タクシー

By , 2008年3月15日 8:48 PM

色々な病院で働いていてタクシーに載る機会が多いので、色々な体験をしました。ここ5年くらいをふり返って、いくつか紹介したいと思います。

①交通事故
大学病院の関連病院から、他の病院に当直に行くために、最寄り駅までタクシーを使いました。駅前で、タクシーの前を横切ろうとした若い男性の足「コツン」ってバンパーが接触したのです。ものすごい剣幕で男性が突っかかってきたのですが、運転手は私に、「お客様、申し訳ありません。」とそそくさと会計をして、先に行くように促しました。私も次の仕事がありましたので、そのまま後にしました。それから、彼らがどうなったかは不明です。

②スピード違反
飲み会の後、タクシーで帰宅していました。そしたら、警察官に誘導されて路肩へ。「俺逮捕されるのかな・・・?」と不安になり、過去の様々な悪行が走馬燈のように脳裏を駆けめぐりました。運転手が呼び出され、メーターを止めてから警察官に連れて行かれました。運転手は、横に立っているマンションの駐車場に停まったワゴンで書類を書かされていました。
しばらくして戻ってきた運転手が、「お客様、申し訳ありませんでした。20キロオーバーでした。」というので、「罰金は自腹ですか?」と聞いたところ、「もちろん、私が悪いのですから、全額自分で払います」とのことでした。
何だかかわいそうになってしまって、メーターを回そうと思い、近くのコンビニに寄って、肉類をいくつか買って、昔住んでいた家まで行って貰いました。そこでタクシーを止めておいて、以前の大家さんが庭に放し飼いにしていた犬と再会を果たし、家に帰宅しました(前に住んでいた家は、大家さんの家が隣に建っていたのです)。
いくら規則とはいえ、客を乗せたタクシーをしょっ引くのも、えげつない警察ですね。だって、俺らより飛ばしている車が、横をビュンビュン走っているのを捕まえないのだから。

③携帯電話
タクシーの中に携帯電話を忘れてしまいました。家の近くの警察署にある公衆電話から、自分の携帯に電話しました。そしたら「今、もう戻れないから無理だよ。明日営業所に取りに来て。」とのことで、翌日取りに行きました。忘れ物には注意が必要です。ただ、気が利く運転手だと、「お客様、忘れ物はございませんか。」と客が座っていた辺りに、視線を走らせてくれますね。

④代金はいいんです
私がタクシーに乗ったにも関わらず、しばらく運転手が「空車」で走っていたのです。私が指摘すると、「いいんですよ。もう、隠居してるんで、金のために走っているんじゃないんです。逆に、あまり稼ぎすぎると会社にいれなくなるんですよ」と。
何だか申し訳なかったので、最後に「釣りはいいです」と言ってみました。数十円だったけど(^^;)

⑤途中で降ろされた!
東京駅から学会で、あるホテルまでタクシーに乗りました。ところが、運転手がホテルを知らないとのこと。「途中で知っている人に聞くから大丈夫ですよ」と言われたので、そのまま行って貰うことにしました。
運転手が途中で信号待ちのタクシーに聞いて、「おそらくここら辺だと思います」と言ったので、降ろしてもらいました。でも、どう考えても周りにホテルがないので、新しくタクシーを捕まえました。タクシーの運転手は、「まだ半分くらいしか来ていないよ。ひどい運転手だね。会社に電話してクレームつけても揉み消されるだけだから、クレームつけるのだったらタクシー協会にしなきゃいけないよ。彼処にクレームがいくと、本当に困るんだよ」と教えてくれました。こういうのは、お互い様だと思っているので、クレームつけたりしませんでしたけど。

⑥結婚相手
結婚相手を紹介されそうになりました。

こうしてふり返ると、いろんな体験はありますね。でも、本当に許せないくらい不快な思いをしたことはほとんどないです。芸能人が良く、「タクシーの運転手がなっていない」と悪口を言っていますけど、そこまでとは思えません。乗った側の態度には全く問題ないのかな?などと考えてしまいます。

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替え指

By , 2008年3月12日 5:43 PM

3月9日に、大学時代の部活の OBの先生の家に遊びに行きました。

先輩は、私の 7学年上、一緒に付いてきた後輩は、私の 8学年下と、13学年下。年の差飲み会となりました。こうして世代に跨って遊べるのは、喜びです。

先輩は、医者になって最初に買ったものがチェンバロ。芸大の先生から、「何で芸大に来なかったの?」と聞かれたくらい上手です。バッハのチェンバロ曲を色々聴かせてくれます。

先輩の家の「日本酒専用」冷蔵庫の中から、次々と酒を振る舞われ、酔っぱらって、音楽談義になりました。

先輩は昔、ピアノを弾いていたそうなのですが、バッハの音楽に対して余り考えることはなかったそうです。

ご存じの通り、バッハが得意とした対位法という作曲手法では多くの声部を同時に扱いますので、片手だけで2つの旋律を同時に弾かなくてはいけないことがあります。そうすると指が足りなくなりますが、ピアノの場合、ペダルを踏めば音が連続しますので、一旦指を離して弾き直しても、音をつなげることが可能です。

ところが、チェンバロにはペダルがないので、指を離すと音が切れてしまうのです。音が切れると旋律が途切れます(切れたまま知らん顔で演奏している演奏家もいるらしい)。そこで登場するテクニックが替え指です。

例えば、右手である旋律を弾いている場合を考えます。親指でドの音を弾いている時、親指を押さえたまま同じ音を人差し指で押さえて、親指を離します。そうすとドの音は鳴ったままで、親指がフリーになるので、親指でシの音を押させる事が出来るという寸法です。

バッハのフーガだと、このテクニックのオンパレードなのだそうです。実際に見せて頂きましたが、本当にアクロバティックです。でも、そうしたテクニックで、旋律が途切れず、各声部が流れるのです。ピアノではなかなか味わえないチェンバロのテクニックで、感動しました。

その他、チューニングの話にもなりました。チェンバロは、自分で毎回チューニングしないといけなくて、調律法も勉強しないといけないのです。

我々が現在使う調律は A=440~445Hzくらいの音程ですが、バロック時代には、A=390-415Hz前後と低い音程で調律されていたことは有名です。実際に古楽器のCD演奏を聴くと、非常に低いピッチで演奏されています。でも、先輩から聴いて、A=460Hzというとんでもなく高いピッチ、コーアトーンというのがその時代の調律にあることを初めて知りました。

飲んで、楽器を片手に音楽談義なんて、最高の贅沢です。先輩と今度また合奏することになりました。

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Piano cat

By , 2008年3月10日 7:44 AM

Inside Editionという番組で、ピアノを弾く猫の特集がされていて、Youtubeに upされていました。

・Nora on Inside Edition

Youtubeで、「Nora」という Keywordを入れて検索すると、他にもたくさんの movieが hitします。下記の movieなど、現代曲として紹介されたら、「ありかも」と思ってしまいます。

・”NORA: Practice Makes Purr-fect” – Check the sequel too.

眺めていて、猫の演奏姿はかわいいものです。猫も気持ちよさそうに弾いています。

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Babinskiと下戸

By , 2008年3月9日 11:07 AM

医師が、診察で足の裏を擦っているのを見たことがありますか?あれは Babinski反射という所見を取っているのです。この反射は意識障害があっても、簡単な手技で 錐体路障害を知ることができるので、重宝しています。

先日、脊髄について調べ物をしていて、京都府立医大教授の佐野豊先生の「神経科学-形態学的基礎 Ⅱ. 脊髄・脳幹」という本を読む機会がありました。この本は、内容が非常に充実していて、特筆すべきは発見の歴史から現在の知見まで網羅されていることです。定価 36,750円とやや高いのですが、十分その価値があると思います。

その中のコラム「余滴」に、Babinskiと Marieにまつわる面白い逸話が載っていたので紹介します。Babinskiは上述の反射を見つけたことで名を残していますし、MarieもCharcot-Marie-Tooth病に名を残した、有名な神経内科医です。

余滴 Babinskiと下戸

神経研究史の中に名をとどめた偉大な研究者の中には数かずの逸話を残した人たちも少なくない。しかし酒にかかわる逸話となるとあまり知られたものがない。

神経病学の大家 Joseph Babinskiは兄のHenri Babinskiと共に独身を通し、二人暮らしをつづけた。兄はすぐれたエンジニアであったが、秘書役として弟の仕事を支え、まるで家政婦のように食事をつくり、朝の目覚ましまで行って面倒をみたことは有名である。食通であった Henriは調理の技術にも熟達し、その道に関する著書まで出版した人物で、Ali-Babaの異名をもつ Parisでも屈指の美食家であった。弟が家に招く客人たちは、兄の手によるご馳走にあやかることができたという。

K. Kolleが編集した Grosseの Nervenarzte. Georg Thieme, Stuttgart 1959の 2巻に掲載された Joseph Babinski (pp. 162-171) の項を執筆したTh. Alajouanineは、その中に興味深いエピソードを紹介している。Babinskiはある日、Charcot門下の先輩 Pierre Marie (1853-1940) を招待した。兄は料理に腕をふるい、とっておきの Bordeauxの赤ワインを添えて出した。こともあろうに、Marieは極上のワインの入ったグラスに水を注ぎ、極めて薄めて飲んだのであった。のちに Babinskiは半ば真剣に、半ば冗談めかし、たとえ尊敬する先輩であってもこの行為だけはゆるせないと語ったという。-その日、野武士のような風貌をもつ Marieの行為を、美食家で鳴らした Babinski兄弟が哀れみとさげすみの混じり合った複雑な気持ちで眺めている姿や、客人の帰ったあと二人で交わし合ったであろう会話が、私には手にとるようにうかがえる。

酒は百薬の長といわれてきたのに、多くの医師たちは患者を前にすると誰彼を問わず飲酒を止める。こうした医師たちの集まりで上述の逸話を紹介したとき、酒好きの人たちは大いによろこんで聞いてくれたが、下戸の人たちには逸話のおもしろさが通じなかったのかなんの反応も得られなかった。下戸の人たちには Babinskiの失望と怒りが実感として伝わらないのであった。私は胸の中で苦笑し、二度と公の席でこの逸話は口にするまいと心に決めた。

私は、酒好きなので、この逸話を知ってから、色々な人に紹介してまわりました。私にも、その時の光景が見ているように目に浮かび、ワインを飲む機会がある度にこの逸話を思い出すのでした。

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Isabelle Peretz

By , 2008年3月8日 7:48 AM

2月26日に紹介した音楽療法のネタ。当該の論文を読み終えました。

Särkämö T, et al. Music listening enhances cognitive recovery and mood after middle cerebral artery stroke. Brain 131: 866-76, 2008

[Introduction]
脳梗塞を発症して最初の数週間~数ヶ月には、環境からの刺激を反映した劇的な変化が脳に起こっています。運動刺激や感覚刺激、電気的皮質刺激や末梢刺激は運動の改善を促します。聴覚的、視覚的、嗅覚的な刺激が運動刺激に組み合わせると、運動刺激単独より、運動や認知の改善が良くなります。

音楽は、イライラや気分の落ち込み、痛みを和らげる作用が知られています。最近の研究では、音楽は注意、学習、コミュニケーション、記憶など、様々な認知機能に影響を与えるかも知れないと考えられています。それは、健康な人であっても、失読、自閉症、統合失調症、多発性硬化症、冠動脈疾患、Dementia (いわゆる認知症) などの病気であってもいえることです。

この研究の目的は、中大脳動脈領域脳梗塞の後、1ヶ月間音楽を聴くことで、認知機能や気分の改善をもたらすかどうか調べることです。音楽の処理に関わる脳の領域は、主として中大脳動脈に環流されているため、著者らは次のような仮説を立てました。

「音楽鑑賞は、この亜急性の回復期に、興奮性と順応性を増した病巣辺縁や健康な脳の領域に刺激を与え、その結果、回復過程の程度を高め、速度を速めるのではないだろうか?」

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名字

By , 2008年3月6日 6:49 AM

私の名字はさして珍しい訳ではないですが、同じ名字が全国に何世帯くらいあるのか、少し興味があります。

以前、担当患者から、「俺の名字珍しいでしょう?でも、同じ名字の人が全国にどのくらいいるか、ネットで簡単に調べられるんですよ。」と聞いて、自分で調べてみました。

まずは、全国の苗字(名字)というサイトを使ってみました。徳川家康で有名な「徳川」は、全国 5343位で、478世帯しかないとか、豊臣秀吉で有名な「豊臣」は全国 45193位で 13世帯しかないとか、織田信長で有名な「織田」は全国 575位で 8497世帯もあるとか、ちょっとしたトレビアですね。全国 89000位の名字だと、1世帯のみになるみたいです。私の名字は、やはりそれほど珍しくなかったです。

日本の苗字7000傑では、簡単なルーツも紹介されています。ただ、サイトによって若干の順位の違いはあるようです。例えば、「日本の苗字7000傑」では、「徳川」は 5289位、「豊臣」は 39560位、「織田」は 582位となっています。

みなさんも、話のネタに、自分の名字が全国でどのくらいあるのか、一度調べてみては如何でしょうか。

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取材

By , 2008年3月1日 9:30 PM

人から伝え聞いた話。読売新聞から、帝京大学の園生雅弘先生の所に取材が来て、ある記事が書かれました。園生先生は電気生理の大家です。園生先生が懇切丁寧に答えて、書かれたのが下記の記事。

謎のしびれに「神経伝導検査」
電気刺激反応で原因発見

千葉県の会社員、樋口治さん(53)は昨年5月、左足がしびれ、足先が上がらなくなった。整形外科や大学病院で、腰のMRI(磁気共鳴画像)などの画像検査を受けたが、原因ははっきりしなかった。「腰に小さな椎間板(ついかんばん)ヘルニアがあるのかもしれない」と、腰を伸ばす「けん引」治療を受けたものの、良くならない。4か月後、東京都板橋区の帝京大病院神経内科で「神経伝導検査」を受けたところ、腰ではなく、ひざ付近の神経に障害があることが原因と分かった。(高橋圭史)

手足がしびれたり、痛んだりする場合、痛みの感覚を伝える神経経路のどこかが傷んでいることが多い。そんな場合、診断に使われるのが、電気刺激に対する筋肉の反応を調べる神経伝導検査だ。

同科准教授の園生雅弘さんは「脳からの指令を伝えて筋肉を動かすのも、全身の感覚を脳に伝えるのも、すべて神経を通じた電気信号。だから電気刺激への反応で、神経経路のどこに問題があるか、確かめられる場合が多い」と、検査の仕組みを説明する。

まず、しびれなどがある手や足に、筋肉の反応を読み取る電極(記録電極)をつける。次に、電気刺激する電極(刺激電極)を、神経の通り道に沿って、腕や足に順次当てていく。

刺激に対する反応は、モニターに波形で示される。波形が表れれば、刺激電極から記録電極までの神経経路は正常だ。逆に反応がなければ、その途中で神経が障害を受け、信号が遮断されていることが分かる。

樋口さんの場合、ももの裏からひざの外側を通り、しびれている足先に向かう腓骨(ひこつ)神経の経路を調べた。まず足の甲の筋肉で反応を読み取るため、足首に刺激電極を当てた。モニターに山なりの波形が表れ、「正常」が確認された。刺激電極をひざ下に移しても、やはり「正常」だった。

しかし、ひざ上に刺激電極を移すと、波形は、ほとんど平らだった。このことから、園生さんは「ひざ下からひざ上の間で、腓骨神経が障害を受けている」と判断した。

ひざの外側は肉が薄く、圧力が加わると神経が傷みやすい。樋口さんは起床直後にしびれが始まったことから、就寝中に、横向きで両ひざが重なるなど、ひざの外側が押される体勢になったためとみられた。こうした腓骨神経障害は足を組んだ後にも起こり、しびれとまひが数か月続くことも少なくないが、多くは自然に治る。樋口さんも、昨年末には完治した。

だが、MRIなどの画像検査では、背骨のクッションの役割をする椎間板の一部が飛び出して神経を圧迫する椎間板ヘルニアなどと誤診されることも珍しくない。園生さんは「こうした誤診は、MRIが普及したことで、むしろ増えている。誤診や、それに伴う無駄な治療を減らすためにも、神経伝導検査は有効」と話す。

手や腕にしびれなどの症状が出た場合も、問題が起きているのが首なのか、腕や手なのか、同様の手順でこの検査を行う。

首や腰などの異常や、全身の神経や筋肉の異常を調べる際は、筋肉に針を刺し、電流を流して反応を見る「針筋電図検査」という方法も有効とされている。


日本臨床神経生理学会は、筋電図、神経伝導検査を行う医師を認定している。認定医242人の一覧は、学会のホームページ(http://jscn.umin.ac.jp/)で閲覧できる。

(2007年11月16日 読売新聞

園生先生は、記事を読んで唖然としたそうです。「そんなこと一言も言っていない」ことが書かれていたからです。

> 首や腰などの異常や、全身の神経や筋肉の異常を調べる際は、筋肉に針を刺し、電流を流して反応を見る「針筋電図検査」という方法も有効とされている。

針筋電図は、電流を流して反応を見る検査じゃありません。おおざっぱに言うと、筋肉の微弱な電流を拾って評価する検査です。針の刺入時や安静時、筋収縮時の波形パターンで、神経原性、筋原性、中枢性、ヒステリーなどを鑑別します。また、障害された筋肉の組み合わせで、病変部位を推測することが可能な場合もあります。いずれにしても、針筋電図でこちらから電流は流しません。

他にも、ツッコミ処はあります。

> 波形が表れれば、刺激電極から記録電極までの神経経路は正常だ。

神経伝導検査では、波形が出現したとしても、潜時延長、振幅低下、伝導速度の遅延などは異常所見で、診断に有用です。むしろ、波形が出ないより、波形が出るけれども異常があるという場合の方が圧倒的に多いです。

取材をするのは良いのだけど、記者は原稿見せて、誤りを正してもらうべきだったかもしれませんね。あくまで記者は素人なんですから。いくら取材をしたとしても、誤解したままだったら、事実を記事にすることはできません。素人が取材して、理解不足のまま記事にするのは危険です。

マスコミの取材に関しては、学生時代、さる大学の皮膚科の先生の愚痴を聞いたのを思い出しました。今回のは記者の理解力不足、学生時代聞いたのは売り上げ偏重の意図的報道である点が違いますが。

「マスコミが取材にきてさ、ステロイド治療について40分喋ったの。少し副作用にも触れたら、記事に副作用のことしか書いてないの。俺への取材は何だったのかな。以前、ステロイドが恐いと書いた記事を読んだ患者が、頑なにステロイド使用を渋って、結局死んじゃったんだよね。でも、誰も責任とらないんだよ。」

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Wii

By , 2008年2月29日 8:07 AM

Wiiに対するちょっと楽しいニュースとちょっとした注意事項。

Wii任天堂のゲーム機です。直感的に扱えるワイヤレスリモコンがウリです。物珍しくて私も買ってみました。早速、「Wii sports」をやってみたのですが、一人でやっていてとても虚しい気分になりました。窓に映る自分の姿を見て、我に返って、やめました。友人が来た時には盛り上がりますが、以来一人ではほとんど遊んでいません。

で、そのWiiに関する面白いニュースがありました。

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音楽療法

By , 2008年2月26日 7:30 AM

学生時代、音楽と医学両方に触れながら生きていけないかとあれこれ考えていました。

そんな中、音楽療法の存在を知ったのです。早速興味を持ち、当時の文献を大量に調べました。しかし、患者に対するアンケートによる評価が中心で、客観的評価に乏しい印象を持ちました。尤も、「患者の精神にアプローチしているのだから、患者がどう感じたかが一番大事なんだ」という意見もあり、それはそれで説得力はありましたが。

学生ながら、あまりサイエンスっぽくないなと考え、その後興味を失っていました。

そんな中、所属する電気生理のメーリングリストで、音楽療法に関する次の記事が紹介されていました。言語記憶力を評価するというのは、ある意味客観的な評価法です。

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割り箸訴訟

By , 2008年2月21日 7:25 AM

最近、裁判所の判例を載せたサイトを定期的にチェックしています。

裁判所判例Watch

2月19日に割り箸事件の判決文がアップされていました。

個人的には、来院時にどのような手立てを打ったとしても救命は困難だったと思いますし、割り箸の発見も困難です。結局「綿菓子を加えたまま歩かない」事に尽きると思います。医師の責任を問うより、周囲の大人の責任こそ問われるべきではないでしょうか。原告の要求を棄却した裁判所の判決は妥当な様に感じました。

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