観察

By , 2008年11月14日 6:51 AM

昨日、出勤中の電車内のドア付近で、若い女性が若い男性に胸を揉まれていたのです。電車は多くの人の出勤とは逆方向なので、結構ガラガラで、丸見えです。

「すわ、痴漢?」と思い、頭の中で止めに入るシミュレーションをしてみました。

妄想中

みぐのすけ「やめなさい」

(数分後)

女「あ、助けてくださってありがとうございました。お礼にお食事でも。」
みぐのすけ「いえ、そんなのは結構です」
女「せめて連絡先でも・・・」

いや、この妄想は御約束のネタですけど。

ところが、どうも様子が違って、女性が嫌がっているそぶりなく、そのうち自分でも胸をプニプニし始めました。

男の手が女性の臀部に回っています。

ここまできて、鈍感なオイラもようやく二人がカップルだと気付きました。

あまりジロジロ見るのも気が引けるので、手元の本に目を落としました。でも、気になって視線がチラチラと女性の方へ向かってしまいます。本の内容が全然頭に入りません。オイラも煩悩の塊なんだなぁ・・・とつくづく思いました。

他の乗客を眺めてみると、誰一人としてカップルの方を見ようとしておらず、ちらりとすら視線を送る人がいません。この車両の中で、オイラ一人だけが煩悩に囚われているようです。

病院についてから、上司に「いやぁ、目の保養ではあったんですけどね」って朝あったことを話すと、上司から「君は、自分がカップルを見ていたと思っているのかもしれないけど、実は君が観察されていたのだとしたらどうする?いちゃつくカップルをジロジロみている姿こそが観察の対象だったんだよ。ドッキリの収録だったら、今度 Youtubeに載っちゃうかもよ?」と言われました。

そういう見方もあるのかと思いました。いやー、みんな何故あのシチュエーションで平然と無視出来るんだろう。おいらは心が荒んでるのかなぁ・・・。Give me “uruoi.”

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The Forth Three-Months

By , 2008年11月12日 7:04 AM

小柴昌俊氏が著した「物理屋になりたかったんだよ」という本に何度か出てくる戸塚洋二氏が、先月亡くなられましたが、彼のブログが出版されるそうです。

 「ノーベル賞候補」戸塚さん死去前のブログ、本に

2008年10月30日17時43分

ノーベル賞に最も近い日本人物理学者といわれながら今年7月、直腸がんのため、66歳で亡くなった戸塚洋二・東京大特別栄誉教授が闘病中につづったブログ記事が本になった。テーマは「科学の面白さ」。戸塚さんの死後、妻の裕子さん(64)が自宅のパソコンから見つけた未発表のブログ用原稿3本も収録した。

戸塚さんは02年にノーベル物理学賞を受けた小柴昌俊・東京大特別栄誉教授(82)のまな弟子。岐阜県・神岡鉱山の地下千メートルにある巨大観測装置「スーパーカミオカンデ」を使って、ナゾの素粒子ニュートリノに質量があることを見つけ、98年に発表した。

その2年後の00年にがんが見つかって手術を受け、抗がん剤治療を続けた。06年に高エネルギー加速器研究機構長をやめ、親類や知人に近況報告するため、07年8月にブログを開設した。

「勉強することがたくさんあって楽しい。それにしても時間がほしいよ」と話しながら、体調の良いときに書きためた約240本の記事をブログに発表した。

このうち相対性理論から身近な植物の話題まで、科学がテーマの28本を収録した。亡くなる約2週間前の自宅での最後のインタビューも載っている。出版をもちかけたフリー編集者の緑慎也さん(32)は「長生きをして、若者向けの科学の解説をもっと書き続けてほしかった」と話す。

本は「戸塚教授の『科学入門』」(講談社刊、四六判239ページ、税別1400円)。30日刊行で、同日夕にはまず東京都内の大型書店などに並ぶ予定だ。裕子さんは「本人も生前、ブログを何らかの形で活字にしたいと言っていた。宿題を果たせて、いまはほっとしています」と話した。(山本智之)

彼のブログを見てみました。

The Forth Three-Months

花の写真がたくさん貼られていますが、病気になってからの心境の変化でしょうか?元々花の好きな方だったのでしょうか?元来物理学者には自然を愛でる人が多い印象を持っていますが、このブログに関しては、疾患の進行に連れて花の写真が増えているようです。

闘病生活中では、癌の大きさや腫瘍マーカーについて、物理学者らしい考察をされています。癌治療をどのように行うべきか提言されているのは、傾聴に値します。それ以前は、物理学に関する、わかりやすい記事が多かったですね。

タイトルは、4回の 3ヶ月で一年となっていますが、奇しくも丁度1年くらいでブログが終了となってしまいました。余命について、ご自身で感じるものがあったのでしょうか?

優秀な科学者だったそうですし、彼の考えたことに少しでも触れられるような本の出版は歓迎です。

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多発性硬化症治療学寄附講座

By , 2008年11月11日 7:19 AM

11月 7日に埼玉 MS研究会に行ってきました。東北大学大学院医学系研究科多発性硬化症治療学寄附講座の藤原一男教授の講演を聴きました。抗アクアポリン (AQP)-4抗体陽性の疾患概念を独立して捉えようという趣旨。

以前、報道で視神経脊髄型の多発性硬化症 (MS) に IFN-βは望ましくないと報道されたそうですが、実は抗 AQP-4抗体が陽性となる Neuromyelitis optica (NMO) では無効例が多かったり再発回数が増加する事例があったにしても、抗AQP-4抗体陰性の視神経脊髄型ではIFN-βが有効なのです。両者は分けて考える必要があります。この報道を見た患者の中に「多発性硬化症に IFN-βは有害なんだ」と誤解している方が少なからずいます。NMOと MSを別の病気として確立すれば、このような誤解は避けられるでしょう。NMOと MSでは治療法が異なるので、別の病気としてしまう方が、患者には理解しやすいのかもしれません。

また、病理学的にも髄鞘の障害が目立つ多発性硬化症に対して、Astrocyteの障害を主体とする NMOは別の概念と言えるのかもしれません。

更に学問的には、抗 AQP-4抗体陽性の脳病変も色々知られるようになってきており、延髄の線状の病変であったり、視床下部両側性の病変であったり意識障害を伴う広範な白質病変であったりします。これらは、AQP-4Ab associated CNS syndromeとして捉えるべきなのではないかと考えられています。

これらの知見から、NMOを独立した特定疾患として厚生労働省に認めさせ、治療法に免疫抑制剤などを保険適応で認めさせるというのが藤原教授の願望の一つです。NMOには免疫抑制剤が有効で治療ガイドラインにも定められているのですが、現状ではその免疫抑制剤が保険適応ですらないのです。高額な薬なのに・・・(保険は詳記を書けば通りますが、切られるリスクもあります)。

この分野のオピニオン・リーダーの講演で、わかりやすい講義でした。眼科では「視神経炎にはステロイドは必要ない」という考えがスタンダードです。しかし、視神経炎が NMOの初発症状であることも多く、眼科医もこのような知識が必要だと思います。今回は、眼科の先生を連れて行ったのですが、非常に感激してもらえました。視神経炎の段階で NMOと診断して治療を開始できれば、脳病変や脊髄病変、失明を防げるようになる可能性があります。眼科界でも一大センセーションが起こるかもしれませんね。ただ、眼科では視神経炎という分野は非常にマイナーで、研究者が少ないので、一般に認知されるようになるには少し時間がかかるかもしれません。

さて、講演の最後に藤原先生の教室の Web pageが紹介されました。特にブログは数日おきに更新するので是非見て欲しいということでした。実際に覗いてみると、私が聞いた講演の内容の多くが載っていました。抗 AQP-4抗体の検体の送り方なども書いてありますので、是非見てみてください。

東北大学大学院医学系研究科多発性硬化症治療学寄附講座

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鍼治療

By , 2008年11月7日 6:59 AM

針治療後に血圧が低下して脳梗塞を起こしたり、カイロプラクティック後に椎骨動脈解離(頚部を急激に回旋するため)を起こして来院した症例の経験があります。前者は非常に特殊な症例なので、ほとんど報告はないかもしれませんが。

あらゆる治療には、それなりの合併症が存在することは免れないので、そのこと自体をとやかくいうつもりはありません。しかし、治療に関する情報を把握して、メリット・デメリットを勘案して選択するべきだと思います。

あるサイトに鍼治療に関する合併症の報告がまとめられていたので、紹介しておきます。

Medlineによる鍼の有害作用に関する調査報告の紹介

医療従事者にとっても、「鍼治療を受けた後症状が出て・・・」という訴えで来院された方に、上記のような知識があると対応しやすいかもしれません。

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ドリームパスポート

By , 2008年11月6日 6:49 AM

ドリームパスポートが引退し、乗用馬になるそうです。

ドリームパスポートが引退、乗馬に転身

11月5日9時2分配信 日刊スポーツ

左前浅屈腱(けん)炎を発症しアルゼンチン共和国杯出走を断念したドリームパスポート(牡5、稲葉)がこのまま引退し、乗馬に転身することになった。4日、馬主のセゾンホースクラブがホームページで発表した。回復まで1年以上を要し、再発の可能性もあることなどから復帰を断念。近日中に登録を抹消し乗馬として余生を送る。牧場関係者によると、北海道恵庭市のすずらん乗馬クラブにけい養される予定。通算22戦3勝。3歳時にきさらぎ賞(G3)神戸新聞杯(G2)を制覇。G1でも皐月賞と菊花賞で2着、ダービー3着。ジャパンCはディープインパクトの2着に好走した。

怪我のため引退しなければいけなくなったことに関係者の心中を察しますが、乗馬として第二の人生(?)を送られることは、馬にとってはよかったのかもしれません。また、乗馬をする方にとって、こうした名馬に跨れるのは非常に嬉しいことでしょう。

実は、岡山県にある蒜山高原にも、競走馬を引退した馬が入厩しています。キーボランチ、マーブルチーフ、エイシンツルギザン、マッキーマックスです。素人には乗れないでしょうが、11月22-24日の連休中に蒜山高原に乗馬でもしに行ってみようかなと、馬券オヤジ氏と画策中です。そこで過去の名馬たちに会えるかもしれません。また、先日生まれて初めての乗馬体験をしましたので、その感覚を忘れないうちに復習です(^^)。

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日本音楽コンクール

By , 2008年11月5日 7:22 AM

妹からメール。妹と同門でお互いにレッスンを聴きあう仲のヴァイオリニストが、日本音楽コンクールで二位に入賞したそうです。

バイオリン部門 瀧村さん、1位

第77回日本音楽コンクール(毎日新聞社、NHK共催、特別協賛・三井物産)本選シリーズ5日目の25日は、東京オペラシティでバイオリン部門の本選が行われ、端正な様式観を基に格調高くうたいあげた瀧村依里さん(22)=東京芸大4年=が第1位に選ばれた。118人の応募から3度の予選を通過した4人がブラームスの協奏曲を競演し、海野義雄、小林美恵ら11氏が審査した。

他の入賞・入選者は次の通り。(敬称略)

▽第2位 石上真由子(17)=京都・同志社高2年▽第3位 寺内詩織(18)=桐朋学園大1年▽入選 前田奈緒(20)=東京芸大2年▽岩谷賞(聴衆賞)石上真由子

写メも送ってくれたので可愛いじゃんと思って、ネットで記事をチェックすると17歳。さすがに手が出せません(^^;

何年後かには、どこかの演奏会でみかけることになるのでしょうか?

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Neuro-imaging Refresher Club

By , 2008年11月3日 12:01 PM

昨日は勉強会に行ってきました。

開催日時:2008年11月2日(日)   9:00~
開催場所:品川コンファレンスセンター東京
〒108-0075 東京都港区港南1-9-36 アレア品川
電話 03-6717-7000  FAX 03-6717-7001
参加費用:¥10,000-

 

脳変性疾患:柳下 章(都立神経病院)
脳動脈支配の画像診断 脳底穿通動脈を中心に:高橋 昭喜(東北大学)
脳血管障害:井田 正博(都立荏原病院)
脱髄性疾患:早川 克己(京都市立病院)
感染症:田岡 俊昭(奈良県立医大)
非感染性炎症性疾患:前田 正幸(三重大学)
代謝性・中毒性疾患:大場 洋(帝京大学)

3連休のためか、全国の神経内科医、放射線科医が集まり、会場には人が入り切らなくなって、急遽別会場で中継講義も併設されました。会場に入りきらないことに対して、2000円のキャッシュバックもあるなど、多少混乱がありました。

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NHK将棋の時間

By , 2008年10月31日 6:53 AM

当直がないときは、日曜日の朝は、だいたいNHK教育「将棋の時間」を見ています。

元ネタ(NHK教育「将棋の時間」対局:毎週日曜日午前10時20分~)を知っていると楽しめるのですが、そのパロディ動画をYoutubeで見つけました。

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多発性硬化症の灰白質病変

By , 2008年10月27日 6:37 AM

最近、ある脱髄疾患の論文を書くために、脱髄疾患関係の論文をいくつか読んでいます。そんな中、面白い論文があったので、紹介です。

 多発性硬化症は白質の病気と考えられてきましたが、灰白質病変の重要性が近年議論されるようになりました。Lancet Neurology誌に Reviewが掲載されていました。引用文献のほぼ全てが最近の論文なのは、最近になって議論されるようになってきた概念だからでしょうね。これから注目される分野だと思います。

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TomoとYumeの結婚式

By , 2008年10月26日 6:20 PM

昨日は「Tomo」と「Yume」の結婚式でした。

案内状には、「10月25日(土)17時~披露宴」と書いてあったので、時間たっぷりと思って、朝から家でゴロゴロしてました。それで、14時30分くらいに、家の掃除でもしようと思って、もう一度案内状を見ると、「15時30分~結婚式」と書いた小さな紙が挟まっていました。気付かなかったぁ~!

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