テツラフ・カルテット

By , 2014年10月12日 11:00 AM

久しぶりにカルチャーショックを受けました。

クァルテットの饗宴 2014

モーツァルト:弦楽四重奏曲 第 15番 ニ短調 K421

ヴィトマン:弦楽四重奏曲 第 3番 「狩りの四重奏曲」

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第 15番 イ短調 Op.132

テツラフ・カルテット:クリスティアン・テツラフ (Vn), エリザベート・クッフェラート (Vn), ハンナ・ヴァインマイスター (Va), ターニャ・テツラフ (Vc)

2014年10月7日 (火) 午後 7時 紀尾井ホール

一曲目は、物悲しいながら凛とした雰囲気があり、私が大好きな曲です。自分でもたまに弾きます。どんな曲かは、下記のハーゲン弦楽四重奏団による演奏を聴いてみてください。

・[The Hagen Quartet] W. A. Mozart – String Quartet No. 15 in D minor K. 421

テツラフ・カルテットはノン・ヴィブラートを多用していたのが印象的でした。ヴィブラートをかけない独特の音色が続く中、小さくビブラートを入れるだけで凄く変化がついて曲の表情を豊かにしていました。ボウイングも古楽器奏法を意識したものでした。

二曲目は初めて聴く現代曲。弓をヒュッと振り下ろす音で始まった後、単純な旋律が繰り返されます。その旋律は、このコンサートのプログラムの解説を見ると、シューマンの<パピヨン>終曲冒頭とのことでした。旋律はどんどん崩れていきますが、最後までリズムは比較的しっかりと保たれます。雄叫びを挙げたり、様々な特殊奏法が披露されたり、飽きない曲です。私は少し苦手でしたが・・・。

三曲目は、私が最も好きな弦楽四重奏曲の一つです。このブログでも何度か取り上げました。第三楽章に「リディア旋法による、病より癒えたる者の神への聖なる感謝の歌」と記してあったり (下記動画に写っている楽譜参照)、最終楽章がもともと第九の第四楽章に用いられる予定だったり、過去の自曲を使いまわした箇所があったり・・・聴きどころ満点です。
テツラフ・カルテットは、ヴィブラートを最低限にまで抑えて演奏していましたが、それにより生み出される空気が本当に綺麗で、何度も鳥肌が立ちました。特に第三楽章は、聴いていて少し涙ぐんでしまいました。

・Beethoven, String Quartet No.15, Op.132 [3/4]

アンコールはハイドン作曲弦楽四重奏曲第 33番 Op. 20-3 ト短調よりメヌエット。

彼らが来日する機会があれば、是非また聴きに行きたいと思います。


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