今日は、病院前の磐越西線の線路を、SLが走っていました。雪の中を走るSLは幻想的な雰囲気を感じさせました。時々あるイベントの一つですが、職場から見えるというのは何か得した気分になります。
先月友人から贈られた「国家なる幻影(石原慎太郎著)」という本を昨日読み終えました。司馬遼太郎にしても然りですが、自分独自の史観を持っているのは大事なことで、読み手はその史観を体の中に一度通すことで、現代起こっていることをまた違った角度から眺めることが出来るようになります。彼も彼しか知り得ない情報を分析し、彼しか出来ない体験の中から、無二の史観を確立したのではないかと思います。ありふれた良識や、大衆迎合的な意見にとらわれることなく、その裏にあるものを絶えず意識し、行動出来る人はそうはいないのではないでしょうか。また、損を承知で自分を貫く潔さは見習わなければいけません。
ただ、医学論文のように誤読をさせない文章を嗜む私としては、文学者の以て回ったような文章は時に煩わしく、伝える情報が簡単なことであっても敢えて難しい表現を使うことに奇異さを感じました。複雑な内面を語る時には、そのような表現方法は避けられないでしょうが、文章のほとんどがそうなっているのは、文体という作家のアイデンティティに関わる問題なのかもしれません。
最近の天気ですが、郡山は雪はたいしたことがないものの、風が非常に強く、停車中の車が風で揺れます。また、歩いていてなかなか前に進めない人も見かけます。少なくとも、台風が来たとき以上に風が強く感じます。一方、猪苗代に行くと、車の高さを超える雪が、道の両側に積もっていて、異世界に来たかのようです。
1月27日はモーツァルト生誕250周年だったということで、ここで触れぬ訳にはいきません。現在、モーツァルトの全集を聴いていますが、全く心地よいものです。それほど知られていない曲にも、それなりの魅力があります。
シモン・ゴールドベルグは、「ベートーヴェンの音楽はしばしば天国に到達するが、モーツァルトは天から時々我々のところに降りてくるように感じる」と述べていますが、全く同感です。ベートーヴェンの音楽は、葛藤の末にある高揚感が魅力で、そのための方法論としての音楽形式(特にソナタ形式)を完成させましたが、モーツァルトはそのような方法論は必要最低限として、自分の音楽を確立させたと思います(後々検討してみるに、最低限としてでなく、かなり先進的です)。もちろん、モーツァルトもそのような方法論を身につけるために非常に努力した跡が、曲からわかります。
250周年とはいっても、モーツァルトの音楽自体が変わるわけでなく、単なるmemorial yearにしかすぎないのですが、2年前にザルツブルグ音楽祭に行ったとき、既に人々の興味が今年の250周年に向いていたことを覚えています。
電気の周波数の単位が「ヘルツ」ということは誰しもが知っていることです。しかし、ヘルツがどのような人物であったか知っている人はあまりいないのではないでしょうか?
「ヘルツの生涯 (山崎岐男著、考古堂)」を読み終えました。本の最初は、電磁気の歴史、真空放電の歴史にかなりのページを割いています。興味のある方には読むことを勧めます。内容を一部紹介します。
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今、ノロウイルスが猛威を振るっています。急性胃腸炎を起こすウイルスです。
丁度一ヶ月前の日曜日に当直した病院では、外来患者40人中20人が急性胃腸炎でした。今回の当直では、午前9時から午前5時まで断続的に受診があり、50人以上来院した患者の8割くらいが急性胃腸炎でした。診療中に整腸剤の在庫が病院からなくなるくらいの、かなりハードな当直でした。ほとんど一睡もせず働き、さらに連続して埼玉で外来後、大学病院で夜まで働き、疲労のため免疫力が著しく低下していそうな私ですが、これ程感染力が強いと言いながら、その当直では伝染ることなくすみました。
ノロウイルスは風邪同様、ウイルスなので抗菌薬が効きません。整腸剤を処方し、食事や水分が経口摂取が出来ない例には、点滴、場合によっては入院が必要になります。急性胃腸炎は私も何度か患ったことがありますが、非常につらい症状です。
診療する側から恐いのは、大量におしよせる腹痛患者の中に、1-2人違う腹痛が紛れていること。卵巣癌が虫垂を巻き込み腹痛を起こしていたり、消化管穿孔であったりといった腹痛をここ1ヶ月で経験しています。ほぼ全員が急性胃腸炎だと、つい「また、急性胃腸炎?ノロウイルス?」と診療してしまいますので、気持ちを引き締めています。
「あけましておめでとうございます」から、少し時間が経ってしまいましたね。
正月は実家に2年ぶりに帰り、中学校時代の友人達と杯を交わしました。昔から仲の良かった5人で飲み、懐かしさを共有しました。そのうち、結婚しているのは1名のみ、数年後飲むとき、既婚者は何名でしょうか。4人とも、そんな雰囲気のかけらもありませんでしたが。
元日は、親戚の家で過ごしました。その為、お世話になった叔父の仏壇の前に座る機会も得られました。なかなか岡山まで帰る機会がないので、気に掛かっていたのですが、線香をあげられてほっとしました。その後、親戚と飲みましたが、FM-Yokohamaでニュースを読む仕事をしていた従姉妹が、現在NHK-BSで外国語ニュースの日本語吹き替えなどの仕事をしているそうです。NHK-BSで伝えているBBCのニュースの声が、従姉妹の声だと知ってびっくりしました。気付かないものですね。
郡山に戻ってきてからは、相変わらず雪が続いています。それも生活の一部となり、あまり気にならなくなりました。しかし、来週は訪問診療で猪苗代に行きます。猪苗代の雪の深さは郡山の比ではないそうです。大変そうだという意識と同時に、どのくらいなのか楽しみです。
今日で今年も終わりです。1年間の締めくくりです。
仕事の方ですが、臨床は従来通りです。論文については、「太田総合病院年報」2本、「日本臨床」1本、「運動障害」1本、「内科専門医会誌」1本、「薬局」1本執筆することが出来、大分書き方もわかってきたので、来年はもっとペースを上げたいなと思っています。
競馬は、夏までは好調でしたが、有馬記念でディープインパクトの敗戦とともに終了でした。しかし、競馬界を盛り上げてくれる名馬の誕生に、1年間楽しむことが出来ました。
音楽では、バッハのシャコンヌを舞台で演奏し、現在無伴奏パルティータ第1番の練習にかかっています。聴く方でも、「Bach大全集」「Mozart」大全集など、勉強になりました。
その他、ヨーロッパ旅行を楽しんだり、友人にも恵まれ、楽しい一年でした。来年は、更に良い一年にしたいと思います。とはいえ、来年の一番の目標は、良い女性と巡り会うことかな♪
11月22日、大学時代の親友 Tomoの家に遊びに行ってきました。親友が仕事で遅くなるということで、ヴァイオリンのレッスンを受けて、午後9時半くらいに伺ったのですが、親友の彼女は次の日が仕事とのことで、迷惑をかけてしまったようです。
でも、一緒に鍋をして、とても楽しい時間を過ごせました。考えてみると、国家試験前が終わった日に彼の家で飲んで、その2年後くらいに一緒に食事をして、それ以来なので、非常に懐かしかったです。彼は外科4年目、私は内科4年目なので、それぞれ専門分野が全然違って、その意見交換といった意味でも楽しめました。最後は3人で、ボジョレーヌーボー3本空けて寝ました。今度は是非郡山に招待したいと思っています。
その日のヴァイオリンのレッスンですが、バッハの無伴奏パルティータを和声の面から教わり、非常に勉強になりました。
今一番のおすすめの本は「音楽の形式(門馬直衛著)」です。一部形式~複合三部形式、ロンド形式、ソナタ形式など、非常にわかりやすく解説しています。今まで漫然と聴いていた曲が、全然違って聴こえるようになりました。モーツァルト、ベートーヴェンなどは、形式を理解せずして語れない音楽で、彼らが如何に苦心していたか良くわかりました。
昨日の午後から訪問診療に行ってきました。毎月2、3回行っているのですが、山の方のお宅を訪ねると、すでに雪が舞っていて、びっくりしました。
患者さんから聞いた話ですが、以前家の軒先に燕が巣を作っていたそうです。しかし、ある日あまりに鳴き声がうるさいので行ってみると、蛇が巣に進入して雛を食べていて、親鳥が周りを飛び回って鳴いているようなのです。訪問診療を受けるような、あまり元気でないおじいさんですが、棒を使ってなんとか蛇を追い払ったそうです。以後、時々親燕が家の中に挨拶しにくるとおっしゃっていました。なかなかの美談ですね。
昨日の夜は、福島県立医科大学に新薬の講習を聞きに行ってきました。脳梗塞超急性期(発症3時間以内)に使用できる新薬(rt-PA;商品名アルテプラーゼ、グルトパ)の講習です。使用するための条件が厳しく、適応が限られる薬剤ですが、臨床試験では使用した37%の人がほとんど後遺症なく回復しています。しかし、致死性の出血性梗塞に移行する可能性も2.9%(使用しない場合0.3%)存在します。いずれにしても、治療の選択肢が広がっていくことは確かです。
数日前に磐梯山に雪が降り、その麓では紅葉が非常に綺麗です。
Bach大全集を聴いた後、何を聴こうかと思っていましたが、たまたま近くのCD屋でMozart大全集(170枚組)を発見し、聴き始めています。現在は交響曲を聴いているのですが、ほとんどが典型的なソナタ形式でかかれており、形式を勉強する上でも良いですね。そういえば、門馬直衛著の「音楽形式」(音楽之友社)はお勧めです。門馬直衛さんは、門馬直美さんの父で、和声の知識は最低限で読めるようになっています。ソナタ形式について多少知ると、鑑賞の喜びが倍増します。
今月は、論文の締め切りが2本あり、そのほかの私用も多いので、なかなか忙しい月になりそうです。幸い、毎朝5時に目覚める生活習慣となってきたので、CDを聴きながら頑張ります。
最近、非常に冷え込んできて、吐く息が白くなってきたので、車の温度計で見てみると、外気温6度でした。郡山の厳しい冬が近づいていると感じました。
今日、数ヶ月前から聴いていたBachの全集を聴き終えました。全160枚組と、なかなかなのボリュームでした。「Brilliant classics」というレーベルでしたが、演奏はなかなかでした。その他、バッハの全集としては、「hanssler edition」「teldec」と書かれたものを持っており、枚数もそれぞれ150枚前後とかなりの枚数で、全部聴こうと思うととても時間がかかりそうです。いずれ聴いていこうかと思います。「Rubinstein」の96枚組全集と、どちらから聴いていくか考えたいと思います。
バッハをずっと聴き続けることで、いろいろなことが見えてきました。特に参考になったのは、無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ、パルティータが様々な楽器に編曲されていたことで、違う楽器で演奏されて初めて気付かされることがありました。自分の演奏に反映されると良いのですが・・・。