2009年ドイツ旅行7

By , 2009年9月18日 12:50 AM

9月6日(日) ~その1~

朝あまりに早く目が覚めたので、前日に買った日経新聞に載っていた王座戦第 1局 (羽生王座対山崎 7段) の棋譜をパソコンの将棋ソフトに打ち込み、眺めていた。相懸かりからの力戦だったが、両端を上手く攻めた羽生王座が、相手の角を封じ込め、飛車を苛め、最後はかなりの大差となった将棋で、羽生王座の大局観が光った一局だった。

朝食にソーセージとゆで卵だけ書き込むと、ミュンヘン中央駅へ。ミッテンバルトに遊びにいくのだ。ミッテンバルトはオーストリアとの国境にある街で、登山客で賑わう山村である。

ミュンヘン中央駅の自動券売機でミッテンバルト駅行きの往復切符を買ったのだが、これが失敗。何故失敗かは後で明らかになる。

駅では日本の新聞と、ビールと御菓子を買い込み、意気揚々と電車へ、。山間を縫うように走る電車からビールを片手に景色を眺め、日本の友人にメール。時に景色が開けて湖が現れたりもする。

しばらく走ると車掌が乗車券を見に巡回して来た。私の切符を眺めた車掌は「ミッテンバルトには停まらないよ。(季節のせいか曜日のせいかは良く聞き取れなかったが) 客が少ないから、Garmisch駅からバスを使ってくれ」というような内容を話した。

Garmisch駅からは、どのバスに乗れば良いかわからず、とりあえずミッテンバルト通りと書いてあるバスに乗ったのが大失敗。山奥のミッテンバルト通りで降りたのだが、これがミッテンバルトとは縁もゆかりもない場所。山道をとぼとぼと歩いたが、街の見つかる気配はない。しかし、ミッテンバルトという看板が見え、立ち止まっていくつかの選択肢を思案。歩いていく、近くの店に入りタクシーを頼む、ヒッチハイクをする・・・など。選択を誤ると大変なことになりそうだ。

都合良く、近くにホテルを見つけ、昼食がてら入ることにした。ホテルのレストランは人が誰もいなくて、庭で食べても良いと言われた。ビールを片手に、ホテルの方推奨のマッシュルームサラダを頼んだ。これが大当たり。クリームソースのようなものが塗してあるマッシュルームは柔らかく、野菜も素材が良かった。良くホテルの朝食に出てくる野菜は、育ちすぎた大味なものが多いが、ここの野菜は小振りで、味が凝縮されていた。庭で山を眺めながらビールを飲み、至福のひとときを味わった。遠くにはスキーのジャンプ台が見え、吹く風は涼しげだった。風に吹かれて、本を広げて、優雅に読書を楽しんだ。

と、蜂が 2匹、私の食べ物に群がり始めた。手で追い払うが効果がない。蜂と食べ物を争ったのは生まれて初めてだ。仕方なく屋内に避難したのだが、ドアと窓が開いていて蜂も移動してきた。しかし、蜂達はたまたま屋内のレストランに入ってきた男性と赤ん坊と遊ぶことを選んだらしい。私は食事を終えることが出来て、タクシーを呼んで貰うことに成功した。

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