Category: 演奏会

カヴァコス

By , 2016年8月13日 5:51 PM

第27回パシフィック・ミュージック・フェスティバル2016、PMFオーケストラ東京公演を聴きに行きました。

PMFオーケストラ東京公演

メンデルスゾーン:交響曲第4番 イ長調 作品90 「イタリア」

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77

ショスタコーヴィチ:交響曲 第8番 ハ短調 作品65

ワレリー・ゲルギエフ (指揮)

レオニダス・カヴァコス (ヴァイオリン)

PMFオーケストラ

2016年8月9日 (火)

開演 19:00

サントリーホール

PMFオーケストラは若手演奏家の集まりですが、とてもレベルが高くてビックリしました。管楽器のソロパートなどを聴いても、海外の有名オーケストラと違いを感じませんでした。演奏とは直接関係ありませんが、川村拓也さんという北海道大学医学部の学生が、なんとヴァイオリニストとしてこのオーディションを通っていたんですね。同じ医療人として、また音楽を共通の趣味とする人間として、いつか会ってみたいです (彼の場合は音楽も趣味というより仕事かもしれませんが)。

私がこのコンサートに行った目的は、「カヴァコスが聴きたかったから」です。

カヴァコスが演奏するブラームスのヴァイオリン協奏曲は、オーケストラとの調和が素晴らしかったです。オーケストラがカヴァコスに合わせているというよりも、カヴァコスがオーケストラと対話しながら表現をしている感じがしました。そのおかげで、この曲の室内楽的魅力が際立っていました。また、洗練されていない音は一つもなくて、全ての音に惹きつけられました。カヴァコスは現在、世界を代表するヴァイオリニストと言われていますが、納得の演奏でした。

アンコールは無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番の第3楽章。私がこれまで聴いたバッハの無伴奏曲の中で、最高と言える演奏でした。一緒に聴きに行っていた友人の口から、演奏後に「神だ」という言葉が漏れたくらいです。全ての声部が数人で弾いているかのようにくっきりと浮き上がり、旋律はこの上なく洗練されていました。この曲はいくつかの声部を和音で同時に演奏しなければならず、左手の形が難しい和音の時には旋律となる声部に何らかの影響が出てもおかしくないのですが、全くそれを感じさせませんでした。囁くように弾いたかと思えば、ホール中が音で埋め尽くされるようなところもあり、作りがとても立体的でした。

終演時刻は22時を回っており、ぐったりと疲れましたが、とても良い演奏会でした。

(参考)

レオニダス・カヴァコス


第57回日本神経学会学術大会

By , 2016年6月1日 5:45 AM

2016年5月18~21日に行われた神経学会総会に行ってきました。というか、あまりアカデミックなことには触れることなく・・・。とりあえず、どんなことがあったか振り返っておきます。

まず、5月20日の学会のコングレスディナーと 5月21日のポスターセッションでの演奏依頼があったことを記しておく必要があります。演奏するのは、神経内科医、言語聴覚療法士、他科の医師数名の団体。

20日はレスピーギの「リュートのための古風な舞曲とアリア第3曲 (レスピーギ)」「日本の四季~夏 (早川正昭)」「アイネ・クライネ・ナハトムジーク第 3楽章 (モーツァルト)」、21日は「アイネ・クライネ・ナハトムジーク第1楽章 (モーツァルト)」「カノン (パッヘルベル)」「花は咲く」を演奏する予定でした。私は第1ヴァイオリンを演奏することになっていましたが、tuttiでしたので、後ろの方で小さな音で弾いていればよいかと思い、ほとんど練習していませんでした。ところが・・・。以下、日記風に。

5月15日(日):「20日の演奏で、ソリスト兼コンサートマスターが外来を閉め忘れて来られなくなった。代役を御願いします」との電話。俺氏青ざめる。カラオケボックスに篭もり 2時間ほど音取り。

5月16日 (月):当直で練習出来ず

5月17日 (火):19~21時まで雑誌の編集会議があり、その後 2時間ほどカラオケボックスで練習。

5月18日 (水):仕事を終えて、新幹線で神戸へ。23時30分頃ホテルサンルートソプラ神戸に到着。ホテルのルームキーが壊れており、最上階のツイン・ルーム (応接セット付き) を 3日間使って良いことになる。ちょっとラッキー。

5月19日 (木):Cochrane systematic reviewの締め切りが 5月20日だったので、午前中は学会場の喫茶店に篭もり作業。午後は岩田誠先生の「小脳症候学の確立」の講演のみ聴講。素晴らしい講演だった。ポスターを眺めてから三宮に戻り、飲み会を断ってカラオケボックスで 2時間楽器の練習。その後、ステーキランド神戸店で神戸牛+ワインを堪能してホテルへ。

5月20日 (金):午前中、学会の喫茶店で Cochrane systematic reviewの担当者に「間に合いません。締め切り延期してください」の泣きメール (爆)。午後、合奏のメンバーの一人 Kentaru先生と合流して、ポスターを眺めてから二人でグリル金プラにて私的ランチョンセミナーへ。食事をしてから一緒にカラオケボックスで練習。現実逃避をして、バッハの「二台のヴァイオリンのための協奏曲」などを合わせて遊ぶ。その後、ラ・スイート神戸オーシャンズガーデンのコングレスディナーで演奏。奇跡的に上手くいって、多くの拍手をいただく。ディナーの後、三宮で二件ハシゴ酒。

5月21日(土):二日酔いで学会場へ。本来のコンサートマスターが到着したため、tuttiの一員として気楽に演奏。ポスターを眺めてから、三宮駅前へ。Kentaru先生とBeer Cafe De Bruggeに入り、何気なくルースというビールを頼んでからふとメニューを見て、5980円という表記を見つけビックリする。店を出て、新神戸駅で大量の酒を買い込み、新幹線で飲み会開始。二人で音楽談義をして盛り上がる。学会で勉強したことの情報交換など。東京で解散。

ということで、学会ではあまり勉強はしませんでしたが、久々に音楽漬けの数日間を送ることができました。

そして後日、この演奏を聴いた方から、別の学会での演奏依頼が舞い込んできたのでした(^^)


成田達輝 ヴァイオリン・リサイタル

By , 2016年3月27日 8:08 AM

成田達輝さんのリサイタルに行ってきました。

クラシック NOW ~いま、注目の演奏家たち~

成田達輝 ヴァイオリン・リサイタル

ピアノ 中野翔太

  1. G.タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ ト短調 ”悪魔のトリル”
  2. M.ラヴェル:ツィガーヌ
  3. L.v.ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第 9番イ長調 Op.47「クロイツェル

2016年2月26日(金) 午後 7時開演 リリア・音楽ホール

タルティーニの悪魔のトリルは、私が学生時代に卒業演奏でソロを弾いた曲です。でも、一流のプロが弾くと、こうも格好良い演奏になるんですね。カデンツァも迫力がありました。ラヴェルのツィガーヌは以前、成田さんのコンサートで聴いたことがあります。成田さんのフランス仕込のラヴェルは、何度聴いても良いです。

圧巻だったのがクロイツェル・ソナタ。表現が豊かで、迫力も十分でした。ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタは音楽的に非常に深く、若くして弾きこなすのは大変なのですが、完璧だったと思います。以前、スプリング・ソナタを聴いた時と比べて、とても円熟味が増していました。彼はパガニーニを始めとした超絶技巧の曲で評判が高いですが、ベートーヴェンもなかなかです。使用楽器のガルネリ・デル・ジェス (ガルネリデルジェス“ex-William Kroll”1738年製) を鳴らすコツもつかんできたようで、プラグラムノートには次のように書いてありました。

今日はいつも使っているガルネリで演奏しますが、ガルネリの素晴らしいところは、その音が自分の声帯のように、自分の”声”そのものになるという事です。最近になってそれを実感しています。

ピアニストは中野翔太さんではありませんが、成田さんがクロイツェル・ソナタを演奏している動画が Youtubeに上がっています。これを見て気に入った方は、是非演奏会に足を運び、生演奏も聴いてみてください。

・Tatsuki Narita & Yun-Yang Lee – Beethoven Violin Sonata No.9 “Kreutzer”

コンサートが終わってから、成田達輝さん、中野翔太さんらと、門前仲町の「無門」という焼き鳥屋で食事をしました。それから、西麻布の Bar musicaに行きました。ここは、ヴァイオリン、チェロ、ピアノが置いてあり、演奏を楽しめるようになっているのです。プロの演奏家も結構遊びに来る店のようです。年に楽器ケースを数回しか開けず技術の衰えの著しい私は、そこで泥酔してギコギコという音を朝 5時まで奏で、成田さんらを寝かさなかったのでした (^_^;)


近況など

By , 2015年10月26日 6:02 AM

色々と忙しくて、ブログの更新が 3ヶ月近く滞ってしまいました。この 3ヶ月くらいの間にあったこと。

8月30日~9月5日に 1週間の夏休みを追加で頂きました。8月30日は酒井健治さん作曲のヴァイオリン協奏曲を成田達輝さんが演奏 (世界初演) するのをサントリーホールに聴きに行って、夜は酒井健治さん、成田達輝さんらと食事をしました。素晴らしい誕生日になりました。その後は実家に帰省し、連日大山乗馬センターにひたすら通いました。

9月13日は内科専門医試験でした。仕事が忙しく、勉強を始めたのは前日東京に向かう新幹線の車内。内科認定医試験は無勉強で通りましたので、内科他科の勉強をきちんとしたのは国家試験以来・・・。ごっそりと知識が抜けており、99%落ちたという手応えでした。ただし、知人から試験問題再現のバイトを教えていただき、100問近く概要を暗記して帰っていたので、交通費+ホテル代くらいにはなりそうです。来年頑張ります。

9月18~19日は角館で神経機能回復セミナーに参加しました。とても勉強になりました。

あとは 10月17日に DVD収録があり、7月頃からその準備に追われていました。というか、この仕事以外ほぼ何もできませんでした。3時間以上喋るのですが、6時間くらいかけて収録。カメラが回ると頭が真っ白になるものです。色々と反省しました。収録後にプロ棋士のハッシーと飲んで、愚痴を聞いてもらいました。その時に、カメラの前で喋るのに注意する点など色々質問しました。彼は何度もテレビ出演していて経験豊富だったので勉強になったのですが、収録前に聞くべきでした。

10月18日は楽器の合わせ。レスピーギ作曲、「リュートのための古風な舞曲とアリア第 3曲」を弾きました。半年ぶりに楽器のケースを開け、カラオケ屋で一人練習をしてから参加。合わせの途中に楽器の D線が切れてしまい、全部 G線で代用しました。1年くらい弦を張り替えていなかったからですかね・・・。

その他、某ガイドライン作成に systematic reviewの部分で関わることになったので、10月24日は東京医科歯科大学でガイドライン作成法の研究会。GRADE systemの話でした。日本の診療ガイドラインには質の低いものが少なくなく、GRADE systemのようにきちんとした方法論を用いて、全体の質を上げていかないといけないなと思いながら聞いていました。

JMECCという内科救急の講習会にも参加しました。秋田県の医療過疎地で月 1回行っている当直では、3次救急まで対応しなければいけない場合があるので、良い勉強になりました。

現在行っている仕事に関しては、Cochrane DTA (diagnostic test accuracy) reviewにエントリーしている 1本目の論文が protocol openに近づいているのと、タイトル登録にこぎつけた 2本目の論文があります。あとは、ガイドライン作成の準備と、知人から頼まれた和文総説 1本、年明けの講演の準備 (主催者がマスコミに案内状を送るようです) など、臨床以外の部分でかなり忙しくなっています。「何もすることがないよりはマシ」と思って頑張ります。当然、プライベートに関しては、非リアです (´・ω:;.:…

ブログは、Cochrane DTA reviewのデータ解析やガイドライン作成が本格的に始まったらまた滞ると思いますが、それまでは可能な範囲で更新していきたいと思います。


ブラームス・シンフォニック・クロノジー

By , 2014年12月27日 10:04 AM

2014年12月11日に東京オペラシティのコンサートに行ってきました。

ハイドンの主題による変奏曲 op.56a (ブラームス)

ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77 (ブラームス)

交響曲第 2番 ニ長調 op.73 (ブラームス)

パーヴォ・ヤルヴィ指揮

ドイツ・カンマ―・フィルハーモニー管弦楽団

ヴァイオリン:クリスティアン・テツラフ

12月11日 (木) 19時開演 東京オペラシティ

ハイドンの主題による変奏曲は、ピリオド奏法が随所に見られ、高い演奏効果をあげていました。

2曲目はヴァイオリン協奏曲。テツラフはあまり音量の大きいヴァイオリニストではないので、オーケストラにかき消されてしまうことがよくあります。しかし、ヤルヴィはソロヴァイオリンの魅力が最大限引き出されるようにオーケストラを鳴らしていました。その御蔭でソロ・パートがくっきりと浮かび上がって、素晴らしい演奏でした。テツラフがこの曲をどう伝えたいのか、意図がはっきりと伝わってきました。

前半のアンコールは、バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第 3番第 3楽章 (Largo) でした。私が好んで弾く、大好きな曲です。テツラフが最初を出した瞬間、その響きの広がりに痺れました。こんなに美しいバッハを聴ける機会はなかなかありません。テツラフは、さすがバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ・パルティータ全集を複数回録音しているだけありますね。

後半の交響曲第 2番は、秋にベルリンに行ってサイモン・ラトル指揮、ベルフィン・フィルハーモニー管弦楽団で聴いてきたばかり。その時の演奏はすばらしかったですが、今回もとても情熱的な演奏で、終演後は拍手がなりやみませんでした。オーケストラが完全に退出した後でも拍手が止まらないので、ヤルヴィが再び舞台に登場して、みんなに感謝の意を示す場面があったほどです。後半のアンコールは、ハンガリー舞曲の第 3番と第 5番でした。大満足の演奏会でした。


萩原麻未&ヴォーチェ弦楽四重奏団

By , 2014年12月15日 7:44 AM

ピアノ五重奏を聴いてきました。

ピアノ五重奏曲第2番 イ長調作品81 (ドヴォルザーク)

ピアノ五重奏曲 ヘ短調 (フランク)

萩原麻未 ピアノ

ヴォーチェ弦楽四重奏団 (ダラ・ダイヤン、セシル・ルーバン、ギヨーム・べケール、リディア・シェリー)

2014年12月5日(金) 19時開演、紀尾井ホール

ドヴォルザークは、弦楽器の音がチェコっぽい響きじゃなかったのが、少し不満でしたが、後は素晴らしい演奏でした。チェコっぽい響きというのは、スメタナ弦楽四重奏団やヤナーチェク弦楽四重奏団がドヴォルザークを演奏する時のような、すこし無骨な、でもノスタルジーを感じさせる音です。もちろん、ヴォーチェ弦楽四重奏団の出す音も美しかったし、自分たちが理想と思う音で弾くことは大事だと思いますので、好みの問題かもしれませんが。

・Antonin Dvorak (1841-1904): Piano Quintet in A Major, Op.81, B 155 (スメタナ弦楽四重奏団)

・Eva Bernathova plays Dvorák Piano Quintet in A op.81 (ヤナーチェク弦楽四重奏団)

フランクは 、スケールの大きい演奏でした。初めて聴いたのですが、良い曲ですね。

萩原麻未さんが、演奏後の挨拶で思い詰めたような口調で「皆さんに伝えたいことがあります」と言われたので、結婚発表かと思って凄いびっくりしました。実際には、広島県の土砂災害の募金の御願いでした。

アンコールは、ドヴォルザークのピアノ五重奏曲第2番より第3楽章と、赤とんぼでした。赤とんぼは、始まりのピアノパートで鳥肌が立ちました。

曲の感想ではありませんが、ヴォーチェ弦楽四重奏団の第二ヴァイオリンの方は、凄く楽しそうに笑顔で弾いていて、印象的でした。演奏中、眼くばせをして音の出し始めを合図する場面で、いつも幸せそうにニコッとしていて、見ているこちらが温かい気分になりました。彼女のような人がカルテットにいれば、雰囲気は良いでしょうね。

ブルーコンチェルト

By , 2014年12月8日 6:10 AM

知人の作曲家酒井健治氏の交響曲 (世界初演) を聴いてきました。

第543回定期演奏会

酒井健治:ブルーコンチェルト (読響委嘱作品・世界初演)

メシアン:トゥーランガリラ交響曲

指揮 シルヴァン・カンブルラン

ピアノ アンジェラ・ヒューイット

コンサートマスター 小森谷巧

2014年12月4日 (木) サントリーホール

ブルーコンチェルトは、酒井氏が「これまでの僕の音楽の集大成である」という評価を与えた交響曲です。いくつか印象的な部分があり、特にシェパードトーン (無限音階) がオーケストラ全体で奏でられるシーンはとても壮大で美しく感じました。また、鐘が打ち鳴らされる中、弦楽四重奏曲が奏でられる箇所も幻想的でした。昔ウィーンのロプコヴィッツ邸中庭で、ヤナーチェク弦楽四重奏団を聴いた時、演奏中に近くの教会で鐘が打ち鳴らされていたのがとても美しかったのですが、それを思い出しました。

少し気になったのは、オーケストラが鳴る中で各弦楽器のトップが別の旋律を弾く箇所。オーケストラに埋もれてしまっている感があり、もう少し目立っても良いのかなと思いました。また、この曲の終わりの部分は、酒井氏の「カスム」という曲を思い起こさせましたが、私が彼の他の曲をもっと知っていれば、この交響曲をより深く味わえたのかなと思いました。予習不足だった点は反省です。

メシアンは、冒頭の電子音の音量が大きすぎ、耳が痛くなってしまい、騒音性難聴のリスクを回避するため耳を塞いで聴きました。うるさいとしか感じない、生理的に受け付けない曲でした。

(参考)

4日に世界初演される酒井健治「ブルーコンチェルト」の曲目解説を公開


Classic Bar ~in Blue Rose

By , 2014年11月4日 8:13 AM

「Classic Bar ~in Blue Rose」に行ってきました。サントリーホールの小ホールで行われたコンサートです。

Classic Bar ~in Blue Rose

各座席の横にはウイスキーとおつまみが置かれていました。

第一部は、元バレーボール日本代表の佐々木太一さんが、ウイスキーの基礎知識やテイスティングの仕方などを解説しました。彼は日本で資格取得者わずか 2名しかいなかった「マスター・オブ・ウイスキー」を取得しているそうです。ウィスキーの歴史や味の違いなど、勉強になりました。

第二部は成田達輝さんと中野翔太さんによる生演奏でした。普段あまり聴かない曲を聴くことができて、貴重な経験でした。特にジョン・アダムズの Road Moviesという曲は、minimal musicと呼ばれる、非常に小さな単位から構成されているそうですが、初めて聴いて「良い曲だな」と思いました。楽しかったのは演奏だけではなくて、西山喜久恵アナの司会による演奏者のトーク付きでした。

Classic Bar

ドビュッシー:美しき夕べ

ガーシュウィン:3つの前奏曲

武満徹:妖精の距離

ジョン・アダムズ:Road Movies

チャップリン:Smile

成田達輝 (Vn)/中野翔太 (Pf)

10月30日 (木) 19:00開演, サントリーホール小ホール

なお、次回の Classic Barは、「ワイン」をテーマにして、2015年2月8, 9, 10, 11日に行なわれ、ヴァイオリニスト川久保賜紀氏、ピアニストの横山幸雄氏が登場するそうです。

余談ですが、今回から成田達輝氏のプロフィールに「使用楽器:匿名の所有者からの貸与を受けて、ガルネリ・デル・ジェス “ex-William Kroll” 1738年製を使用。」の一文が加わっていました。素晴らしいパートナーとのますますの御活躍を楽しみにしています。


テツラフ・カルテット

By , 2014年10月12日 11:00 AM

久しぶりにカルチャーショックを受けました。

クァルテットの饗宴 2014

モーツァルト:弦楽四重奏曲 第 15番 ニ短調 K421

ヴィトマン:弦楽四重奏曲 第 3番 「狩りの四重奏曲」

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第 15番 イ短調 Op.132

テツラフ・カルテット:クリスティアン・テツラフ (Vn), エリザベート・クッフェラート (Vn), ハンナ・ヴァインマイスター (Va), ターニャ・テツラフ (Vc)

2014年10月7日 (火) 午後 7時 紀尾井ホール

一曲目は、物悲しいながら凛とした雰囲気があり、私が大好きな曲です。自分でもたまに弾きます。どんな曲かは、下記のハーゲン弦楽四重奏団による演奏を聴いてみてください。

・[The Hagen Quartet] W. A. Mozart – String Quartet No. 15 in D minor K. 421

テツラフ・カルテットはノン・ヴィブラートを多用していたのが印象的でした。ヴィブラートをかけない独特の音色が続く中、小さくビブラートを入れるだけで凄く変化がついて曲の表情を豊かにしていました。ボウイングも古楽器奏法を意識したものでした。

二曲目は初めて聴く現代曲。弓をヒュッと振り下ろす音で始まった後、単純な旋律が繰り返されます。その旋律は、このコンサートのプログラムの解説を見ると、シューマンの<パピヨン>終曲冒頭とのことでした。旋律はどんどん崩れていきますが、最後までリズムは比較的しっかりと保たれます。雄叫びを挙げたり、様々な特殊奏法が披露されたり、飽きない曲です。私は少し苦手でしたが・・・。

三曲目は、私が最も好きな弦楽四重奏曲の一つです。このブログでも何度か取り上げました。第三楽章に「リディア旋法による、病より癒えたる者の神への聖なる感謝の歌」と記してあったり (下記動画に写っている楽譜参照)、最終楽章がもともと第九の第四楽章に用いられる予定だったり、過去の自曲を使いまわした箇所があったり・・・聴きどころ満点です。
テツラフ・カルテットは、ヴィブラートを最低限にまで抑えて演奏していましたが、それにより生み出される空気が本当に綺麗で、何度も鳥肌が立ちました。特に第三楽章は、聴いていて少し涙ぐんでしまいました。

・Beethoven, String Quartet No.15, Op.132 [3/4]

アンコールはハイドン作曲弦楽四重奏曲第 33番 Op. 20-3 ト短調よりメヌエット。

彼らが来日する機会があれば、是非また聴きに行きたいと思います。


出光音楽賞

By , 2014年7月19日 7:35 PM

ヴァイオリニストの成田達輝さんが出光音楽賞を受賞しました。受賞者ガラコンサートおよび授賞式に招待してくださったので、行ってきました。

第24回出光音楽賞 受賞者ガラコンサート

挾間美帆 (作曲・編曲・ピアノ): Suite “Space in Senses” より「Pentagram」「Interlude」「Puzzle」

-休憩-

小林美樹 (ヴァイオリン):コルンゴルト ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 全楽章

成田達輝 (ヴァイオリン):シベリウス ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47より第 1楽章, 第 3楽章

2014年7月10日 (木) 午後 6時 45分開演

東京オペラシティーコンサートホール

その日は、私はさいたまで講演でした。17時30分から約束の 1時間きっかり喋って、18時30分に会場を出ようと思ったら、まさかの質問攻め。10分ほど足止めを食らうはめになりました。会場に着いたのは、19時40分くらいで、ちょうど 1曲目が終わった休憩時間でした。せっかく御招待頂いたのに演奏が聴けなかったらどうしようかとヒヤヒヤしたものですが、なんとか滑りこむことができました。

成田氏が「雪の中を鷹が飛んでいる」と解説した冒頭は、情景が目に浮かぶようでした。途中の技巧的なパッセージは、困難さを全く感じさせず、エレガントでした。最も印象に残ったのは、一楽章のカデンツァの美しさでした。うっとりと聴き入りました。

演奏の素晴らしさを言葉で表現するのは難しいですが、この演奏会は 2014年9月7日午前9時から、テレビ朝日系「題名のない音楽会」で放送される予定です。是非御覧ください。

成田氏がインタビューで「尊敬する」と評していたヴァイオリニスト Kavakosの動画を Youtubeで見つけたので紹介しておきます。

・Leonidas Kavakos Sibelius violin concerto

演奏会が終わってからは、東京オペラシティ スカイバンケット フォルトナーレで開かれたレセプションに参加しました。立食パーティーで、テレビで御馴染みの池辺晋一郎氏と少し話す時間がありました。あと、某女子アナウンサーがすぐ近くにいましたが、こちらは話しかける機会はありませんでした (´・ω・`)

レセプション後に成田氏ら飲みに行く予定を立てていたものの、この日は大型の台風が近づいていたので、まっすぐ帰りました。


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