎症剤「サクシゾン」を出そうとしたが、データベースでヒットした筋弛緩剤「サクシン」をサクシゾンと思いこんだ。サクシンを受け取った看護師から「本当にサクシンでいいのですか?」との問い合わせがあったが、医師には「サクシゾン」と聞こえたため、「いいよ」と答えたという。

サクシンは、麻酔時や気管に管を挿入する際などに使用。使用を誤ると、呼吸停止を起こす場合がある。

 
30歳代の医師ですから、サクシンとサクシゾンが違うことを知らないことはあり得ず、コンピューターへの入力ミスだと思います。

電子カルテやオーダーリングシステムでは薬剤の最初の3文字を入れると薬剤の選択肢が表示されるので、「サクシ」と入れたときに誤ってサクシンを選んでしまったのだと思います。サクシンは筋弛緩薬でサクシゾンはステロイドです。

問題はいくつもあります。

①似た名前の薬剤が多い
例えば、抗癌剤のタキソールとタキソテールは電子カルテでは誤って入力される可能性があります。また、βブロッカーのアルマールと血糖降下薬のアマリールは名前が似ています。ややこしい薬名はジェネリック薬品の普及などで薬剤名の急激な増加と相まって、非常に増えています。今回のサクシンとサクシゾンも似てますね。

②危険な薬が簡単に出せる
その場で生命に直結する薬には、薬剤の冒頭に特殊な記号などを入力してからではないと出せないようにするべきです。抗癌剤、血糖降下薬、筋弛緩薬、静脈麻酔薬などが該当すると思います。

③気付いていたのに看護師が投与した
肺気腫の発熱に筋弛緩薬を投与することはありえません。死ぬとわかっていた筈です。医師に確認したそうですが、しつこく食いつくべきです。「どうして筋弛緩をかけるのですか?」とか。

緊張感がないとの指摘がありますが、この問題を精神論で片づけようとする人は、システムについての認識が足りないと思います。ミスというのは、思考のエアポケットやボタンの掛け違いで起こります。緊張感があればミスをしないのであれば、世の中からミスはほぼ駆逐できますが、それができないのが人間です。ミスをしようとしても出来ないシステムの構築こそが重要です。

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24将棋倶楽部

By , 2008年11月16日 10:08 PM

9月くらいから、将棋連盟のサイトからリンクが貼られている「24倶楽部」でネット将棋を楽しんでいます。

24将棋倶楽部

初心者以外は10級から開始し、相手の強さと勝敗により級が上がったり下がったりします。Yahoo! 将棋よりは圧倒的に強い相手が多いです(そしてマナーがいいです)。

私は現在22勝13敗1持将棋で、勝率.629です。級だと9級になります。一時期8級の上の方で、もう少しで7級というところだったのですが、連敗しているうちにあっという間に降級してしまいました。

私は序盤が弱いので、大概中盤までは敗勢に陥っています。勝つときは、どうしようもないところから終盤で逆転勝ちすることが多く、逆転勝ちした将棋は自分で棋譜を見直しても不思議なくらいの粘りを見せています。終局後、将棋ソフトの棋譜解析を使って一人で感想戦をしているのですが、大概敗勢になるか、自玉に詰みが近づいてから逆転してますね。不利になるまでに悪手を指しまくっているので、棋譜がぐちゃぐちゃであまり会心譜は出来ないので、もやもやが溜まります。

序盤から納得がいく将棋が1局だけあったので、自分の感想を含めてアップしておきます。

棋譜:後手みぐのすけ

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