3月 11日 14時 46分、宮城県沖で M 8.8 (暫定) の地震がありました。都内は震度 5くらいだったそうです。丁度私は Western blotで blockingの最中。同僚は Lysate取りの最中でした。
地震直後に廊下に避難。一時屋外に出て、安全を確認して研究所内に戻り、実験を続けました。実験終了後、3月 11日中の電車の復旧がなさそうという情報に基づき、研究所から徒歩で帰宅しました。10 kmくらいの道程を 2時間ばかり歩いて、20時 30分頃帰宅したところです。
自宅はほぼ被害なし。一息つきました。
テレビやネットでは次々と被害状況が伝わってきます。情報がリアルタイムで手に入ること、離れた地域にいる同僚の無事を確認出来たことなどから、Twitterや Facebookというソーシャルメディアの威力を思い知りました。
何が出来るわけではなく、今の私に出来ることは明日の当直を頑張ることくらいかもしれません。
とりあえず、自分の無事を伝えるためにブログを更新しておきます。本当は、みんなに電話したいのだけど、trafficを増やすといけないので、本当に必要な人だけが回線を使えるように電話は使っていません。
無事を伝えるという目的を果たしたところで、筆を置きます。では、皆様の御無事をお祈りして・・・。
「NYフィル・イン・平壌」の Blu-ray discを見ました。ロリン・マゼール率いるニューヨーク・フィルが平壌で行った公演を録音したもので、付録のドキュメンタリー (1時間) が素晴らしかったです。
ドキュメンタリーは、北朝鮮の窮状をありのままに伝えています。燃料がなくて、街は真っ暗で、車も走っていないのですが、マゼール達を迎えたホテルには明かりが煌々と灯り、国を挙げて虚勢を張っているように見えました。
映像の中で、北朝鮮の人たちは表情が硬く、建前論でしか発言しませんが、演奏会が終わった後は雰囲気が一変し、見たこともない笑顔で振る舞っていました。気持ちが伝わるというのは、こういうことなんだなと思いました。音楽はやはり特別の力を持った、共通の言語なのですね。
3月 7日、知人の演奏会に行ってきました。この duoは、年 1回の活動で、今回が 2回目らしいです。
Duo Dher Cher
2011年 3月 7日 大泉学園ゆめりあホール
Violoncello: 横山桂
Piano: 武田麻里江
1. 親愛なる言葉 (ガスパール・カサド)
2. スペイン民謡組曲 (マヌエル・デ・ファリャ, マレシャル編曲)
3. イタリア組曲より (イーゴル・ストラヴィンスキー)
4. チェロソナタ 作品 19 (セルゲイ・ラフマニノフ)
久しぶりの演奏会で楽しかったです。チェロの方は特にラフマニノフのソナタの歌い方が上手でした。ピアノも、響きが綺麗だし解釈も素晴らしくて、非の打ち所がない演奏でした。
そして、演奏もさることなら、チェロの方のトークに会場爆笑でした。
2010年に一口馬主になった 2頭の名前が決まりました。
①プラウドビューティー 09:レッドキングダム Red Kingdam 王国。世代の統治に期待して
②インディボールド 09:レッドアンセム Red Anthem 凱旋歌。素晴らしい戦果を期待して
レッドディーヴァを亡くしたのは残念でしたが、残ったこの 2頭を引き続き応援していきたいと思います。
一口馬主として応援してきたレッドディーヴァが 3月 4日に亡くなりました。
11.03.04
(レッドディーヴァ号登録抹消に関するお知らせ)
本日は愛馬レッドディーヴァ号(父ディープインパクト、母アーティストチョイス)について悲しいお知らせをお伝えしなければなりません。
良血馬として皆様から多大なご期待をいただいたレッドディーヴァ号は、勢司和浩調教師の懇切を極める指導の下、1月末の東京開催でのデビューを目指して調教に励んでまいりました。しかしながら出馬ラッシュの中で不運にも2度も除外され、3度目の正直を誓って2月16日に最終追い切りを行いました。絶好の動きを見せ、勢司調教師も自信を深めましたが、その際、右前第1指骨を骨折するという不幸に見舞われました。翌17日さっそく患部をボルトで固定する手術に踏み切りました。幸いにも手術は成功し、入院馬房で小康状態を得て再起を目指し療養に努めておりました。
ところが、昨3日の晩から容体が急変し、今朝は立つのも苦しい状況に陥りました。原因としては、抗生物質の投与により大腸の菌のバランスが崩れたことが考えられます。また、まだ運動ができない状態のため腸内にガスが溜まり、腸炎を発症したことも影響しているようです。その結果、腸にとどまらず内臓機能が低下し血液の循環も悪化していました。
勢司調教師をはじめスタッフ一同が懸命の介護に努めましたが、遂に点滴や痛み止めも効かない状態となり、「これ以上の治療は彼女に多大な苦痛を強いるばかり」との獣医師の進言もあり、断腸の思いで誠に不本意な決断に至りましたことをご報告申し上げます。出資会員の皆様には、事後の対応につきまして、書面にてご報告させていただきます。
これまでレッドディーヴァ号へのご声援、ありがとうございました。
無事だけを祈っていたのですが、残念です。彼女の冥福をお祈り致します。
3月4日、将棋Barで B級 2組最終局の中継を見ていましたが、橋本七段が、ついに B級2組から B級1組に昇級しました。
プロ棋士の順位戦は、上から A級, B級1組, B級2組, C級1組, C級2組, フリークラスとあります。4段でプロになった棋士は全員 (フリークラスから参戦の例外を除く) C級2組から参加し、規定に従って昇級、降級します。A級及び B級1組は、人数が少ないので総当たり戦です。
A級棋士は 10名おり、その中で最も成績の良かった棋士が名人に挑戦できます。成績の下位 2名は B級 1組に降級します。B級 1組の上位 2名は A級に昇級し、下位2名は B級2組に降級します。
B級1組の定員は 13名ですが、強豪揃いで、さらに成績下位 2名は自動的に降級なので、熾烈な戦いが繰り広げられます。「鬼のすみか」とも言われるゆえんです。
B級 2組以下はややこしくて、上位 2名が昇級するのですが、降級は「降級点」を 2回取った棋士となります。そのため、B級 2組は B級 1組より人数が多く、総当たりではないのですね。フリークラスは連盟から固定給が出ず、10年間 C級2組に戻れなければ、プロ棋士を辞めなければいけません。年老いて棋力が落ちてきた棋士の多くは、フリークラスまで落ちてそこでの規定により引退となるか、フリークラスに落ちた段階に引退します (この辺りのシステムは、上記リンクがわかりやすいです)。
さて、橋本七段は来期、強豪揃いの B級 1組の棋士となりました。Shogi Barで御世話になっていますし、常連さんと数人で飲みに行ったり身近な棋士ですので、応援を続けたいと思います。
昨日は店員や常連さんたちとリアルタイムで局面を検討しながらマッカランを飲み、本当に楽しいひとときでした。
数年ぶりに楽器の調整に行ってきました。東邦音大の近くの「Tiento」という工房です。
楽器は 1ヶ月に数度しか触っていなかったのですが、調整していなかった期間が長かったからか、顎当てを外すと裏板が 1/5くらい剥がれていて、崩壊寸前でした。駒も歪んで倒れかけていたので新調して貰いました。調整して響きが格段に良くなった筈ですので、時間を作ってまた弾きたいです。
工房では、工房主の方と話が弾みました。
①私が Genoaでパガニーニが弾いた名器「Canon」を見てきたと伝えると、工房主の方はその楽器を「何度も手に取ったことがある」と。
②私が求めている、医師「Kresnik」の作った楽器。Kresnikは戦争中、爆撃で死んでおり、その際に楽器も大量に失われた可能性が高い。こうしたマイナーな職人の楽器は domesticな範囲でのみ流通しており、外には存在が知られていないことが多い。また、値段が付かないくらい安いだろう。私がクロアチアに買い付けに行ったら、多分中国製楽器にラベルだけ貼り替えて売られるのがオチ。
③アマティの息子に従軍医がいた。楽器制作に薬品を扱っていたからかも知れない。しかし、彼の製作した楽器は残存していない。
④昔の楽器職人は、それだけでは生計が立てられないことが多かったので、画家とか他に職業を持っていて、副業として作ることが多かった。
他に作曲家と病気の話、「脳と音楽 (岩田誠著)」に出ていたバッハの墓所発掘の話、楽器製作で有名なクレモナやミッテンバルトの話・・・などなど、色々話し込みました。久しぶりに音楽の話が語れて、楽しかったです。
医学書院の鼎談で、「神経学はいかにして作られたか 」が掲載されたことがあります。もう 10年以上も前の鼎談なのですが、これが凄く面白いです。
神経学はいかにして作られたか 「臨床神経学辞典」発刊を機に
前半の神経学の歴史は、好きな人にとってはたまらない話ですが、神経内科医以外に読んで欲しいのは、最後の「デジタル化できないもの」~「『曖昧さ』をサイエンスに取り込む」の部分です。EBM全盛期の医療という環境に置かれた我々が、意識しないといけないことが書いてあります。この記事は必読です。
将棋関係者の Twitterアカウントリストを記したサイトを見つけました。お気に入りの棋士のいる方は、ここからフォロー開始ですね♪
日本将棋連盟ツイッター支部
一口馬主になって今週デビュー予定であったレッドディーヴァが、骨折しました。何でこの時期に・・・と悲しい気持ちで一杯です。何とか回復して欲しいですね。
11.02.16
(勢司厩舎)
乗り運動後、南Dコースをダクで半周。その後、ポリトラックにて単走で追い切る。
美浦ポリトラック 81.3-65.2-51.4-37.9-12.8 馬なり
勢司調教師「今日はポリトラックで先行して2頭併せで追い切る予定でしたが、この馬が気分良くスイスイ行ったため、後ろの馬が追いつかず、単走での追い切りになってしまいました。それでもハミをシッカリ取って、良い伸びを見せていましたし、ゴールを過ぎてからもスムーズだったので、これなら良い感じで出走できると思っていました。ところが、上がって来てからトモの踏み込みが悪かったので、診療所で調べてもらったところ、右前第1指骨の骨折が判明しました。全治などの詳細はまだはっきりしていませんが、今週は出走できなくなってしまいました。
除外続きで、今週こそようやく出られると思っていましたし、ここまで入念に乗り込んで、追い切りの動きから期待も高まっていたのですが、このような結果になってしまい本当に残念です。申し訳ありません」